【大学受験】国語の成績が伸びないのはなぜ?主な理由や苦手克服に向けた対策

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「国語の成績が伸び悩んでいる」「文章を読んでも内容が頭に入ってこない」「模試の点数が安定しない」…。高校生の多くが、こうした国語の学習における悩みを抱えています。

現代文・古文・漢文と3つの分野を同時に学ぶ高校では、それぞれの特性に合わせた学習方法が必要になります。しかし、多くの生徒は「とにかく問題を解く」という漠然とした勉強法に頼ってしまい、なかなか成績が上がらないという状況です。

そこで本記事では、高校生が国語の成績を向上させるための具体的な方法を、分野別に詳しく解説します。「国語の成績を上げたい」「学習方法を身につけたい」というキミは、ぜひ最後までご一読ください。

点数が安定しない?高校生が国語の偏差値を上げるには?

国語 伸びない 何ができる?

まず、普段から幅広いジャンルの文章に触れる習慣をつけましょう。特に、哲学や思想、宗教など、普段接する機会の少ない分野の文章を意識的に読むことが肝要です。

次に、設問を解く際の集中力維持も意識してください。本文を読むときは集中するものの、設問に移った瞬間に気が緩んでしまいます。一連の作業(本文を読む→設問を解く)を終えてから休憩を取るよう、メリハリをつけた学習を心がけましょう。

上記の方法がおすすめな理由は、以下に挙げた2つの課題を抱えている高校生が多いからです。

  • 馴染みのない文章から出題されるから
  • 設問を解く際に急に気を抜いてしまうから

馴染みのない文章から出題されるから

国語の試験で点数が伸び悩む理由は、自分の興味や経験に基づく知識が少ない分野の文章への対応力不足です。哲学・思想・宗教などの分野は、日常生活で触れる機会が限られているため、内容理解に時間がかかり、結果として解答時間が不足してしまいます。

また、文章の背景知識が乏しいため、著者の主張や論理展開を正確に把握できず、誤った解釈をしてしまうケースも少なくありません。そのため、普段から新書や評論集などを通じて、さまざまな分野の文章に触れましょう。

設問を解く際に急に気を抜いてしまうから

国語の試験でもっとも注意すべき落とし穴は、設問に移った時点での気の緩みです。多くが自覚せずに抱えており、本文を読む時は真剣に取り組んでいても、設問を解く段階で集中力が低下してしまいます。

気を抜いてしまう習慣は、誤答の原因となります。

選択問題では、各選択肢を本文と照らし合わせて慎重に検討する必要があるにもかかわらず、直感的に答えを選んでしまいやすいです。英語や古文の場合は、文法的な解釈も必要となるため、より深刻な問題となります。

対策としては、「本文を読む→設問を解く→休憩を取る」という明確な流れを作る意識を持ってください。

国語の授業・勉強が全くわからない人の特徴

高校生の多くが国語の成績に悩んでいますが、特に成績が伸び悩む生徒には以下2つの共通する特徴があります。

  • 語彙力がない
  • 自分の感覚を重視している

語彙力がない

語彙力の不足は、高校国語におけるつまずきのポイントです。主に、次のような特徴が見られます。

  • 単語の意味が分からない
  • 文脈が理解できない
  • 言い換えが分からない
  • 主主張の把握が難しい
  • 読解速度が遅い

例えば、評論文では「アイデンティティ」や「イデオロギー」といった抽象的な概念を表す語句が頻出しますが、この意味を正確に理解していないと文章全体の理解が困難になります。語彙力は、国語での問題を解くための基礎となるものだと考えましょう。

自分の感覚を重視している

国語が苦手な生徒によく見られるのが、「なんとなく」「感覚的に」という言葉で片づける問題解決の方法です。設問に対して「自分はこう思う」という主観的な解答を展開してしまう傾向が強く見られます。

「感覚重視」の姿勢は、特に記述問題で減点要因となります。なぜなら、入試の国語では、文章の中から客観的な根拠を見つけ出し、論理的に解答を組み立てることが求められるからです。

つまり、自分の経験や感想に基づいた解答は、たとえ内容が面白くても評価の対象とはならないのです。

では、この特徴を踏まえた上で、具体的にどのような対策を立てれば良いのでしょうか。次は、国語の成績が伸びない具体的な理由を知り、現状を打破するきっかけを見つけましょう。

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国語の成績が伸びない理由5選

国語 伸びない 特徴

国語の成績が伸びない理由には、以下の5つが挙げられます。

  1. 国語力の上げ方を理解していない
  2. 国語力につながる能力が養われていない
  3. 誤った方法で勉強している
  4. 文章への理解度が低い
  5. 頻出する内容の理解が足りていない

国語力の上げ方を理解していない

多くの高校生が「国語は読書量を増やせば良くなる」と考えやすいですが、残念ながらそう簡単ではありません。国語力を向上させるには、論理的思考力や文章構造の理解などを総合的に強化する必要があります。

しかし、実際には「どうすれば国語力が上がるのか」という具体的な方法論を知らないまま、やみくもに問題を解いたり、文章を読んだりしているのが現状です。その結果、時間をかけて勉強しても成績が伸びず、モチベーションも低下してしまいます。

特に問題なのは、学校の講師でさえ「論理的思考力を身につけなさい」と言うだけで、その具体的な習得方法を示せていないことです。何をすべきか、具体的な学習方法を見出せないまま、成績の伸び悩みに悩まされることになるのです。

国語力につながる能力が養われていない

国語力につながる、語彙力、文法力、論理的読解力、要約力など、複数の能力の重要性を認識していないのも理由の1つです。文法的な知識が不足していると、複雑な文章構造を正確に把握できず、誤った解釈をしてしまいます。

そしてこの基礎能力は、意識的に養っていかなければ自然には身につきません。。特に高校では、より専門的な内容を扱うようになるため、能力不足が成績に直接影響をおよぼすことになります。

誤った方法で勉強している

多くの高校生が陥っている誤った勉強法は、「問題を解いて、解答を確認して、次へ進む」という機械的な学習サイクルです。もちろん間違いではありませんが、伸び悩んでいるなら不十分です。

伸びないなら、なぜその解答になるのか、どのような考え方で導き出されるのかという本質的な理解を得なければなりません。問題演習の量だけを増やしても、その都度の理解が浅くなりやすいため、実力の向上にはつながりにくいのです。

文章への理解度が低い

他にも、多くの高校生は文章を「なんとなく」読んでしまう傾向があります。特に評論文などの抽象度の高い文章では、表面的な読解に終始し、文章の論理構造や筆者の主張を正確に把握できていません

例えば、段落同士の関係性を意識せず読み進めたり、接続詞の働きを軽視したりすることで、文章全体の流れを見失ってしまいます。また、自分の経験や感想を基準に解釈してしまい、客観的な読解ができていない場合も多いです。

読解の甘さは、特に記述問題で顕著に現れます。文章の本質を理解していないため、設問の意図に沿った適切な解答を導き出せないのです。

頻出する内容の理解が足りていない

評論文では「近代と現代」「科学と芸術」「文化と言語」といった特定のテーマが繰り返し出題されます。しかし、背景知識が不足していれば、文章の深い理解に至りません

例えば、科学技術の発展と人間社会の関係性について論じた評論文を読む際、基本的な科学的概念や歴史的背景を知らないと、筆者の主張の理解は困難です。また、芸術や哲学に関する文章でも、基礎的な知識がないと表面的な理解に留まってしまいます。

では具体的に、どのように国語の学習を進めていけば良いのでしょうか。まず、基本のポイントを次に見ていきましょう。

国語全体に共通する勉強方法のポイント

【動画でもご覧いただけます!】

高校生の国語の成績を向上させるためには、以下の3つのポイントを押さえてください。

  • 学習方法を見直す
  • 時間管理を改善する
  • メンタル面も考える

学習方法を見直す

国語の成績が伸び悩む理由は、学習方法が確立できていないことにあります。単純に問題演習の量を増やすだけでは、本質的な実力向上には結びつきません。

まずは自分の苦手分野を具体的に特定することからはじめましょう。例えば、言語学系の文章が苦手なのか、科学系の文章が苦手なのかを明確にするなどです。

見直したあとに、特定した苦手分野に関する背景知識を増やすこと。新聞や雑誌、関連書籍などを活用して、その分野への理解を深めていくなどの対策を取りましょう。

時間管理を改善する

国語の学習において多くの高校生が「時間がない」と感じていますが、実際にはうまく時間を配分できていないケースがほとんどです。まずは、以前うまくいっていた学習ルーティンを思い出し、取り戻すことからはじめましょう。

例えば、朝の30分を現代文の読解練習に充てる、通学時間を語彙力強化の時間にするなど、具体的な時間配分を設定します。継続的な学習習慣を築くことで、着実に実力を伸ばす基盤を作り出してください。

メンタル面も考える

国語の学習では、メンタル面のコントロールも必要です。一時的な高得点や低得点に一喜一憂せず、平均的な実力を正しく把握することを心がけましょう。

過去3回分のテスト結果の平均を取るなど、客観的な指標を持つことが大切です。このように、学習時と評価時で適切なメンタルコントロールを行うことで、より現実・現状に基づいた学習が可能になります。

ここまで国語の学習におけるポイントを見てきましたが、次は具体的な対策方法について、現代文、漢文、古文それぞれに特化した学習方法を見ていきましょう。

【項目別】国語の勉強が全然できないときの対策

国語 伸びない 対策

国語の勉強が全然できないときの対策を、以下の3つに分けて紹介します。

  • 現代文
  • 漢文
  • 古文

現代文

現代文で点数が伸び悩む原因は、文章を「なんとなく」読んでしまうことです。対策として、まずは教科書の評論文1つを選び、接続詞に注目して読む練習からはじめましょう。

キミがいまから実践すべきは、「接続詞をマーカーで塗りながら読む」習慣を身につけることです。「しかし」「つまり」「したがって」などの接続詞は、文章の展開を示すサインとなるからです。

特に意識したいのが、「つまり」「要するに」といった言い換えの接続詞です。前後には、筆者の主張が端的にまとめられていることが多いため、必ずチェックするクセをつけましょう。

漢文

漢文の最初の壁は、返り点や送り仮名の理解です。まずは教科書や参考書から、以下の基本句形を徹底的に暗記してください。

  • 「〜者」(〜というもの)
  • 「雖〜」(〜といえども)
  • 「非〜也」(〜ではない)

ここでキミがもっとも取り組むべきは、「基本句形を含む例文を、毎日声に出して読む」ことです。

1日10分でも構いません。基本句形を含む短い文章を声に出して読む習慣をつけましょう。

古文

古文で最初に取り組むべきは、助動詞の理解です。「き・けり」「む・らむ」「ず・ぬ」など、頻出の助動詞の意味と用法を確実に覚えることが、読解力向上の近道となります。

まずは教科書の文法解説ページから、基本的な助動詞10個程度を選んで、その意味と接続を覚えましょう。大切なのは、「助動詞の意味と接続を、例文とセットで覚える」ことです。

例えば「き」は「過去の体験」を表し、連用形に接続するといった具合で進めてください。

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国語の勉強理由にもなる3つのメリット

国語 学ぶメリット

国語の勉強は、単に試験で良い点を取るためだけではありません。むしろ、以下3つのメリットから高校生活やその先の人生において、さまざまな場面で活きてくるスキルを身につけることができます。

  • 他の科目における基礎となる
  • 論理的思考力が身につく
  • 社会に出ても役に立つ

他の科目における基礎となる

国語力は、すべての教科学習の土台となります。

  • 数学の文章題では問題文を正確に理解する必要がある
  • 社会科では歴史的背景や政治経済の複雑な説明文を読み解く力が求められる
  • 理科では実験の手順や科学的な現象の説明を理解する必要がある

共通しているのは『理解できること』です。特に高校では、教科書やテスト問題の文章が難しくなるため、読解力がより重要になってきます。

国語で培った文章理解力は、各教科の学習効率を向上させます。さらに、レポートや論述問題では、自分の考えを論理的に説明する力が必要となりますが、これも国語力があってこそ発揮できるスキルです。

論理的思考力が身につく

国語の学習、特に評論文の読解や小論文の作成を通じて、論理的思考力も自然に身についていきます。文章の主張とその根拠を見極める練習を重ねることで、物事を客観的に分析する力が養われるからです。

文章の要旨をまとめる際には、重要な情報と補足的な情報を区別し、論理の展開を整理する必要があります。部活動での戦略立案や学校行事の企画立案など、大学入試の小論文や面接でも論理的思考力が武器となるのです。

社会に出ても役に立つ

国語力は、将来のビジネスシーンでも求められるスキルとなります。

  • メールの作成
  • 報告書の作成
  • プレゼンテーション
  • 商談

など、多くの場面で正確な文章力とコミュニケーション能力は当たり前に、そして必然的に求められることになるからです。国語力は社会人として成功するために、キミが持っておくべきスキルともいえるのです。

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まとめ

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「受けっぱなし」「わかったつもり」になりがちな従来の学習方法とは異なり、独自の「リーズニングゼミ」で確実な理解度を担保します。現代文・古文・漢文それぞれの特性に応じた学習方法を明確にできれば、成績に悩む回数も自然に減って、将来も本気で考えられるようになるはずです!

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まとめ

国語の成績が伸び悩む根本的な原因は、学習方法が確立できていないことにあります。この状況を改善するためには、以下のアクションを実施しましょう。

  1. 現代文では、接続詞に注目して文章構造を把握する習慣をつける
  2. 漢文は基本句形を音読で徹底的に定着させる
  3. 古文では助動詞の意味と用法を例文とセットで覚える
  4. 学習時間を固定し、毎日30分でも継続的に取り組む
  5. テーマごとの背景知識を意識的に増やす

国語の苦手をなくすことは、単に試験の点数を上げるだけでなく、他教科の学習効率向上や論理的思考力の育成にもつながります。迷ったら、第一歩として、教科書の評論文1つを選び、接続詞をマーカーでチェックしながら読む習慣からはじめてみましょう。

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