化学が死ぬほど嫌い?逃げられない受験生がまず確認すべきこと

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「化学が死ぬほど嫌い」という気持ち、私たちマナビズムには毎年たくさんの受験生から届く声です。しかも厄介なのは、「嫌いだから化学を捨てたい」といいながらも、理系受験では化学を使わざるを得ないケースが大半だということです。

私たちが化学嫌いの受験生と向き合ってきた経験からいえる、もっとも重要な事実が1つあります。化学が嫌いになるのは、内容が難しいからではなく、つまずいた場所に戻れていないからです

「どの参考書を使えばいい?」「何周すれば点が取れる?」という相談をしてくる受験生は多いです。

しかし通常、問題は参考書の選択にありません。つまずいた単元の手前まで戻って基礎を仕上げるという地味な作業を、スキップしてきた結果として「嫌い」が積み上がっています。

この記事では、化学嫌いの根本原因を単元別に特定する方法と、そこからのやり直し戦略を整理します。「どうせ無理」という感情を「やることは決まった」に変えることが目標です。

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化学が死ぬほど嫌いな受験生に共通する3つの声

同じ悩みを持つ受験生は、実は同じ構造でつまずいています。私たちが受験相談で繰り返し聞く声があります。以下の3つは、化学嫌いのサインとして特に多いパターンです。

「暗記が多すぎて何から手をつければいいかわからない」

「暗記が多すぎる」と感じている受験生は、覚える優先順位がついていない状態で全部を覚えようとしています

化学は確かに暗記要素が多い科目です。元素記号、化学式、酸化数の規則、官能基の名前……一覧にすれば膨大に見えます。

しかし実際には、頻出度の高い知識と、問題で問われることがほとんどない知識が混在しています。全部を均等に覚えようとすると、そのギャップのせいで「多すぎる」という感覚が生まれます。

私たちが指導のなかで見てきた限り、「暗記が多すぎる」という受験生のほとんどは、覚えることの選別をする前に挫折しています。何からはじめればいいかわからないという状態は、全体像が見えていないサインだと捉えてください。

「勉強しても全然点が取れずやる気がなくなった」

「勉強しているのに点が取れない」という状態は、理解と暗記はしたが、定着を確認するプロセスが抜けていることです

参考書を読んで「わかった」と感じた。しかし実際に問題を解いてみると全然解けなかった、という経験はないでしょうか。これは化学だけでなく多くの科目で起きることですが、化学は特にこのギャップが大きい科目です。

理由は、化学が「理解×暗記×計算」の複合科目だからです。理論の流れを理解していても、元素の性質を覚えていなければ問題は解けません。逆に個別の知識を覚えていても、計算の流れが追えなければ点になりません。

どの要素が欠けているかを特定しないまま漠然と「勉強した」を重ねても、点数は上がりにくいです。

「理論は少しわかるけど無機・有機になった途端に頭が真っ白になる」

「理論はわかるが無機・有機でつまずく」という受験生は、実は理論化学の理解に穴があることが多いです

無機化学と有機化学は、確かに暗記量が増える単元です。しかしこれらが「急に難しくなった」と感じる場合、多くはその前の理論化学段階で理解できていなかった部分が影響しています。

例えば酸化還元の概念が曖昧なまま無機化学に進んでも、金属の反応が整理できません。エネルギー変化のイメージが持てていないと、有機化学の反応機構が「なんとなく」しか理解できません。「理論は少しわかる」という状態は、理論化学が完成していないサインである可能性があります。

化学嫌いの3パターンと根本原因の関係図

化学が死ぬほど嫌いな受験生が「得点源」に変える4つのステップ

化学嫌いを放置して受験当日を迎えても、状況は変わりません。私たちが指導のなかで実践している、嫌いなまま得点を積む戦略は4つのステップで構成されています。

まず自分がどの単元で嫌いになったかを言語化する

「化学が嫌い」という感情を、「○○単元が嫌い」というレベルまで言語化することが最初の一歩です。

私たちが受験相談で最初に行うのは、「どこで嫌いになったか」の特定です。「化学が全部ダメ」という受験生に詳しく聞いてみると、嫌いになった起点があります。

よくある例は3つです。

  • 高校1年生で理論化学の計算についていけず、そこから全部が嫌いになった
  • 高校2年生で無機化学の暗記量に圧倒されてから手が止まった
  • 有機化学の構造式が出てきた瞬間に諦めた

出発点の違いによって、何からやり直すかが変わります。「化学嫌い」という塊のまま悩んでいても、解決策は見えません。まず自分が「どこで嫌いになったか」を紙に書き出してください。

嫌いになった単元の手前まで戻って基礎を仕上げる

嫌いになった単元の手前に戻ることが、回り道ではなく最短ルートです。

私たちが自習コンサルティングで一貫して伝えているのは、「今の単元をもっと頑張る」ではなく「伸びが止まった原因を、もっと手前まで遡って探す」という発想です。化学が伸び悩んでいるとき、受験生は今つまずいている単元の中だけで解決策を探そうとします。

しかし原因は、たいてい1〜2段階手前にあります。

例えば、モル計算でつまずいているなら、まず原子量・分子量の理解から確認します。無機化学の反応が覚えられないなら、酸化還元の概念が本当に理解できているかを確認します。

参考書のページを先に進めることより、「なぜ詰まっているのか」を手前まで戻って探す方が、結果的に速いです。

私たちは週1回のコンサルタントとの面談で、こうした「どこで詰まっているか」の特定を毎週全科目で行っています。自力でこの作業をやるには、自らの誤答と向き合う習慣が必要です。

参考書を変えるより「到達基準」を変える

「この参考書が合わない」と感じたときの多くは、参考書の問題ではなく、参考書に対する到達基準が曖昧なことが問題です。

浪人生の受験相談で繰り返し起きる現象があります。「現役のときに使っていた参考書をやめて別の参考書に変えたほうがいいですか?」という相談です。

私たちの答えは一貫しています。「その参考書が完璧になっている基準は何か?」と聞き返すことです。

参考書を変えても、到達基準がないまま次に進むなら同じことが繰り返されます。

化学の参考書でいえば、例えば理論化学の単元を「読んだ」で終わらせるのではなく、「その範囲の問題を初見で解いて正答できる」まで仕上げたかが基準です。嫌いのまま化学で得点を積むには、この到達基準を設定することが欠かせません。

週単位で進捗を設計して嫌いのまま前に進む

「好きになってから頑張る」という発想を捨て、嫌いのまま週単位の計画で前に進む仕組みを作ることが重要です。

私たちが大切にしているのは、「モチベーションが出たら頑張る」という発想を設計から排除することです。逆算思考で「試験日から逆算して今週何をどこまでやるか」を決め、それを毎週更新します。

関関同立合格に必要な学習時間は約1,500時間で、そのうち授業は約500時間、残り約1,000時間は自習です。この自習の質をどう設計するかが合否をわけます。私たちでは週1回のコンサルタントとの面談で全科目の計画を設計・修正しているのは、このためです。

化学が嫌いな受験生でも、週単位で「今週は理論化学の酸化還元を仕上げる」という具体的なゴールがあれば動けます。感情ではなく計画で動く仕組みが、嫌いなまま前に進む方法です。

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化学が「死ぬほど嫌い」になる根本的な3つの原因

化学3分野(理論・無機・有機)のつまずきポイントと対策の整理図

化学は大きく3分野に分かれます。それぞれに嫌いになる構造が異なるため、3分野のそれぞれで解説します。

理論化学

理論化学でつまずく原因は、「なぜその計算をするのかが理解できていない」ことです。

理論化学は化学全体の土台にあたります。物質量(mol)の概念、化学反応式のバランス、エネルギー変化、酸化還元反応……これらが揺らいだ状態で無機・有機に進むと、あとでまとめて崩れます。

典型的なつまずきのパターンは、「mol計算は公式を覚えて解けるが、問題の文章を読んで何を求めればいいかわからない」というものです。これは計算手順の暗記はできていても、物質量という概念そのものが腑に落ちていないサインです。確認方法はシンプルです。

「1molとは何か?」「なぜ化学反応式の係数がそのまま物質量の比になるの?」を自らの言葉で説明できるかを試してください。

説明できなければ、理論化学の概念理解から仕上げ直す必要があります。

無機化学

無機化学でつまずく原因は、個別の知識を暗記しようとしているが、体系的なつながりが見えていないことです。

無機化学は確かに暗記量が多いです。金属のイオン化傾向、各元素の特徴的な反応、化合物の色や性質……これらをバラバラに覚えようとすると、すぐに限界が来ます。

私たちが見てきた中で、無機化学の暗記が定着している受験生に共通しているのは、「覚えている」のではなく「なぜその反応が起きるのかの流れが理解できている」状態だということです。例えばアルミニウムが濃硝酸に溶けない理由は、酸化還元の概念と結びついています。理論化学の理解がある受験生は、無機化学の「暗記」が楽になります。

無機化学でつまずいている受験生は、まず「どの単元の知識か」を確認してから「なぜそうなるのか」の理論的な背景を理論化学の内容と紐づける作業をやってみてください。

有機化学

有機化学でつまずく原因は、構造式が出てきた瞬間にビジュアルの圧力に負けて、思考を止めてしまうことです。

有機化学は受験生にとって「突然別世界」に感じるタイミングがあります。炭素を中心にした骨格、官能基の名前、反応の種類……確かにビジュアルが複雑になり、直感的に「これは無理だ」という感覚が生まれやすいです。

しかし有機化学は、実は理論化学と深くつながっています。炭素化合物の反応も、電子の動きという観点から見ると、理論化学で学んだ酸化還元や電気陰性度の考え方が応用されています。「構造式のビジュアル」に圧倒されるのは、理論的なつながりを見ずにパターン暗記に頼ろうとしているからです。

有機化学でつまずいている受験生は、まず脂肪族炭化水素の基本から「なぜこの反応が起きるのか」の流れで理解する作業からはじめてください。構造式の複雑さより、反応の流れを理解することを優先します。

化学が「嫌い」を放置すると起きる2つのリスク

「化学は後回しでも何とかなる」と考えている受験生に、現実として伝えておかなければならないことがあります。

理論の穴が無機・有機の両方に波及する

理論化学の穴は、時間が経つにつれて無機・有機の両方に影響が出てくる、いわゆる「連鎖崩壊」を引き起こします。

化学の3分野は独立していません。理論化学は土台であり、無機化学と有機化学はそこに積み上がる構造になっています。

よくあるのは、「無機化学は何とか覚えたが、直前期に理論化学の計算問題を練習しはじめたら全部忘れていた」というパターンです。土台の理論化学が固まっていなければ、その上に積んだ無機・有機の知識も、試験本番で「どの知識を使うか」の判断ができなくなります。

受験相談に来る受験生を見ていると、「11月になってから化学全体が怪しい」と気づくケースが後を絶ちません。早い段階でつまずきの箇所を特定して戻る方が、結果的に少ない時間で仕上げられます。

化学で積めなかった点数が合否に直結する

理系受験では化学の配点は無視できません。「化学は苦手だから他でカバー」という戦略が通じないケースが多いです。

関関同立の理系学部では、化学が得点の軸になる試験が多いです。英語・数学が安定していても、化学で大きく崩れれば合格点に届かない状況が起きます。

私たちが指導してきた中で、化学嫌いを放置した受験生が「ほかの科目でカバーしようとしたが、化学で想定以上に失点した」という後悔をするケースは珍しくありません。嫌いでも化学は「捨てられない科目」として向き合うしかない科目です。

逆にいえば、化学が嫌いな受験生が化学を戦略的に仕上げると、周囲との差がつきやすい科目でもあります。嫌いを克服するのではなく、「嫌いのまま得点を積む」という発想の転換が有効です。

化学が嫌いでもやることは決められる

ここまで読んでくれた受験生に伝えたいことは1つです。「化学が嫌い」という感情はそのままでいいです。ただ、今日から取るべき行動は決められます。

  • まず自分がどの単元で嫌いになったかを言語化する
  • 嫌いになった単元の手前まで戻って基礎を仕上げる
  • 参考書を変えるより、到達基準を変える
  • 週単位で計画を設計して嫌いのまま前に進む

このプロセスを一人でやるのが難しければ、専属コンサルタントが週1で全科目の計画を設計し直す環境に身を置くことが近道です。「化学嫌いのまま関関同立に合格する」という結果は、設計で作れます。

化学が嫌いで手が止まっている受験生は、まず私たちの無料受験相談を活用してください。どの単元でつまずいているか、今から何に取り組むべきかを、専属コンサルタントが一緒に言語化します。

「嫌いのまま合格する」ための設計を、私たちと一緒に作りましょう。

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よくある質問(FAQ)

化学が嫌いな理由は何ですか?

化学が嫌いになる主な理由は3つに分類できます。①理論化学の計算の「なぜ?」が腑に落ちていない、②無機化学の暗記量に圧倒されてバラバラに覚えようとしている、③有機化学の構造式のビジュアルに圧倒されて思考を止めてしまっている、の3つです。

いずれも根本は「つまずいた場所に戻れていないこと」にあります。

化学が嫌いでも理系受験は続けられますか?

続けられます。「嫌い」を克服することと、「点数を積む」ことは別です。化学が嫌いなまま戦略的に得点を積んでいる受験生はいます。

大切なのは、どの単元でつまずいているかを特定し、そこから週単位で計画的に仕上げていくことです。感情を変えようとするより、設計を変える発想が有効です。

化学の勉強を何からはじめればいいですか?

まず「自分がどの単元で嫌いになったか」を言語化することからはじめてください。理論化学・無機化学・有機化学のどこでつまずいたかによって、戻る場所が変わります。

出発点の特定が最初のステップです。「化学全体が嫌い」という状態のまま参考書を手に取っても、どこからはじめればいいかわからない状態は変わりません。

化学基礎と化学のどちらから復習すればいいですか?

化学基礎からはじめてください。高校化学の全体像は化学基礎が土台です。化学基礎で学ぶ原子・分子の概念、mol計算の基礎、酸化還元の入門が固まっていなければ、理論・無機・有機でつまずくのは必然です。

「化学基礎は終わった」と思っていても、もう一度「計算が初見で解けるか」を確認する価値があります。

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