勉強しない高校生をほっとくのは平気?息子・娘を心配する親が知っておきたいこと
更新日: (公開日: ) COLUMN
意外によくあるシーンに感じますが、思った以上に将来性(選べる選択肢)が減っていることをご存知でしょうか。とはいえ、親としてどのように促したら良いのか、叱るべきなのか、と悩むこともあるはずです。
そこで本記事では、勉強しない高校生がほっとくとどうなるのか、なぜそうなったのかの理由について紹介します。親御さんがどのように接するかだけに限らず、学習態度(学習環境)をよりよくする方法がありますので、ぜひ最後までご一読ください。
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勉強しない高校生をほっとくとどうなるか
勉強しない高校生をほっとくとどうなるか、代表的な陥りやすい状態の例は以下が挙げられます。
- 授業についていけなくなりやる気が低下する
- 学力が下がり自信がなくなる
- 志望校に合格できない可能性がある
- 進路の選択肢が狭まる
授業についていけなくなりやる気が低下する
勉強しない高校生をほっとくと、授業についていけなくなってやる気が低下します。学習指導要領の改定によって範囲が増え、それに伴って学習スピードも向上しています。
学校の授業は個々のペースに細かく対応できず、わからない状態をそのままにしてしまう可能性は非常に高く、「理解できない→楽しくない」という悪循環に。どれだけ好きな教科であっても同様です。
学校にいくことすら嫌になってしまい、繋ぎ留めているのは友人・恋人との関係性だけといった形になる可能性もあるでしょう。
昨今の学校事情も考えると、勉強しない高校生をほっとくという選択肢にはややリスクが伴うと考えられます。
学力が下がり自信がなくなる
勉強しない高校生をほっとくと、学力が下がることで自己肯定感が下がり、自信もそれに応じてなくなります。先生からの指摘(注意)や、補習を受ける回数が増える、気にしていないそぶりを見せていても周りとの差が気になってしまう等。社会人として活躍するためには、成功体験を積み上げて自己肯定感を高め、自信をつけておく経験というのが非常に重要です。
勉強しない高校生をほっとくだけでも、気が付かないうちにこうした気持ちでやや後ろ向きとなってしまうことで、自発性が失われてさらに向き合えなくなるといったこともあるでしょう。
志望校に合格できない可能性がある
勉強しない高校生をほっとくと、志望校に合格できない可能性が高くなるのも一つのデメリットとして考えられます。単元を重ねるごとに授業へついていけなくなり、やる気が低下している状態です。その状況のままほっとくと、受験生となったときに「時間・学力」が足りないことで以下のような選択肢を迫られてしまいます。
- 志望したい大学に行くのを諦める
- 合格できるペースで膨大な勉強時間を確保する
挽回のためにやる気を出そうにも、低下している状態ですし、自信がないので挑戦する気持ちが湧いてこないこともあります。また、日ごろの学習姿勢が評価される内申点が低い場合、推薦を狙うことも難しくなります。
進路の選択肢が狭まる
勉強しない高校生をほっとくと、先ほど軽く触れたように進路の選択肢が狭くなります。大学にいけないからそのまま就職するといった選択肢を踏まえても、以下のものは選びにくくなるはずです。
- 一定の資格が必要となるもの
- 専門学校で学ぶ必要があるもの
- 専門性を高めるために勉学を求められるもの
勉強しない高校生をほっとくと、「もっとあのときに勉強しておけばよかった」という後悔が出てくる可能性も容易に考えられます。では、こうしたリスクがあるなかで、高校生はなぜ勉強しないのか、その理由についても触れてみます。
高校生が勉強しない理由
高校生が勉強しない理由は、以下が挙げられます。
- 勉強が苦手・授業についていけないから
- 勉強する意味がわからないから
- 強制されるのが嫌だから
- 勉強に集中できる環境がないから
- スマホ・ゲームなどの誘惑に負けてしまうから
勉強が苦手・授業についていけないから
高校生が勉強しない理由の一つとして挙げられるのが、「勉強が苦手」「授業についていけないから」です。ほっとくことで、この理由に気づけずに過ごした結果、すでに1年以上も勉強が遅れてしまっているといったこともあるほどです。
勉強は理解できれば楽しくなりますし、興味のない教科でも得点できるだけで成功体験を積み上げられるものです。しかし、勉強が苦手で楽しくなかったり、授業についていけなかったりすると自然に「勉強から遠のく」ことがあります。
勉強する意味がわからないから
高校生が勉強しない理由として、勉強する意味そのものがわからないということも挙げられます。大人になると、「あのとき勉強しておけばよかった」「あの勉強はこのためにあったのか」など、思い当たることがあるはずです。
- プログラム:エンジニアとして活躍できる
- 国語:テキストコミュニケーションを円滑化できる
- 数学:ビジネスシーンで求められる素養の一つ
簡単に挙げましたが、プログラミングの勉強が漠然とエンジニアに役立つとしても、実は数学やその先にある統計学が求められるといったことは意外に知られていません(データ分析等)。
このように、この勉強を続けるとどうなるのか、どういったシーンで役立つのかといった根本を理解できていない状態を改善できなければ、自発的にやる気を出すといった可能性は低いでしょう。
強制されるのが嫌だから
高校生が勉強しないのは、「勉強そのものの強制力」が影響することもあります。例えば、ご家庭または学校で「勉強しないとダメ」といった言葉が使われていたとき、主体的に取り組むものには楽しさを感じる一方で、やらされている感が強くなると楽しさがなく、さらには反抗心から勉強に取り組む刺青すらなくなるというのはよくある事例です。
強制されることが苦手な高校生の場合は、ほっとくだけでも学校で同様の状態に陥ることもあり、どのようにやる気を出してもらうかが大きなポイントになります。
勉強に集中できる環境がないから
高校生は、勉強しないのではなく、集中できる環境がなくて「できない」状態に陥ることもあります。多感な時期であることで、様々な悩みを抱えてしまうことがありますし、自分のペース(パーソナルスペースも含めて)を作れないことでうまく進められないといったことも考えられます。
- テレビをつけっぱなし
- 兄弟の面倒をみなくてはならない
- 決められた時間に何かに取り組む必要がある
常に何かを考えなければならない時間があると、勉強のペースを作り出せずに足が遠のきます。また、習慣がついていないことで、勉強しないことが当たり前になっているのも一つかもしれません。
スマホ・ゲームなどの誘惑に負けてしまうから
IT技術が急速に普及し、多くの家庭でもゲームやスマホが使われる時代になりましたから、高校生の誘惑は以前よりも増えています。スマホ・ゲームなどは手軽に楽しさを得られますし、友人と会話できるツールとしても便利な一方で、気が付くと時間がなくなっているものです。
こうした誘惑に負けてしまう環境があると、楽しいことを優先するあまり、苦手な勉強が後回しになるといったことは非常によくある事例です。
では、勉強しない高校生をほっとくのはダメで、かといった強制もできないとなったとき、親御さんは何ができるのでしょうか。次項で詳しく紹介します。
- 勉強しない子どもへの接し方を知りたい
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勉強しない高校生はほっとくのではなく見守る姿勢が大切
勉強しない高校生は、ほっとく・強制するのではなく、見守る姿勢が大切です。また、自然にやる気を出してもらう工夫も必要ですから、以下の具体的な方法を試してみましょう。
- 無理やり勉強させない
- ほどよい距離感を保つ
- 叱りすぎない
- ゆっくり会話する時間をとる
- 悩みや不安に寄り添う
無理やり勉強させない
勉強しない高校生をほっとくのではなく、無理やり勉強させるという手段はおすすめしません。やる気や夢中になれる気持ちというものは、誰かに強制されて出てくるものではないからです。もちろん、やる気を出しなさいというのも、大人でさえコントロールできませんよね。
やる気や夢中になる状態というのは、何かをスタートしてはじめて内側から湧いてくるものです。
- 今は勉強が必要ない
- 目に見える結果がでない
- 将来の目標がない
こうした状態が背景にあるなら、それをどう伝えたら良いのか考えて、話をする機会を作ってみるのがおすすめです。一緒に何かをする、どうしても難しいならパンフレットや資料を渡してみるなど、無理やりではない方法は多くあります。
ほどよい距離感を保つ
勉強しない高校生をほっとく、逆に深入りするという極端な状態は、どうしても勉強へ向かってもらおうと思うと行動も同様に極論になりやすい傾向にあります。ほどよい距離感(暖かく見守る)といったようなスタンスで、どっしりと構えながらも頼り甲斐のある存在として接してみてください。
自宅の勉強が難しいなら図書館、学校に行きたくないなら塾(通信教育)など、大人だからこそ手段を豊富に持っていますし、それを実現できる行動力があるはずです。子供から頼られたとき、どうしても自分で解決できないと感じているとき、そっと手を差し伸べて成長をサポートする姿勢をとる意識を持ちましょう。
叱りすぎない
勉強しない高校生をほっとくと悪化するため、叱りつけるといったことはよくあります。しかし、以下の言葉はお子さんとの軋轢を生み出してしまうものですし、多感かつ敏感な年ごろにとっては非常に酷なものです。
- 勉強しなきゃだめ
- 将来はどうするの
- 間違ってるよ
ときには、叱ることも必要であるはずです。しかし、勉強しないことそのものが悪いのではなく、その原因を見つけて取り除き、それでもダメならといった段階を踏むこともアプローチとしては良いのではないでしょうか。
ゆっくり会話する時間をとる
勉強しない高校生をほっとくよりも、ゆっくり会話する時間をとるというのも意外に良いものです。「学校は楽しい?」といった自然な会話から、勉強する意味や進路などについてゆっくりと、穏やかに話す時間を持つだけで、気づかなかった・知らなかった側面を垣間見ることもできます。
また、不安を口にしてもらえれば、どう対処したら良いのかこれまでの経験から伝えるといった選択肢も増えます。
悩みや不安に寄り添う
勉強をする・しないにかかわらず、高校生の時期は非常に多感ですから、小さな行動に傷つき、見知らぬ何かに不安を抱えているといったことがあります。どうして勉強しないかを理解するためにも、会話や変化に気付けるように、少しだけでも目を向けてみてください。
「そのようなことはいいから暇なら勉強しなさい」といった言葉で否定すると、余計に嫌になって勉強から遠ざかることがあるので注意しましょう。
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受験時期やテスト前に勉強しない高校生への対処法
受験時期やテスト前に、勉強しない高校生をほっとくのもまたよくはありません。とはいえ、非常に敏感な時期ではありますから、以下の対処法を試してみてください。
- 高校生活を満喫してもらう
- やりたいこと・興味がることをゆっくり聞く
- 家の学習環境を整える
- 塾・予備校に通う
高校生活を満喫してもらう
勉強しない高校生をほっとくのではなく、その生活を満喫してもらうことで「満足感」を得てもらうのは意外に効果的です。例えば、やりたいことを楽しんでもらうといった形です。
勉強させるために多くを我慢させると、不満からやる気が出ないどころか、机に向かう気力すら失ってしまいます。ほっとくことで自由にするなら、満足できるまで楽しんでもらえる状態にするのも一つのアプローチです。ただ、その満喫してもらうなかに勉強の習慣を取り入れるといった工夫は必要でしょう。
やりたいこと・興味があることをゆっくり聞く
勉強しない高校生は、受験時期やテスト前に焦りから苛立ちや不安を抱えやすくなりますので、進路についてゆっくり話す時間をもち、卒業後に実現するためには今から勉強するのが大切であることを伝えてみてください。
否定ではなく、肯定しながらもできることを伝えて挙げたり、体験談から思ったことを伝えてみたりするなどです。やりたいこと・興味があることから、新しい進路を見つけられると、やる気につながる方法を見つけることもできるはずです。
家の学習環境を整える
繰り返しとはなりますが、受験時期やテスト前だからこそ、家の学習環境を整えることも大切です。家事の手伝いを頼んでいるなら一時的に止めたり、きょうだいがいるなら静かに過ごすよう協力してもらったりすることが大切です。
家の学習環境を整える方法は、高校生が自発的に勉強するためにも非常に重要ですから、このタイミングにかかわらず、最初は形からでも良いので取り組んでみると良いかもしれません。
塾・予備校に通う
受験時期やテスト前の焦りを抱えているタイミングで、塾・予備校を検討するのもよいタイミングです。将来のことが決まっていなくても、一定の学力を確保できれば授業についていけますし、そこからなりたいものを見つけられることもあるためです。
塾・予備校に通う「学力を補う」だけが目的ではありません。そこに楽しさがあるかもしれませんし、家庭で勉強できる環境が整わない際のサポートスペースとしても活用できるものだからです。
個性が多様化している時代では、塾・予備校は勉強をするところといっただけでは対応できなくなっています。だからこそ、さまざまな工夫が用意されているのでぴったりの場所を見つけられると、勉強に向かう姿勢そのものから変えられるといったことも期待できます。
まとめ
勉強しない高校生をほっとくと、以下の状態に陥ることがあります。
- 授業についていけなくなりやる気が低下する
- 学力が下がり自信がなくなる
- 志望校に合格できない可能性がある
- 進路の選択肢が狭まる
そのため、親御さんからもできるアプローチで、自然にやる気を出しながら向き合える環境を作ることが大切です。また、自宅で勉強できる環境を整えられないときには、塾・予備校の自習室を使う方法もありますし、一緒に頑張れる仲間(講師)を見つけられるだけでも変わることが多くあります。
少しでも不安に感じた際には、お気軽に受験相談からお問い合わせください。
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