高校生が帰宅後に勉強できないときの解決法|学習時間やルーティン化のコツを解説

更新日: (公開日: COLUMN

大学受験を目指している高校生にとって、帰宅後の勉強時間は非常に重要なものとなります。しかし、家に帰って机に向かおうと思ったとき、やる気が出なかったり、どのくらい・何を学べば良いのか迷ったりしたことはないでしょうか。

そこで本記事では、高校生が帰宅後に確保したい勉強時間や、ルーティン化によって質の高い学びを得るコツを紹介します。

帰宅後で眠くてやる気が出ない・疲れて勉強できないという高校生も実践できるポイントにも触れますので、ぜひ最後までご一読ください。

高校生が帰宅後・平日に確保したい勉強時間はどのくらい?

高校生が帰宅後・平日に確保したい勉強時間はどのくらい?

高校生が帰宅後かつ、平日に確保したい勉強時間の目安は以下のとおりです。

  • 高校1年生:平日1時間(休日2時間)
  • 高校2年生:平日2~3時間(休日4~6時間)
  • 高校3年生の夏休みまで:平日3.5時間(休日7~8時間)
  • 高校3年生の夏休み後から:1日10時間

それぞれどのような内容か、なぜこの時間なのかについて補足します。なお、あくまで目安なため、継続できる時間が好ましいという点には注意しておきましょう。

高1:平日1時間(休日2時間)

高校1年生が帰宅後に勉強する時間の目安は、平日1時間・休日は2時間です。

中学生とは生活も変わり、専攻した専門的な内容に切り替えるために復習が行われる時期ですので、この期間を使って自宅学習の癖をつけます。ただ、学習内容の変化にともなって、身体的・精神的な負担が大きくなる時期でもあります。

そのため、無理のない程度の範囲で癖をつけるなら1〜2時間が理想的です。学習内容は宿題を片付けることをメインにし、時間帯はいつも同じくらいにしておくとバランスをとりやすくなります。

休日では1時間ほど長く時間を取るため、発展問題や予習、苦手分野を克服するための時間として充てるのがおすすめです。

部活動や習い事等で時間が確保できないときは、平日に振り替えて決めた時間は守ること。勉強することそのものが癖になると、苦痛に感じにくく受験シーズンも余裕を持って過ごせます。

高2:平日2~3時間(休日4~6時間)

高校2年生が帰宅後に勉強する時間の目安は、平日2〜3時間・休日は4〜6時間です。

高校生としての生活に慣れ、学校で行われるイベントおよび部活動等を中心として過ごす時期であっても、これからくる受験シーズンに備えて勉強時間は一定数確保しておきます。大学受験を少しでも考えている際には、この時期に気を緩めてしまうと『夏休みの最終日に宿題をすべて終わらせるかのような負担』が来年に襲ってきます。

学習内容としては、宿題を片付けて残った時間を復習に充てるのがおすすめ。また、2年生あたりから苦手を完全に克服するために、つまづいた内容を踏まえながら苦手教科を中心に学習します。

高3の夏休みまで:平日3.5時間(休日7~8時間)

高校3年生が夏休みまで帰宅後に勉強する時間の目安は、平日3.5時間・休日7〜8時間です。

部活動も終盤を迎え、学校で習える範囲もある程度まで落ち着いていることから、大学受験を見据えて本格的な勉強を開始する時期です。学習内容は、大学受験に必要な範囲の復習等がメインとなります。

必要とされる勉強時間が2年生から増えることを考えて、趣味や小休憩を少しずつ活用しながら「継続」を意識して行いましょう。また、この頃から勉強をはじめたというケースでは、苦手の克服も視野に入れて勉強する必要があるため、隙間時間まで有効活用することをおすすめします。

なお、つい勉強時間を確保するために夜更かし気味になるといったケースがありますが、睡眠不足は学習効率を低下させることがあるものですから、隙間時間を有効活用して「細切れでも勉強する」形も取り入れます。学習の質も大切ですが、継続できるレベルで、短時間でも活用するといったことが学びを増やすコツです。

高3の夏休み後から:1日10時間

高校1年生が夏休み後から帰宅後に勉強する時間の目安は、1日10時間ほどです。

夏休みが終われば入試に向けて集中する大切な時期となるため、学校以外の時間を勉強に充てるイメージでしっかりと確保します。受験生に求められる勉強時間としてはもっとも多く、基礎から応用までの復習に必要不可欠なものともいえます。

なお、この時期から増えるのが深夜および早朝まで「夜間を使って勉強する」という悪習慣です。記憶を定着させるためには睡眠時間が必要となり、睡眠不足は集中力を落として「結果として勉強時間が無駄になる」可能性が非常に高くなります。

就寝時間を守り、無理なく継続できる時間を夕方以降に確保し、足りない分は午前中から夕方までに見つけられる「隙間時間」を活用するのがおすすめです。

なお、志望する大学の偏差値に届いているからといって、勉強時間を短くするといったことはNG。安心して合格できるレベルであっても、後悔しないためにしっかりと基礎から応用まで何度も繰り返し、安定して得点できる状態を作るためにも勉強を続けておきましょう。

高校生が帰宅後の勉強をルーティン化するコツ

高校生が帰宅後の勉強をルーティン化するコツ

高校生が帰宅後の勉強をルーティン化するコツは、以下の3つです。

  • スケジュールを作る
  • 集中できる学習環境を整える
  • やる気を維持できるように工夫する

スケジュールを作る

高校生が帰宅後に勉強する際には、社会人となっても役立つ「スケジュールを作って進める」のが、ルーティン化するためにもおすすめです。簡単に作るなら、時間割を意識するのが良いでしょう。

高校1年生では勉強時間が短く実感しにくいですが、3年生くらいになると圧倒的な量(時間)を充てることになるはずです。黙々と計画を立てることなく勉強すると、一定の教科に偏ってしまったり、苦手を克服する時間を確保できなかったりする可能性があります。

  • 何をメインに勉強するのか
  • 何を達成するのか
  • どの教科を何時間するのか

などの視点から、効率よく集中できる勉強の時間帯をさらに細かく分類してスケジュールを立てます。また、平日と休日では内容を分けたり、変えたりするのも大切なことです。

なお、スケジュールを立てるのが苦手な場合も、この習慣を続けることで社会人になっても時間までに何をするのかといったことを求められたときに役立ちます。無理のない程度に挑戦してみて、それでも難しいときには予備校や塾にスケジュールを作ってもらいましょう。

集中できる学習環境を整える

高校生が帰宅後に勉強するとき、まずは環境から整えてしまうことも大切です。その際、どのようにしたら集中できるのかに重きを置いてみましょう。

例えば、以下のものや状況は勉強環境に残っていないでしょうか。

<集中できる学習環境のNG>

  • ゲーム・スマホがある
  • 雑音がある(生活音等)
  • 散らかっている
  • テレビがある
  • 本や漫画がある
  • 過剰に食べ物がある
  • 過剰な音楽(他者からの騒音)

集中できる学習環境を整えられると、帰宅後に勉強する習慣をつけやすくなりますし、やる気も保ちやすくなります。また、片付いている場所でやる気が起きなくても5分勉強を始めるだけで、いつの間にか時間が経っていたという効果も得やすくなるので試してみてください。

なお、友人と勉強会を開くといった方法もありますが、お互いに学習意欲が高く集中もできる場合には効率を高められるものです。多くの場合、話し込んでしまったり、友人が気になる行動を取ったりするなどで集中力が低下します。

ただ、モチベーションの維持には役立ちますので、気分転換等で取り入れてみるのもありでしょう。

やる気を維持できるように工夫する

高校生が帰宅後に勉強をスタートさせるためには、やる気も大切な要素の一つです。気分をリフレッシュできる時間をとってみたり、一定時間ごとにご褒美の時間を作ってみたりするなどが挙げられます。

例えば、以下のものが代表的です。

  • 5分だけ自由時間を作る
  • おやつを食べる
  • 友人に連絡する
  • 動画を見る など

ただし、いずれも決めた時間だけにし、「もうちょっと…」という形で甘やかしてしまうとこれまでの勉強が無駄になってしまう可能性があります。飴と鞭とは言いようですが、こうしたやる気を維持するための工夫を続けながらも、律して勉強を続けられることが受験シーズンに焦らない秘訣です。

 

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高校生が帰宅後に眠い・疲れている中で勉強習慣をつける方法

高校生が帰宅後に眠い・疲れている中で勉強習慣をつける方法

高校生が帰宅後に眠い・疲れているといった状態で、勉強の習慣をつけるには、以下の4つを押さえておくことが大切です。

  • 帰宅後に仮眠する
  • 眠らない環境で勉強する
  • いつでも寝られる状態で勉強する
  • 朝に勉強する習慣をつける

いずれも、社会人となってから役立つものですし、勉強の質を高めることにも繋がりますのでチェックしておきましょう。

帰宅後に仮眠する

高校生が帰宅後に、勉強をしようと考えたときに襲われる眠気には、一定時間の仮眠を有効活用します。

多くは身体的・精神的な疲れからくる眠気で、高校1年生の頃や、夏休み後の3年生に起きやすい傾向にあります。その日のうちに決まった勉強時間をこなすとき、仮眠の時間はないと考えるかもしれません。

しかし、眠気を無理やり取り除いて学びを得るより、15〜30分(5分でも構いません)の仮眠をとってからスッキリした頭で勉強するほうが「質を高めて記憶にも定着しやすい」状態を整えられます。

ただし、30分以上の仮眠をとってしまうと、帰宅後の身体に疲れがさらに押し寄せてきて「気だるさ」が残るため、目覚まし時計等を駆使して寝過ぎない状態を作りましょう。

眠らない環境で勉強する

高校生が帰宅後に勉強する際には、眠らない環境を整えておくことも一つの方法です。例えば、勉強机に向かい続けて学習を続けている間に眠気がくるといったとき、以下の時間帯を活用するといった形です。

  • お風呂に入りながら
  • 歯を磨きながら
  • 髪を乾かしながら
  • 動きながら

ただし、どちらか一方に気を取られてしまうと勉強の妨げになるため、例えば筋トレやストレッチ等の身体的な負荷が大きいものは日常的に行っており、余計なことを考えてしまわない人に向いています。

これらの眠らない環境づくりは、個人によっても異なりますので、リフレッシュしながら勉強したいとき(30分程度)などに行うといった形で過剰にならない程度に取り組むのがおすすめです。

いつでも寝られる状態で勉強する

高校生が帰宅後に勉強すると、つい学習机に突っ伏したまま寝てしまうといったことがありますから、いつでも寝られる状態を整えてからスタートするのも良い方法です。

机で寝てしまうと身体に負担がかかってしまいますし、癖がついてしまうと「勉強=寝るもの」となっていつまでも学習時間が取れなくなる悪循環まで容易に想定できるためです。

例えば、1時間勉強してからお風呂や食事を済ませて、あと〇〇時間で寝られるといったような目標として活用するとさらに勉強習慣をつけやすくなります。

また、少しでも勉強時間を確保したい際には、寝る前に暗記科目を布団の上で眺めておくというのも一つの方法です。ただし、明かりをつけて活字を読み続けると目が冴えてしまい、眠れなくなることもあるので注意してください。

朝に勉強する習慣をつける

高校生が帰宅後に勉強する際に、眠気が襲ってきたり、集中できる環境が整わなかったりすることもあります。そうした際には、朝に勉強する習慣をつけるというのも、スッキリとした頭にインプットできるのでおすすめです。

また、夕方から夜に勉強時間を確保できなかったとき、振替として朝を使うのも良いですね。帰宅後に勉強ができなかった自分を責めるのではなく、こうしたアレンジを加えたと思うとよりモチベーションも維持できます。

静かな空間を家で確保できないときには、学校に早くいって静かな教室を利用するのも良いでしょう。塾や予備校に備えられた自習室のように集中でき、質を高めることにも一役買います。

大学受験で高校生が帰宅後に効率的な勉強をしたい場合

大学受験で高校生が帰宅後に効率的な勉強をしたい場合

大学受験で高校生が帰宅後に効率的な勉強をしたいと考えた際には、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 志望校を決める
  • 志望校に特化した勉強計画を立てる
  • 自習の質を上げる
  • 塾・予備校に通う

志望校を決める

高校生が帰宅後に勉強する際には、スケジュールが必要なことはお伝えしました。そのスケジュールをより良いものに変えて、効率を高めるのに必要なのが「志望校を決めること」です。

志望校を決めると目指すべき目標が自然に定まりますし、そこで得点しなければならない科目(教科)まで具体的になります。

また、志望校の偏差値等のデータはいつでもネットで閲覧できる時代になりましたから、現在の学力との差分を明確にしやすいとも言えます。足りない学力がギャップとして見えるようになり、何をすべきかを明確化できることは「昔とは違う今だからこそできる対策」です。

なお、志望校を決めかねているときには、以下の記事に主要な項目をまとめたので参考にしてください。

【関連記事】決定時期はいつ?大学志望校の決め方は5つのポイントで判断|最終決定も迷わずに集中できる

志望校に特化した学習計画を立てる

先ほども軽く触れましたが、高校生の勉強の質を高めるには志望校に特化した勉強計画が必要です。

どのくらいのギャップがあったのか、どの科目を重点的に伸ばして苦手を克服するのかが明確になれば、勉強時間の配分を考えやすくなるためです。また、帰宅後の限られた時間で志望校の過去問を解ければ、その傾向や対策まで見えてきます。

なお、志望校に特化した学習計画は闇雲に過去問を多く解くだけでは質を高められませんので、過去問も参考書と同様に完璧に解答できるまで繰り返しましょう。

また、傾向がわかりにくい場合は予備校や学習塾に通って、培ってきたノウハウから打ち出された質の高い傾向から計画を立てるのも一つの方法です。

自習の質を上げる

大学受験で高校生が帰宅後に効率的な勉強をしたいと考えた際には、その質にもこだわってみましょう。「時間」よりも「質」を重視できれば、短時間の勉強であっても学力を高められるケースが多いためです。

質に関してよくある例として挙げられるのが参考書です。幅広く、そして多くの参考書を使って学習するより、1冊を何度も繰り返し解くほうが多くを学んで1を覚えるより、「質」を高めて1を2・3・4…と増やせるといったものです。

こうした工夫が達成度を考えたとき、「今日は〇〇時間も勉強できた」より、「今日は〇〇をスラスラ解けるようになった」という形で意識しやすくなり、質を高めることにもつながります。

塾・予備校に通う

高校生が帰宅後に効率よく勉強できないときには、塾・予備校に通うのも一つの選択肢です。なぜなら、自習室が備えられていることで学習環境を整えやすく、また疑問に感じたことを質問し、高い効率を保ったまま学べる環境を『強制的』に用意できるためです。

つい自分に甘く勉強時間を確保できなくなっている、何から勉強したら良いのか悩んで困っているというときにも役立ちますし、多くの塾・予備校が勉強計画を作る手助けを実施しているのも理由に挙げられます。

マナビズムでは、自学自習のサポートを手厚く行い、授業では理解しかできない内容を「できる」レベルにまで引き上げる独自のメソッドで高校生の学習効率向上へアプローチします。

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まとめ

まとめ

高校生が帰宅後の勉強に必要な時間は、以下のとおりです。

  • 高校1年生:平日1時間(休日2時間)
  • 高校2年生:平日2~3時間(休日4~6時間)
  • 高校3年生の夏休みまで:平日3.5時間(休日7~8時間)
  • 高校3年生の夏休み後から:1日10時間

また、スケジュールを作ったり、集中できる学習環境を整えたり、さらにはやる気を維持する工夫を凝らしたりすることで、勉強を継続する癖をつけることが受験シーズンを乗り越えるためのポイントです。

マナビズムでは、合格戦略を綿密に立てて『合格できる計画』で勉強を続けられ、難関私大へ挑戦できます。少しでも受験に不安を感じている場合は、以下の無料相談からぜひお気軽にお声がけください。

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