【保護者必見】大学受験で信じてはいけない常識とは?よくあるウソ5選
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大学受験において、保護者や受験生本人が「これが正しい」と信じている常識のなかには、実は危険なウソが紛れています。
高校入試とはまったく異なる大学受験の世界では、A判定でも合格確率は80%程度であり、従来の「みんなと同じ」対策では通用しません。
この記事では、受験生や保護者が陥りがちな5つのウソを明らかにし、本当に必要な受験戦略をお伝えします。
「このままで大丈夫なの?」という不安を抱えている方こそ、ぜひ最後までお読みください。
マナビズムでは1人ひとりに最適化した自習コンサルティングにより、志望校から逆算した戦略的な勉強計画を設計し、着実に合格へと導きます。現在、無料受験相談を実施中です。
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高校生・受験生・浪人生が「これが正しい」と思い込みやすい話には、実はズレがあります。
動画では、塾講師/予備校講師として長くやってきた立場から、「その考えのままだと受からないよ」と面と向かっていえる内容を5つに絞りました。
- 「今までそう思ってたけど、実はこっちが正しい」
- 「それは勘違いだった」
と気づくはずです。以下では、動画を見られない方に向けてテキストでも紹介します。
【保護者必見】大学受験でよくあるウソ5選
大学受験では、受験生や保護者が信じている常識のなかには、以下の合格を阻む危険なウソが隠れています。
- 受験勉強は量より質
- 模試でA判定なら安心
- 定期テストで80点だから”得意”
- 学校で選択した科目で受験する
- 塾・予備校に行ってるから大丈夫
受験勉強は量より質
受験生が勉強をはじめた直後に陥り、受験の失敗を招くのが「量より質」という思い込みです。
この大学受験の常識は、実はウソです。スポーツで考えてみましょう。
高校1年生の自分と高校3年生の自分、練習の質はどちらが高いでしょうか?当然、後者です。
同じように、勉強の質も学年が上がるにつれて「どこで力を入れ、どこで抜くか」が分かってから向上します。
- 君は賢くないんじゃなくて、やり方(質)が悪かっただけ
- 質さえ上げれば量がなくても報われる
という考えに取り憑かれて、結局受からない受験生を数多く見てきました。
もちろん、最初に正しい参考書や勉強法を知って質を上げられる部分はあります。
しかし、それは勉強全体のほんの数パーセントに過ぎません。
受験勉強は「量×質」であり、順番は必ず「量から質」だと考えてください。
模試でA判定なら安心
大学受験において、模試でA判定なら安心という常識も間違いです。
高校入試と大学受験は、まったく異なる競争環境です。
高校入試の全国平均倍率は約1.2倍で、これは合格率約83%という世界でした。
一方、私立大学の平均倍率は5倍程度で、合格率は20%にすぎません。
つまり、落ちる受験生のほうが多いのが現実です。
A判定は合格確率80%以上を示しており、A判定でも2割は落ちるということです。
高校入試の「安心感(合格率83%程度)」に、A判定でやっと並ぶ程度だと理解してください。
逆に、E判定でも合格率は20%以下ながら、体感ですと受験生の約6割が該当します。
大学受験ではA判定だからといって油断せず、E判定だからといって諦めない姿勢を保ってください。
関連記事:共通テストでE判定をとった!大学合格率との関係性や受験に向けた対策
定期テストで80点だから”得意”
一般入試では、定期テストで80点だから”得意”という常識も通用しません。
学校の定期テストの点数は、基本的に受験へ関係ないからです。
マナビズムの入塾アンケートで得意・不得意科目を聞くと、
- 他は40~60点で苦手または普通
- 特定の科目は80点取れるから得意
と判断している生徒がほとんどです。しかし、それは自らの中での相対評価に過ぎません。
学校や出題レベルが違えば、同じ偏差値帯でも「学校Aでは数学40点、学校Bでは80点」と変化します。
また、定期テストは授業で習った内容を暗記できれば高得点が狙えますが、模試は応用問題が多く、理解力と応用力が必要です。
本当に意味のある得意・不得意は、志望校の過去問・合格最低点との距離で測ってください。
学校で選択した科目で受験する
「学校で日本史を選択しているから、日本史で受験します」
というように、学校で選択した科目で受験するのもおすすめしません。
大学によっては「この科目のほうが受かりやすい」が普通にあります。
例えば、マナビズムの講師は私立文系で「英語・国語・政治経済」で受験しました。
当時、学校では政治経済を履修していません。
そのうえで中学の公民レベルからスタートしても、日本史・世界史より政治経済のほうが有利だと判断したのです。
学校の履修状況に引きずられるのではなく、志望校から逆算した科目選択こそが受験の基本です。
塾・予備校に行ってるから大丈夫
高校生や保護者の方から、「塾・予備校に行ってるから大丈夫」という声もよく耳にします。
しかし、高校入試の感覚を引きずった常識はこの段階で捨てておきましょう。
大学受験は「みんなと同じ」では受からない世界だからです。
私立大学で倍率5倍の世界なら、上位20%に入らないと合格できません。
業界の現実として、大手予備校のMARCH・関関同立クラスでも、第一志望に本当に受かるのは20%程度です。
30%受かる年があったら「何があったの?」といわれるほど厳しいのが実情です。
残念ながら、塾・予備校は合格への「手段」であり、合格をくれる場所ではありません。
「先生にいわれた内容だけやっておけばOK」という姿勢では、大学受験という厳しい戦いでは通用しないのです。
高校生が大学受験でホントに行うべき受験対策
ここまでお伝えしたウソの常識を捨てたら、今度はホントに行うべき受験対策を理解してください。
大学受験で合格を勝ち取るためには、以下の戦略的アプローチが欠かせません。
- 量をこなして質を上げる
- A判定・E判定に一喜一憂しない
- 過去問・合格最低点との距離で得意・不得意を知る
量をこなして質を上げる
まず、大学受験でマナビズムが推奨するのは「量×質」の考え方です。
しかも順番は必ず「量から質」でなければなりません。
最初は何をやればいいかも分からず、とにかく量をこなします。
その過程で「どこで力を入れて、どこで抜くか」が分かってきて、質が向上するのです。
最初から質の高い練習なんて、どの世界にもほぼ存在しません。
量を土台として、そのうえに質が乗ってはじめて大学受験という競争に勝ち抜けるのです。
A判定・E判定に一喜一憂しない
- A判定でも油断しない
- E判定でも折れない
この姿勢こそが、保護者の方、そして高校生における大学受験のホントの向き合い方です。
合格率が20%未満のE判定は、受験生の約6割が該当します。
逆にA判定でも合格確率は80%程度で、2割は落ちてしまうと考えたほうが良いです。
A/B判定を高2の秋など早い段階で取れていても、本番期には第一志望や状況が変わるのが実情です。
ここからのやり方次第でいくらでもひっくり返るのが、大学受験という戦いです。
過去問・合格最低点との距離で得意・不得意を知る
本当に意味のある得意・不得意は、志望校の過去問・合格最低点との距離で測ってください。
- 志望校からの距離が一番近い科目=今の「得意」
- 一番遠い科目=今の「不得意」
過去問なら志望校・志望学部の問題が解け、大学群をターゲットにした模試よりもピンポイントに対策できます。
正直な話、このタイミングで合格最低点を出せるレベルの「真の得意」を持っている受験生は千人に一人いるかいないかです。
今の定期テスト80点は目安に過ぎず、志望校との距離こそが実力の指標であると考えて対策してください。
塾・予備校は志望校へ合格する”手段”として通う価値がある
大学受験を目指す際、塾・予備校は『通うだけ』では意味を成しません。
塾・予備校は合格への「手段」です。
大学受験は甘い考えでは当たり前に受からない世界です。
とはいえ、逆転合格は可能であり、マナビズムでもこれまでにたくさんの受講生を合格へと導いてきました。
しかし、やはり生半可な気持ちでは志望校への合格は難しいです。
- 与えられるのではなく「自分でつかみに行く」
- 踊らされるのではなく「自分で踊る」
この主体的な意識で取り組まなければ、大学受験で勝ち抜けません。
だからこそマナビズムでは、生徒1人ひとりに志望校から逆算したオーダーメイドの勉強計画を設計します。
映像授業とリーズニングゼミにより、「分かったつもり」で終わらない確実な得点力が合格への後押しになります。
現在、無料受験相談を実施中ですので、保護者の方も本人を連れてぜひお声がけください!
まとめ
大学受験の常識において、以下の5つは認識を変えたい危険なウソです。
- 「量より質」ではない
- A判定でも合格確率80%で2割は落ちる
- 「定期テスト80点=得意」ではない
- 学校の履修は科目選択に使わない
- 塾に行っても合格できるとは限らない
過去の常識は捨てて、合格は自分で取りに行くという主体的な姿勢こそが、大学受験で勝ち抜くホントの秘訣です。
マナビズムでは1人ひとりに志望校から逆算した戦略的な勉強計画を設計し、着実に合格へと導きます。
現在、お子さんとご一緒に、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
受験勉強は「量より質」って本当ですか?
大学受験の初期段階では間違いです。質は量を積んだうえで向上するものだからです。スポーツでも同じように、経験を積んではじめて「どこで力を入れ、どこで抜くか」が分かります。まずは十分な勉強量を確保し、その中で質を高めるという順序が、大学受験の常識における正しいホントの考え方です。
模試でA判定が出たら安心していいですか?
高校生が受ける模試でA判定であっても、油断は禁物です。A判定は合格率80%程度ですが、逆に2割は落ちてしまいます。大学受験は高校入試より倍率が高く、A判定でも不合格は珍しくありません。
E判定からでも逆転合格できますか?
もちろん、E判定からでも逆転合格は可能です。E判定は合格率20%未満で、受験生の約6割が該当します。合格には効率の良い勉強と努力の継続が必要ですが、決して不可能ではありません。マナビズムの受講生も、そうして合格を勝ち取ってきました。
学校の定期テストで80点取れている科目は「得意科目」ですか?
定期テストで点数が良くても、得意科目とはいい切れません。定期テストは授業内容の暗記で高得点が狙えますが、大学受験では理解力と応用力が必要だからです。定期テストは学校ごとの相対評価に過ぎません。志望校の過去問・合格最低点との距離で得意・不得意を判断してください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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