現代文上級者の為のライジング現代文の効果的な使い方
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【ライジング現代文の概要と使用目的】
現代文上級者のための問題集です。
難関大学の問題をもとに、さらに難しい角度でひねられた問題が収録されています。
問題や解法についての解説もさることながら、著者が本書の最初に語っているこの問題集の立ち位置が、もっとも簡潔にテキストの性格を表しているといえます。
ライジング現代文は「小手先のテクニック」では太刀打ちできない難関大学の問題を攻略するために、「本当の読解力」を身につけることのできる問題集です。
現代文の基礎が出来ていない人は取り組むべきではありません。
そもそも現代文の効率的な勉強法について知らないという人はこちらをクリックして確認するようにして下さい。
【ライジング現代文の具体的な内容】
本書は現代文の発展的な問題ばかりが収録されています。
十分に読解のための練習を積んでから使用することが望ましいでしょう。
一通り、予備校的な文章読解のテクニックを習得した上でこの問題集に臨むことがもっとも効率のよい学習方法であるといえます。
初学者がいきなり手を出すことはおすすめできません。
【ライジング現代文の使い方】
➀問題を解き、答え合わせをする。(時間は必ず計測すること)
設問や記述内容を十分に吟味し、考え抜くことがなにより重要です。
かなり意地悪な角度で正解に辿り着く問題も多数収録されているので、解説をじっくりと読み込んでひっかけ問題のパターンを覚えましょう。
②解説を見て間違えた問題の分析。
現代文の学習は、初期から一貫して自分の解答と解説を照らし合わせる作業が最も重要な位置を占めています。著者の考え方にふれ、現代文の出題者がどのような意図をもって問題を作成しているのかを知りましょう。
難関大学の問題になればなるほど、問題を素直に選ぶだけでは正解につながりません。
出題者がいったい私たちの何を問いたいのかを設問から読みとる「出題の読解力」も同時に求められているのです。
一度予備校的な偏狭な視野は脇において、本当に筆者や出題者が言いたいことは何なのかを理解する体験を、設問の分析を通してしましょう。
③復習について
科目の性格上、同じ問題を丸暗記するほど復習しても大した効果は望めませんが、本文や設問の論理展開を覚えることは非常に役にたちます。
現代文の問題に正解があるということは、何らかのパターンがあるということです。
もちろん、それはほんの数分で説明できるような単純なものではありませんし、何度も何度も演習することでやっと見えてくる言葉にしにくい部分です。
しかし、復習する際にそうした構造に目を向けることができればかなりの数のパターンを覚えることができます。どんなに難しい問題であっても、そうしたパターンから外れて正解を用意していることはほとんどありません。
この問題集で、そうしたパターンに対する目を養いましょう。
【ライジング現代文の注意点】
最初にもお話したように、レベルが十分に上がっていない段階でこの問題集を手に取ることはおすすめできません。
予備校的小手先テクニックを批判するような立ち位置で書かれた問題集であるため、まずはその批判されるべき対象を正確に身につけなければこの問題集のなにが「特異」でどこが優れているのかを十分に理解することができません。
語句や知識など、受験現代文に最低限求められる基礎体力が足りていなくても結果は同様です。
論理展開をこの問題集で身につけたいのに、基本的な部分で引っかかってしまっては、問題の理解というところにまで手が回らず、結局なんだかわからないけど不正解という不毛な学習を繰り返してしまいます。
十分に力をつけ、総仕上げに臨むつもりで挑戦しましょう。