田村の現代文講義4 小説編の効果的な使い方
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田村の現代文講義4 小説編
田村の現代文講義4 小説編の概要と使用目的
入試では圧倒的に評論文が出題されるので、小説の問題のみで構成された、小説専門の参考書は多くはありません。
この参考書は絶版になっているということもあり、オークションでは1万円以上で取引されることもあります。
この参考書の著者である、田村先生は小説において、必要な能力として、「記憶力」「想像力」「裏の意味を探る力」の3つをあげています。
小説を解いていく上で意識しておかないといけないこととして、「全てに矛盾なく解く」、「疑問が解けるように解く」、「設問箇所以外とのと連関を持つように解く」の3点をあげており、本書もそれにそって読解しています。
対象者としては関関同立をセンター利用で申し込もうと思っている人や、立命館大学を第一志望にしている受験生です。
小説に時間を割けるほどの余裕があれば使用をおすすめしますが、最優先事項は評論文の読解ができることです。
優先順位は間違えないようにしてください。
田村の現代文講義4 小説編の具体的な内容
構成と出題文献は以下のとおりです。
予講
第1講 尾崎一雄「虫のいろいろ」
第2講 井上靖「本覚坊遺文」
第3講 黒井千次「春の道標」
第4講 梶井基次郎「蒼穹」
第5講 堀辰雄「幼年時代」
第6講 芥川龍之介「ピアノ」
第7講 太宰治「魚服記」
第8講 川端康成「夏の靴」
第9講 中山義秀「寿永の春」
第10講 有馬頼義「四万人の目撃者」
補講 菊池寛「父帰る」
どれも有名な著者の作品で、その著者の作品は入試でも頻出です。
田村の現代文講義4 小説編の使用法
1.まずは予講を熟読する
この参考書のキモである最初の「予講」の内容をしっかり理解してください。
2.第1講〜補講までの問題を解く
このとき、「全てに矛盾なく解く」、「疑問が解けるように解く」、「設問箇所以外とのと連関を持つように解く」ということを意識してください。
3.センターや立命館の過去問で実戦練習を積む
田村の現代文講義4 小説編の注意点
前述した通り絶版になっているので、入手が非常に困難です。
値段も異常なまでに高いので、代替参考書で充分だと思われます。
代替参考書としては「現代文のトレーニング 小説編」がおすすめです。