実戦トレーニング古文単語600の効果的な使い方
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実戦トレーニング古文単語600
実戦トレーニング古文単語600の概要
○対象
難関私立大学もしくは国公立大学を志望している人
○カテゴリ
インプット
○レベル
標準
○時期
受験初期~、もしくは、受験中期~
いまあなたの使用している単語帳は使いやすいですか?
古文の単語帳は大きく分けて2種類
・例文や解説で覚えるタイプの単語帳
このタイプの単語帳は単語の本質を理解したり、実際に文章の中で使われている例を見ながら覚えていくので、読解をしていく際に応用が効きやすいです。
しかしながら、古文があまり好きでない人や嫌いな人にとっては読むのが苦痛に感じてしまうところがデメリットではあります。
このタイプで有名な参考書は300語程度レベルでは『マドンナ古文単語230』や『読んで見て覚える重要古文単語315』、600語レベルでは『古文単語FORMULA600』などがあります。
・ゴロで覚えるタイプの単語帳
このタイプの単語帳はすべてをゴロで覚えてしまうため読解の時の応用、応用は効きにくいですが古文が嫌いな人にとっては正統派の単語帳よりも覚えやすいでしょう。このタイプでは『古文単語ゴロゴ』が最も有名な参考書でしょう。
もしいま使っている参考書がやりにくいと感じているのであれば、現在使っている単語帳と逆のタイプの単語帳を使ってみてはどうでしょうか?
そして、今回紹介するこの単語帳は例文や解説で覚える正統派タイプの単語帳です。
同じ600語でも『古文単語FORMULA600』よりは難度が高く、早慶上智や国公立2次試験など難度の高い試験を受ける人向きの内容になっています。
実戦トレーニング古文単語600の詳細
右ページに単語の意味と解説、左ページに出題単語を使用している例文が載っています。
見出し語439語と関連語167語という構成で、計600語を学習することができます。
品詞毎に構成されており、それぞれの品詞の中では、あいうえお順に単語が配置されています。
単語の意味、説明が充実しているのが最大のポイントといえるでしょう。
特に一つの単語に対する意味の種類が豊富なので、現代語訳をする際にも困ることはなくなることでしょう。
最後には、古典常識として、語句や月の読み方、和歌の修辞技法まで掲載されています。
古文常識が載っている単語帳はよく見ますが、ほかの単語帳よりも詳しく古文常識を解説しています。
右ページの単語の下に筆者の小話が載っているのですが、これが面白く且つためになることなので読むことをお勧めします。
実戦トレーニング古文単語600の使用方法
前から覚えていく。
その際に、毎回完璧に覚えれなくてもいいので、週ごとに何単語覚えるなど目標を設定しながらやるとよい。
実戦トレーニング古文単語600の総評
解説が非常にわかりやすく、例文も良くて完成度の高い参考書である。
欠点としては、レイアウトやカラーバリエーションなどのビジュアル面をあまり重視していないことが言える。
そういう側面から見ても関関同立以上の難関校を志望する人向けの参考書であるといえるだろう。