最新世界史図説タペストリーの効果的な使い方
更新日: (公開日: ) WORLD-HISTORY
最新世界史図説タペストリーの効果的な使い方
最新世界史図説タペストリーの概要と使用目的
この参考書は世界史Bをマスターするための問題集というよりは、巷でいう資料集のような形式となっています。
古代から戦後までを4部に分け、地域通史を収録しています。
年表や歴史の動き、絵画・写真なども掲載されていて確認しやすくなっている点も特徴です。
巻頭、巻末の折り込みには世界史概観地図を収録していますので、地図問題が出題される大学にも対応可能です。
特集として、「日本と世界のつながり」「西洋近代科学史完全整理」「西洋建築史完全整理」「西洋思想史完全整理」なども収録されています。
通史を学ぶことよりも、「ナビゲーター世界史」や「詳説世界史」で流れを学んだ後に一元化していくことを目的に取り組んでいくことをオススメします。
*一元化とは=一冊決めた参考書を完璧にするために、その参考書に載っていないなど足りない情報があれば、書き込むなりコピーして切り取ったものを貼り付けるなりしていくこと。
この情報の一元化は後半になればなるほど勉強効率が上がってきます。
最新世界史図説タペストリーの具体的な内容
この参考書は、上記のとおり高等学校の世界史Bの様々な歴史事象を図や写真、年表で分かりやすく丁寧に説明、解説した資料集となっています。
「山川の世界史B用語集」ほど多くの情報をカバーできるわけではありませんが、情報量としては十分であります。
中でも地図に関する部分が非常に充実しており、各ページきっちり読み進めていけば地図問題が頻出されるセンター試験などでは他の受験生を一歩リードできるでしょう。
文字数が少なく、不安に感じるかもしれませんが、あくまでも補助的に使用していくべき参考書ですので地図や年表をきちんと確認しておけば問題ありません。
世界史の流れや問題演習は、「ナビゲーター世界史」や「詳説世界史」、「一問一答用語問題集世界史B」などで把握し、必要な知識を身に着けていきましょう。
最新世界史図説タペストリーの使い方
まずは自身が世界史の流れをつかむためにメインで使用している参考書を一通り終えることを優先しましょう。
そして、その参考書を回していく際に出てきた語の中に分かりにくいものがあれば、この資料集でチェックしていくと良いと思われます。
そして、メインの一冊を一通り終えたらこの資料集を本格的に使用しましょう。
チェックを入れた語をこの資料集で調べ、学んだことを書き込むなりコピーして貼るなりしていってください。
そうすることで、繰り返し何度も見直すことがスムーズにできます。
より具体的な使用法としては、
①教科書等など流れのつかめる参考書を読み進めていく。
②分からない語や理解に苦しむ範囲や歴史事象はメモしておく。
③この最新世界史図説タペストリーを使用し、チェックを入れた語や事柄等を理解する。
④流れをつかむために使用しているメインの参考書にその知識を付け足していく。
問題集をこなしていくうえで、初見の情報があればこちらも調べて、同じように情報を付け足していく。
①の際に使用した参考書を何度も何度も繰り返す。
この最新世界史図説タペストリーで得た知識を、ただ頭に入れておくだけでなく、書き込みやコピーをして復習できるようにしておくことが大きなポイントです。
最新世界史図説タペストリーの注意点
この参考書に取りかかる前に把握しておいて欲しいことは、世界史通史の勉強を優先的に進めるべきであるということです。
大まかでもよいのでまずは全体的な時代の流れを把握できていないと問題をこなせませんし、語句や人物に関して理解を深めるといったこともできません。
ですので、まずは世界史全体の学習を他の参考書で進めていきましょう。
そして、この最新世界史図説タペストリーは、世界史全体の流れをつかむというよりも、世界史の知識や流れが固まった人がその知識をより固めるために使用すべき一冊、あるいは世界史の苦手な人が暗記の際の補助教材として使用すべき参考書であるので、この参考書では流れをつかんだり、世界史の全体像を把握することは難しいと分かっておくべきです。