教科書よりやさしい世界史　　　　　　　　　　の効果的な使い方

 

 

教科書よりやさしい世界史の概要と使用目的

 
この参考書は会話形式で構成されていて、イラストも美麗で、時間もかからず、非常に読みやすいといった長所をもつオールカラーの参考書です。
世界史を習う前に大枠をつかむことにも有効でありますし、習った後の時代の流れの把握にも有効活用できます。
一から世界史の学習を始めていく人は本書で基本事項を身につけることを目的として使用していきましょう。
そして、ナビゲーター世界史や詳説世界史など世界史の流れをつかんできた人は本書を復習用のテキスト代わりに使っていきましょう。
 
 

教科書より優しい世界史の具体的な内容

 
世界史の学習に必要な人名や事件名なども多く挙げられており、山川の世界史の教科書(詳説世界史)に沿ったかたちで学習できるので学校の定期試験対策にも使えます。
項目ごとに１ページのまとめがあり、それに沿っての先生と生徒の会話形式で構成されています。
途中でまとめの図解や必要な地図が出てきたり、見て理解が進むよう工夫されている点も本書の特徴であり、長所でもあります。
また、学習の参考になる漫画や映画が巻末に列挙されており興味を持ちやすい作りになっている点も見逃せません。
 
 

教科書より優しい世界史の使い方

 
世界史の勉強を一通り終えた後に、自分の中で、個々の用語は何となく聞いたことがあるが、それがどういった流れで歴史の中で出てくるのかを整理したい時にこの参考書を使い復習するとよいでしょう。
イラスト大図解　世界史やビジュアル世界史問題集（駿台受験シリーズ）のように様々な場面にイラストがあるので、頭の中でのイメージづくりに有効です。
様々な歴史事象をイメージとして記憶することができれば、抜け落ちにくく、長期に渡って頭に入れておけます。
 

教科書より優しい世界史の注意点

 
膨大な量の世界史の歴史事象を一冊にまとめてあるので、内容がところどころ薄くなってしまっており、各出来事の詳しい説明が載っていない点に問題があります。
ですので、ナビゲーター世界史や詳説世界史、時代と流れのつかめる用語問題集世界史Ｂ等の基本事項について説明の書かれた他書での肉付けが必要となってきます。
そして、ざっくりしていることがこの本の特徴ではありますが、その点を、「大まかに流れがつかめて良い」と捉える人もいれば、「ざっくりしすぎていて逆に解りずらい」と捉える人もおり、賛否が分かれてしまうことも予想されます。
自らのレベルに合わせた参考書を使い込んでいくのが理想的な勉強法といえますので、書店などで一度手に取るなどして確認してから購入することをおすすめします。