実力をつける世界史100題の効果的な使い方
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実力をつける世界史100題の効果的な使い方
[実力をつける世界史100題の概要と使用目的]
この参考書は関関同立、MARCH以上の、早慶上智といった難関私大向けの世界史問題集です。
基礎レベルの知識を身につけることを目的に使われる一般的な参考書とは違い、あまり見かけない歴史事象に関する選択問題や記述式の問題が含まれています。
そういった難問が出題されるため、世界史の基礎が固まっていない人は本書を使用しても効果を感じることは難しく、実力アップにつながりにくいです。
ですので、世界史の学習がきちんと進んでいて、基本的な内容をしっかりと押さえている人が難関私大の対策として使用すべき参考書であります。
センター試験や、同レベルの難易度の世界史の問題が出題される大学を目指す人は、この参考書より基礎的な問題集で世界史の基本事項を完璧にする方が点数アップにつながるでしょう。
[実力をつける世界史100題の具体的な内容]
難易度のかなり高い問題が収録されており、とても難しい知識を問われますので、難関私大の世界史で高得点が取りたい人向けに仕上がっています。
そのような点を踏まえ、世界史の学習を一から始める人や標準レベルの問題をこなしていきたい人にはオススメしません。
また、内容が非常に濃いことから、短期間で世界史の総復習を行うことを目指す人にも不向きであるといえます。
問題の内容としては、用語を問う記述問題が中心であり、語句や関連する知識を問う空欄補充問題や正誤問題も出題されています。
この参考書を完璧にこなすことができれば、難関私大でも8割近くの高得点が期待できるでしょう。
[実力をつける世界史100題の使い方]
本書だけでなく、どの世界史問題集にもいえることですが、まずは基本的な世界史の流れを理解することと基本事項をきっちり自分のものにすることが必要です。
それらができてから問題集などに収録されているような問題を解き始めていきましょう。
具体的な使用法は、
➀詳説世界史やナビゲーター世界史などで世界史の流れをつかむ
②基礎的な問題集で押さえておくべき要点の確認を行う。
③本書で流れを改めて学びながら難しい問題も解いていきましょう。
このパターンが本書を使用していくうえで、大変効果的な使い方です。
[実力をつける世界史100題の注意点]
難関私大で高得点を取るレベルにもっていく参考書であるためか、他の参考書と比べ難しすぎるので、人によって向き不向きの差が激しい点に問題があります。
それから、難易度が高く、初見の歴史事象が見つかることや理解する際に時間がかかってしまいそうな点にも不安が見られます。
さらに、地図などを用いた問題の図表問題や文化史の問題が少なめですので、多くの受験生が疎かにしてしまっている分野で差をつけられるほどの知識を得ることは難しいです。
本書だけでなく世界史を学習していく中で参考書を選ぶ際にいえることですが、自らのレベルや志望校に合わせた難易度の問題集や用語集を使用していくべきです。
より簡単な問題演習に取り組んでいきたい人はよく出る世界史B一問一答重要用語問題集や時代と流れのつかめる用語問題集世界史Bの使用をオススメします。