理解しやすい日本史Bの効果的な使い方
更新日: (公開日: ) JAPANESE-HISTORY
理解しやすい日本史Bの効果的な使い方
[理解しやすい日本史Bの概要と使用目的]
前回も述べたように日本史を勉強する際に必要なのは理解(インプット)→暗記(インプット)→応用(アウトプット)という3段階でした。歴史の流れや時代の背景を理解したうえで用語の暗記していくことで、暗記効率が飛躍的に上昇します。
この参考書は三段階の中で理解の学習の際に役立ちます。
理解を深める参考書はほかにも「金谷のなぜと流れがわかる本」や「石川の実況中継」などがありますが特にこの参考書は先の二冊に比べて知識が少ないので最も取り掛かりやすいので、日本史の勉強を始めたばかりであったり、苦手意識のある受験生に適した一冊です。
[理解しやすい日本史Bの具体的な内容]
要所を押さえた解説とカラフルで豊富な図版・写真とで、教科書では難しく感じていた学習内容がスムーズに理解できるようになります。
「テーマゼミ」や「補説」欄を充実させ、掘り下げた解説、重要史料をとりあげ、その意義や背景なども解説してあります。
章のはじめに、その章の学習内容と歴史の流れが一目でわかるように「この章の見取り図」という年表式の図解を収録。また、図表や写真を多用し、苦手な人でも十分理解できる。 「テーマゼミ」や「史料」欄を充実させ、掘り下げた解説、重要史料をとりあげ、その意義や背景などの解説も加えるなど、理解を深める工夫がこらされています。
正しくインプットできているか確認できる「テスト直前要点チェック」が各章末に収録されています。
[理解しやすい日本史Bの使い方]
この参考書は効率よく暗記をするための理解を促すことが目的ですので、ただ目で文字を追いながら読むのではなく、理解しながら読み進めるようにします。
理解しながら読むとは具体的にいうと、他に日本史の知識が全くない人にも分かってもらえるように説明できるレベルです。
そのようなレベルにまで読み込まなければせっかく勉強したのに本書だけでなく、後に取り組む参考書の効果が薄れてしまいます。
この参考書で流れをしっかり理解できたら、理解の次の段階である暗記をガッツリやっていきましょう。
暗記の参考書「金谷の表解演習書」などで暗記を行っている際に、不安な箇所や時代背景などを振り返りたい時はこの参考書にまた戻って読み込むと良いでしょう。
[理解しやすい日本史Bの注意点]
先ほども述べましたが理解を深める参考書「金谷のなぜと流れがわかる本」や「石川の実況中継」などの中でも本書は特に情報量が少ないので取り掛かりやすいのですが、関関同立やMARCHなど難関大学を目指しているのであればこの一冊だけでは理解すべき部分さえも補えきれているか微妙なラインとなってきます。
難関私大を志望している受験生であれば、理解を深める参考書で先に述べた二冊のどちらかで理解を深め、情報量の多く載っているインプット系の参考書に移り、なるべく早く暗記に取りかかれるようにしましょう。