ステップアップノート30古典文法基礎ドリルの特徴・使い方・勉強法
更新日: (公開日: ) CLASSICAL
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルの概要
- 分類:古典文法問題集
- 問題数:30題
- 目標習熟期間:入試初期
- オススメ度:★★★★★
- 対象レベル:高校基礎~センター
※高校基礎→センター→私大標準→私大難関→私大最難関から対象レベルを記載。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルは古典文法の演習用教材となっています。古典文法における必須のテーマを30項目に分けて解説され、構成としては各テーマの簡単な解説+問題演習という風になっています。
目標習熟期間は入試初期となっています。この参考書で扱われている内容は基本的なものなので、受験勉強が本格化する夏休みまでには終わらせていることが理想です。夏休みまでに古典文法・古文単語などの基礎はインプットしておき、夏休みからは古文解釈や長文演習に入っていけるようにしましょう。
オススメ度としては★5つとなっています。古典文法において重要事項が簡潔にまとめられているので、古典文法を学ぶならとりあえずこの参考書と言っても良いでしょう。
対象レベルは高校基礎からセンターレベルまでとなっています。まずはこの参考書で古典文法の基礎を学びましょう。
※私大難関レベルとは関関同立やMARCHなどを指します。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルの特徴
特徴としては3点あげることが出来ます。
①古典文法の重要事項がまとめられている
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルには「けり」や「なり」などの助動詞はもちろん、係り結びなどの助動詞以外の古典文法の重要事項も簡潔にまとめられています。古典文法をとりあえず勉強したいが何から始めたら良いか分からない、と言う人にはこの参考書を使用することをオススメします。
②ちょうどいい分量
この参考書は全83ページに30テーマの重要事項がまとめられているため、今から古典文法を学び始める人や古文が苦手な人でも気軽に取り組むことができます。
③インプットとアウトプット両方行うことができる
この参考書の構成は各項目ごとにまず簡単な解説と簡単な問題でインプットし、そのあと少し応用的な内容の問題演習でアウトプットするという風になっていて、この1冊でインプットとアウトプットができます。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルのメリット
- 気軽に古典文法の基礎を学ぶことができる
- この参考書1冊でセンターレベルの文法の基礎を固めることができる
- 内容をインプットした後すぐ問題演習でアウトプットできる
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルのデメリット
- 解説が簡易的
- 難関私大や中堅私大には少し足りない
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルのメリット・デメリットはこのようになっています。
この参考書1冊で古典文法の基礎を学ぶことができますが、難関私大や中堅私大の古文に対応するには少し足りないようです。ですが文法の基礎を学ぶにはこの1冊で十分なので、これから古文を本格的に学んでいきたいという人はぜひ使用してみてください。
ステップアップノート30 古典文法基礎ドリルの注意点
古典文法の勉強は、受験学年の春の段階で完璧にしておきのが理想です。
古文嫌いの受験生が多いと思いますが、古文は適切な勉強法・計画で進めていけば高得点が狙える科目です。
ここでは、関関同立やMARCHなどの難関私大で合格点が取れる為の古文の勉強法の全体像を簡単にご紹介しておきます。
古文の最終的なゴールは初見の文章をスラスラ読解出来る様になることです。
読解(アウトプット)が出来る様になる為には、まず、古文単語・古典文法(インプット)の勉強をしたうえで、
読解に必要な古文常識や頻出出典作品(インプット⇒アウトプット)に対する理解を深める必要があります。
そして、自分の目標レベルに合わせて、徐々に演習のレベル上げていく必要があります。
最終的に読解出来る様になる為にはこの参考書に書かれてある内容に関しては完璧にしておく必要があります。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルの使い方・勉強法
①冒頭の解説を読む
この参考書は各テーマごとに、冒頭に解説がされています。重要な部分には赤ペンでマークするなどして、2周目以降に効率よく使えるようにして行きましょう。1周で全て覚えようとせず、理解できるまで何周かするようにしましょう。
②問題演習
解説を読んだ後は問題演習をして理解できてるか確認して行きましょう。ただわからない部分などはなんとなく解くのではなく、品詞分解などして根拠を持って回答するようにしましょう。
③解答
問題を解いた後は解説を読んで答え合わせをして行きます。この際注意するのは答えが合っていたかどうかではなく、正しく品詞分解できていたかどうかや自分が正解だと思った根拠が正しかったかどうかを確認するようにしましょう。そして、間違えた問題や苦手なテーマはチェックして、2周目以降に重点的に復習できるようにしましょう。
それまでに行いたい参考書
古典文法を学ぶ前にはやはり、ある程度は古文単語を理解している方が望ましいです。古文単語を学ぶのには「読んで見て覚える重要古文単語315」などの300語程度の古文単語帳をオススメします。
300語程度の古文単語帳であれば他のものでも良いですが、この単語帳は単語ごとの解説が詳しく、イラストで視覚的にもわかりやすく書かれているのでオススメの単語帳です。関関同立やMARCHを目指す受験生もまずはこの300語程度の古文単語帳で古文単語の基礎を学びましょう。
また、古文が得意な場合はステップアップノート30古典文法基礎ドリルの1冊のみで文法は問題ないですが、苦手な場合は「富井の古典文法をはじめからていねいに」を使用してまずは理解し、その該当箇所をこの参考書で演習するという形がいいでしょう。
上記の2冊を並行させて、古典文法のインプットに関しては、受験勉強開始から一か月で3周くらいは最低でもこなして完璧にしておきたいところです。インプットに関して古典文法の問題も解きたいという人は「ステップアップノート30古典文法トレーニング」を使用するのもオススメです。
似ているレベルの参考書
似ているレベルの参考書としては「望月光の古文教室 古典文法編 改訂版」が挙げられます。
この参考書も古典文法の基礎を学ぶことを目的としていますが、ステップアップノート30古典文法基礎ドリルと違い講義形式に古典文法が解説されています。
この参考書は「ウォーミングアップ編」と「実践編」に分かれており、実践編では助動詞や敬語など古典文法の基礎を学ぶのですが、ウォーミングアップ編では古文を学習していくためのさらなる基礎を学びます。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルとどちらを使っても古典文法の基礎を学ぶことができますが、よりじっくり、丁寧に学びたいという人はこちらの望月光の古文教室 古典文法編 改訂版をオススメします。
次に使用すべき参考書
前述したようにステップアップノート30古典文法基礎ドリルはセンターレベルまでの古典文法しか学ぶことができないため、関関同立やMARCHなど特に立命館大学や関西学院大学など文法事項がよく問われる大学を志望する人は「古文文法問題演習―基本テーマ30」をオススメします。
この参考書は重要な文法事項30テーマを実際の入試問題を使って実践的に学ぶことができます。ステップアップノート30古典文法基礎ドリルよりも発展的な内容となっているため、上記のような文法事項がよく問われる大学を志望する人はこの参考書でさらなる高いレベルの文法知識を身につけましょう。そして、産近甲龍や日東駒専などの中堅私大を目指す人には「古文上達 基礎編 読解と演習45」をオススメします。
この参考書は全45テーマに分けて文法事項が解説され、各テーマでその文法事項に絡めた文章問題があるため、長文の中で学んだ文法をアウトプットすることができます。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルで基本的な文法を学んだ後はこの参考書で実際に古文の文章問題を解きながら文法の知識を定着させて行きましょう。