田村のやさしく語る現代文の効果的な使い方
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1.田村のやさしく語る現代文の概要と使用目的
受験現代文の性質を理解するためのマニュアル本
[田村のやさしく語る現代文(代々木ゼミ方式) ] は受験現代文とはそもそも何かという問いかけに答えてくれる問題集です。評論や論説、小説など読む人の主観でいかようにも解釈され得る文章になぜ「正解」があるのかを一冊で懇切丁寧に伝えています。
2.田村のやさしく語る現代文の具体的な内容
本書は問いかけから始まります。
受験の現代文について皆さんがどういったイメージをもっているのか、その問いかけに答えることで次第に明らかになっていきます。
自分の主観が読みに入りすぎてしまうことや、客観性が十分でない選択肢をどうして選んではいけないのか、ということをこの一冊の中で様々な角度から説明しています。
現代文には「正解」が存在します。
その正解は、どのような根拠で作られているのかということを学ぶことができます。
国語は嫌いでないし、文章を読むことも苦痛ではないのになぜか現代文の成績が上がらない。
そうした受験生はおそらく自分の読みに本文とは懸け離れた主観が大きく含まれている場合が殆どです。
当てはまる人は一読の価値があると言えるでしょう。
巻末に練習問題が5題収録されているので、これらを解くことで本書から学んだ知識をより具体的に自分のものにすることができます。
3.田村のやさしく語る現代文の具体的な使い方
1.参考書の冒頭部から読み進める。知らなかった知識については線を引いたり付箋をはるなどして、覚えるまでいつでもすぐに取り出せる状態にしておくことが、良い使用法である。
2. 参考書で身につけた知識を使って巻末の練習問題に挑戦する。難易度はそれほど高くないので、得点率よりも自分が正しくノウハウを使いこなせているかを意識して問題にあたることが望ましい。
4.田村のやさしく語る現代文の注意点
この参考書はあくまで知識を増やすことを主眼において基礎的なインプット用であるという認識でいてください。
インプットした知識はすぐにアウトプットするプロセスに移さなければ自分のものにはなりません。
知識系の問題集の恐ろしいことは、読めば誰もが少し「賢くなった気」がすることです。
しかし、実際は自分で自由自在に学んだことを使いこなせて初めて学習したと言えるのです。
字面を追って語句を覚えたり、本文と切り離したものとしてテクニックを英単語のように覚えても役には立ちません。
本文を理解するために天鼓ニックは存在しているという認識をしっかりともって、アウトプット用の問題集にすぐに挑戦するようにしてください。
[基礎問題集(実践編)]や[入試現代文へのアクセス(基本編)]がこうしたアウトプットを行う問題集の中では適していると言えるでしょう。