英作文基本300選の効果的な使い方
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1.英作文基本300選の概要と使用目的
英作文自体を初めてやる人は何から始めたらいいのだろうか、と悩む人が多い野ではないのでしょうか。
まずは英文を暗記して、自分が英語で表現出来るパターンの数を増やすことから始めると効率がいいです。
それに適しているのがこの参考書です。
この参考書で英作文の基礎を固めていきましょう!なお、この参考書は英作文を学習するどの受験生にも使えます。
使う時期は9月以降がいいのですが、英文法の勉強がスムーズにいっていたら夏から始めるのもいいでしょう。
2.英作文基本300選の具体的な内容
この300例文は、早稲田で出題された条件英作文や、様々な大学で出た文法問題から厳選されています。
なので、この参考書は英作文だけでなく、英文法の土台作りができる例文集になっています。
本を開くと、左ページが日本文、右ページが英文と直訳っぽい日本語、両ページ下のスペースで文/語法の解説が載っています。
この直訳っぽい日本語が、この本のタイトルにある「英語的発想の日本語」になっていて、日本語をどう言い換えたらちゃんとした英語になるのかのヒントになります。
そして、unlessとif not ~、withoutとinstead ofの違いといった、受験生が間違えやすい、ややこしい文法のポイントを詳しく解説してあるのもいいところです。
3.英作文基本300選の使い方
①英語にしやすいように、例文の日本語を言い換える。
→ この日本語の言い換えが英作文でとても重要になってきます!
②その言い換えたものから、英文になおす。
③右ページの英文とその直訳っぽい日本語、文法・語法の解説をチェック。
→自分の解答と答えを照らし合わせてどう違うのかも確認してください
④例文暗記。
→日本語を見て英文が一瞬で出てくるようにするまで覚えること。
いっぱい書いて覚えたり、付属のCDをどんどん使ってください。
4.英作文基本300選の注意点
日常英会話にも当てはまることですが、大学入試の英作文でも、受験生が日本語をそのまま直訳して英語にすると、ヘンな英語になってしまうことが多いのです。
というのは日本語と英語には文化や表現のズレがあって、そのせいで日本語ではこういっているけど英語でそれは言わない、といったことが起こります。
たとえば、愛嬌という言葉は日本語では使われますが、これを直訳で通じる英語が存在しないため、その愛嬌という言葉の使われ方や状況から他の表現に代用して言い換えることが必要になります。
実際の過去問から、見てみましょう。
「最近にいたって、私は自分があまりにも物を知らなさすぎることを、そしてまた、残念なことに余りにも多く誤って物事を知りすぎていることを痛感するようになった。知らないことはご愛嬌だが、間違って知っていることはどうにも救いようがない。」(阪大の長文和文英訳の問題から引用)
下線部の部分を言い換えると、
知らなかったのならまだ「許せる」けど、間違ったまま知っていたら、「許されない」といったところでしょうか。
「どうにも救いようがない」を「どうしようもない」としてもいいですが、「~だが」と逆説が使われているので、ここを対比ととらえて、
前半は許す ⇔ 後半は許されない
とした方がスッキリします。
この問題の答え方はなかなハイレベルではありますが、このように、日本語を自然な英語にするために言い換える力がどこの大学にでも必要になってきます。
なので、この言い換える力を日々の英作文の勉強で意識してください。