英語長文ハイパートレーニングの特徴・使い方・勉強法
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この記事では「英語長文ハイパートレーニング」の特徴・使い方・注意点について紹介していきます。
英語長文ハイパートレーニングはレベル1超基礎編、レベル2標準編、レベル3難関編と順を踏んで「英文読解力」を身につけることが出来る参考書となっています。
英語長文ハイパートレーニングの概要
- 分類:英語長文問題集
- 問題数:12題
- 目標習熟期間:入試中期~入試後期
- オススメ度:★★★★☆
- 対象レベル:高校基礎~私大最難関
※高校基礎→センター→私大標準→私大難関→私大最難関から対象レベルを記載。
英語長文ハイパートレーニングは長文演習の演習用教材となっています。
問題数はレベル1超基礎編、レベル2標準編、レベル3難関編と3冊あり、1冊12題掲載されています。
目標習熟期間としては入試中期から入試後期までと記載しています。この参考書は長文演習の問題集なため、夏休みに入るまでに、英単語、英文法、英文解釈の知識のインプットが済んでいる状態で使用するのが望ましいです。
7月末までに英単語、英文法、英文解釈の学習が済んでいる状態にしておくことで、夏に長文演習やレベルの高い英文解釈学習、英熟語のインプット学習、また選択科目に時間を割くことが可能になります。その結果、夏明けの模試や過去問で結果が改善されることでしょう。
受験の天王山といわれる夏に演習量をどれだけ確保できるかがカギとなるので、夏までにインプットは終えておくようにしましょう。
オススメ度としては★4つとなっています。
英語長文ハイパートレーニングは、レベル1超基礎編、レベル2標準編、レベル3難関編の3つのレベルに分かれていますが、レベル1とレベル2やレベル2とレベル3の問題には差があるため注意が必要です。そのため、レベル1をやったら、すぐにレベル2に取り組まず、やっておきたい300などを利用してから、取り組むようにしてください。
またレベル2とレベル3も同様に、レベル2をやり終えたら、すぐにレベル3に取り組まず、やっておきたい500や英語長文レベル別問題集を間に挟んでからレベル3難関編に取り組むことをオススメします。
対象レベルは高校基礎レベルから私大最難関レベルまでとなっています。
※私大難関レベルとは関関同立やMARCHなど
※私大最難関レベルとは早慶上など
また、英語長文ハイパートレーニングの使用目的は英文解釈を理解し、英文の構造をきちんと把握出来る様になることにあります。そもそも英語長文の勉強法は2つに分かれます。
センター試験も含む、全ての大学入試で大きな点数になるのは内容把握の部分ですが、「英文解釈(1文1文)」を疎かにしては、全体の内容把握は出来ません。
英語長文が読めないから英文読解の勉強をするという受験生が非常に多いですが、これでは読めるようにはなりません。効果的に英語長文が読める様になりたいのであれば、必ず「英文解釈(1文1文)」→「英文読解(全体)」の順に勉強するようにしてください。
[英語長文ハイパートレーニングの内容と難易度]
英語長文ハイパートレーニングはレベル1~レベル3の3冊があり、1冊12題の構成になっています。
ハイパートレーニングレベル1
レベル1の「超基礎編」は難関高校入試レベルとなっており基礎固めを始めるのに最適の内容となっています。多くの大学受験生はこのレベルの内容でつまずいていることが多いので、英語の基礎に不安のある受験生はレベル1から始める様にしてください。
ハイパートレーニングレベル2
レベル2の「センターレベル編」は私立中堅大の中から、センター試験レベルとは言っているものの、知識問題などが多いため、純粋にセンター試験対策をしたいと思っている受験生は「英語長文速読トレーニング」という参考書の方がお勧めできます。
ハイパートレーニングレベル3
レベル3の「難関編」は早稲田や同志社などの難関大の問題が中心になっており、難関大の長文問題で合格点を取る為に十分な実力を身に付ける事を目標と出来ます。
英語長文ハイパートレーニングの特徴
特徴としては4点あげることが出来ます。
①大学受験に必要な知識が網羅されている!
受験に必要な読解力を身につけるための問題や解説といった英語長文に関する知識が記載されている。
②文構造に関する解説が詳しい!
英語長文ハイパートレーニングでは、文構造に関する解説がとても詳しくなされています。そのため、読めなかった文や読みにくかった文について、詳しい英文解釈の解説をもとに復習することによって、読解力アップに繋げることができます。
③CDによる音声学習も可能!
CDが2枚付属しているため、音声学習ができ、速読のトレーニングが行えます。また速読トレーニング用のページも収録されています。
④語句の復習も可能!
解答解説に語句に関する項目があるため、分からなかった単語や知らなかった単語について、学習・復習することができる。
英語長文ハイパートレーニングの使用の目的としては、受験に必要な英文読解力を身に付けることです。英語長文ハイパートレーニングを使用することでこの力を付ける事が出来ますがメリット・デメリットを意識した上で勉強を進めていく必要があります。
英語長文ハイパートレーニングのメリット
- 良質な英語長文の問題が記載されている
- 文構造に関する解説が詳しく記載されている
- 音声学習も取り組みやすい
- 1冊12題収録なため、無理なく演習できる
英語長文ハイパートレーニングのデメリット
- 3冊間のレベルに差がある
- レベル2標準編が難しい
英語長文ハイパートレーニングのメリット・デメリットはこのようになっています。
デメリットとして、上記でも述べたように、各問題集のレベルに差があるため、各レベルの問題集の間にやっておきたい英語長文シリーズや英語長文レベル別問題集などの別の問題集を挟みながら演習を積んでいくことをオススメします!
英語長文ハイパートレーニングの使い方・勉強法
英語長文ハイパートレーニングの一番良い点は、文構造に関する解説がとても詳しいことです。そのため問題を解いて解答解説を確認することは重要ですが、特に文構造に関する解説が詳しいため、自分が読めなかった文や読みにくかった文をしっかりと解説をもとに理解するようにしてください。
問題レベルが上がると英文が読みにくくなったり、文構造が取りづらくなるので、文構造の解説を確認し、レベルの高い英文に対応できる力を身につけてください。英語長文ハイパートレーニングを使用する際に、重要なことを以下に紹介してあるので参考にして下さい!
①英文解釈を行う
問題を一通り解き、解答解説を確認したら、その問題の英文の英文解釈を行ってください。SVOCをふったら、解説ページで、正しく英文解釈できたか確認してください。確認する際は、なぜその文構造をとるのか、なぜそのように英文解釈されるのかなどを確認し、理解するようにして下さい。
②CDを使用して音読をする
文構造の理解ができたら、リスニングやシャドーイング、速読トレーニングを行なってください。音読トレーニングをすることによって、読解の際のスピードも飛躍的に向上させることができるため、音読は10回以上することをオススメします。
③間違えた単語、分からなかった単語を復習する
2000語レベルの単語帳を使用していても、見たことのない単語や知らない単語は出てきます。長文演習の際に、分からなかった単語等を、確認しておくことだけでなく、自分の単語帳に書き足して毎日確認できる状態を作って復習して下さい。
④最低でも2周以上は問題に取り組む
1周目にできなかった問題、読めなかった英文、分からなかった英単語が必ずあると思うので、それが2周目に解けているか、読めているかを確認するために2周以上は問題集をまわしてください。
それまでに行いたい参考書
長文演習をいきなり始めるのはNGです!
英単語や英文法を学習してから、英文解釈の基礎の参考書で英文の読み方、文構造の取り方を学ぶ必要があります。そこで、英文解釈の入門書としてオススメの参考書は「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」です。
「肘井の英文法」の使い方!
この参考書は中学レベルの英文~大学受験標準レベルの英文まで記載されています。そのため英文解釈をゼロから丁寧に学びたい受験生には最適の参考書となっています。
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」等で英文解釈について学習したら、次は英文解釈の問題集で演習を積んでいきましょう!
そこでオススメする参考書は「入門英文解釈の技術70・基礎英文解釈の技術100」になります。
「入門英文解釈の技術70」の使い方!
この参考書は、英文解釈の知識をインプットした後に、様々な英文を通してより英文解釈力を身につけるために使用します。
日東駒専・産近甲龍といった私大標準レベルを受験する人の例として
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」→「入門英文解釈の技術70」→「英語長文ハイパートレーニング1,2」・「やっておきたい英語長文シリーズ300」の参考書を仕上げれば対応できます!
MARCH・関関同立といった私大難関レベルを受験する人の例として
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」or「英文読解入門基本はここだ!」→「基礎英文解釈の技術100」→「英語長文ハイパートレーニング2、余裕があれば3」・「やっておきたい英語長文シリーズ300,500」等の参考書を仕上げれば対応できます!
早慶上といった私大最難関レベルを受験する人の例として
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」or「英文読解入門基本はここだ!」→「基礎英文解釈の技術100」→「英文解釈の技術100」or「ポレポレ英文読解プロセス50」→「英語長文ハイパートレーニング2,3」・「やっておきたい英語長文シリーズ300,500,700」等の参考書を仕上げれば対応できます!
似ているレベルの参考書
「英語長文ポラリス1 」の使い方!
似ているレベルの参考書としては「英語長文ポラリスシリーズ」が挙げられます。「英語長文ポラリスシリーズ」は英語長文ハイパートレーニングと同様に文構造に関する解説が詳しく、収録問題数も12題と同じ参考書となっています。
違いとしては、「英語長文ポラリスシリーズ」の方が、全体的レベルが高く、最新の入試問題をもとにした長文問題が収録されています。そのため、英語長文ハイパートレーニングを使用した後に、プラスアルファで使用することをオススメします!
次に使用すべき参考書
ここでは、「英語長文ハイパートレーニングレベル3難関編」の次に使用する参考書を紹介します。
レベル3難関編を終了したら、「やっておきたい英語長文700,1000」や「英語長文ポラリス3発展レベル」をオススメします。
「やっておきたい英語長文700」の使い方!
「やっておきたい英語長文700,1000」は文構造に関する解説は英語長文ハイパートレーニングより劣りますが、英語長文でレベルの高い演習をこなせるため、私大最難関を志望する人にとってオススメです。使用ペースとしては、1日2〜3題のペースで演習を行なっていきましょう。
「英語長文ポラリス3発展レベル」は、英語長文ハイパートレーニングと同じく、文構造に関する解説が詳しかったり、音声による学習も可能な参考書となっています。また最新の入試問題をもとにした問題が収録されているため、最新の入試問題について知ることができ、オススメな参考書です。使用ペースとしては、1日2〜3題のペースで演習を行なっていきましょう。
英語長文ハイパートレーニングの注意点
大抵の人は、1・2をやって満足してしまうのですが、それではこの参考書を効果的に使えていません。この参考書の良いところは「設問解説」ではなく、「本文の構造解説」です。なので、問題を解いて、設問解説を読んだ後に、本文解説を読みながら問題文にSVOC、[名詞]〈形容詞〉(副詞)を付けていきます。
この時注意してほしいのは、ただ写すのではなく、しっかりと日本語訳との対応を意識してチェックしていくようにしてください。
また、英語長文ハイパートレーニングにはCDが付いているので、それを聞いた後、もしくは聞きながら音読します。
この時注意してほしいのは、ただ口に出すだけではなく、頭の中で英文を前から訳していくように意識して音読して下さい。それが出来れば、最後の仕上げです。
解説冊子の最後に「問題英文と全訳」というページがあるので、そこにSVOC、[名詞]〈形容詞〉(副詞)を付けて終了です。
右に付いている日本語訳は、どうしてもわからない場合のみ見る様にしてください。最初慣れるまではかなりの労力を必要としますが、それに耐えれば飛躍的に英文解釈力が上昇します。必ずこの手順で行ってください。
関連:関関同立・MARCHに合格するための英語の対策・勉強法・おすすめ参考書
まとめ
以上、「英語長文ハイパートレーニング」について、特徴や使用法などを紹介してきました!
英語長文ハイパートレーニングは、文構造に関する解説が詳しかったり、CDによる音声学習ができたりと、非常に使いやすい参考書となっています。
そのため、問題を解きながら、文の読み方、捉え方を実践的に学びたい受験生はぜひ一度、使用を考えてみてください!