【数学編】大阪工業大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: OIT

この記事では、大阪工業大学の数学の勉強法について話していきたいと思います。

この記事は全部で3章構成になっています。
第1章で大阪工業大学の数学の形式を第2章で大阪工業大学の数学の特徴を第3章でおすすめの参考書をお伝えしていきます。

入試形式

それでは第1章の数学の形式から見ていきましょう。
大阪工業大学には大きく分けて「公募推薦入試」と「一般入試」の2つの入試があります。年内の入試で最大の入試方式が公募推薦入試。一般入試は年明けに行われます。

それぞれの方式において、数学の形式は次のようになっています。

公募推薦入試 一般入試
制限時間 60分 70分
形式 全て記述(ただし小問集合の大問は答えのみ記述)
大問1 数学ⅠAⅡB(小問集合)
大問2 数学ⅠAⅡB(小問集合)
大問3 数学Ⅲ

(数学Ⅲの積分範囲外)

数学Ⅲ
大問4 数学ⅠAⅡB(小問集合) 数学Ⅲ
大問5 数学ⅠAⅡB 数学ⅠAⅡB(小問集合)
大問6 数学ⅠAⅡB

これらの大問全てを解くのではなく、学部・学科によってどの大問を解くのかが決まっています。詳しくはHPや入試要項を確認してください。

また、学部・学科によって数学Ⅲが不要な場合もあります。こちらを参考にしてください。

数学Ⅲまで対象の学科 数学ⅠAⅡBまで対象の学科
工学部 都市デザイン工
建築
機械工
電気電子システム工
電子情報システム工
応用化
環境工
生命工
ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工
システムデザイン工
空間デザイン ※
情報科学部 全ての学科
知的財産学部 知的財産

※第2・第3トル志望制度で空間デザイン学科を志望する場合は数学Ⅲまで対象となる。

大阪工業大学の数学は、日程によって、形式や難易度が大きく変わることはありません。大阪工業大学の数学は、正しい勉強法で進めれていれば、確実に合格点が取れるようになります。

では、どのようなことを意識すればよいのかを、第2章以降で詳しく見ていきましょう。なお、数学Ⅲが不要な学科を 方式でトル受験する人は、数学ⅠAⅡBの部分のみを参考にしてください。

入試傾向・入試対策

では第2章です。ここからは大阪工業大学の数学の特徴について話していきます。
大きく3つあるので、しっかり理解しておきましょう。

ⅠA・ⅡBの出題傾向

まず1つ目は数学ⅠAⅡBの出題傾向についてです。
数学ⅠAⅡBからは全単元まんべんなく出題されます。「場合の数・確率」「微積」「数列」「ベクトル」といった重要単元は毎年出題されます。また、整数や図形と方程式などの、手薄になりがちな単元からも出題されるので注意しましょう。

Ⅲの出題傾向

2つ目は数学Ⅲの出題傾向についてです。
数学Ⅲは圧倒的に微積分の出題が多いです。数学Ⅲの微積分って聞くとむずかしいいイメージあるかもしれません。

ただ、小問による誘導が丁寧にされているので、実質計算力が決め手になってきます。高得点を取る上で微積分の計算力は必須であることを意識しておきましょう。
また、複素数平面や極限などからの出題もあるので、重要単元はしっかり問題演習をしておきましょう。

記述問題

3つ目は記述についてです。
大阪工業大学の入試では最低1問過程を示す記述の大問があります。

記述は難しいというイメージがあるかもしれませんが、小問1つ1つに対して適切に答えていけば十分得点することができます。論理的な部分はもちろん、丁寧な字で書くように意識しましょう。

また、HPに過去問解答が公表されているので、どのように、どれくらいかけばいいかを参考にしましょう。

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オススメ参考書

第3章では、ここまでの話を踏まえて、おすすめの参考書ルートを紹介していきます。ただし、その前に、数学の勉強法の全体像を掴んでおきましょう。

勉強の順序として、当たり前ですが1A→2B→3の順で進めるようにしましょう。直接の関連が薄い単元もありますが、基本的に1Aのことが分かっていなければ2Bは分かりませんし、1A2Bがわかっていなければ3は分かりません。

さらに、取り組む参考書の難易度に関しても、教科書レベル→基礎レベル演習→標準レベル演習→過去問の順で進めて、今自分がどのステージにいるのかをしっかり把握しながら勉強していきましょう。

それではおすすめの参考書を紹介していきます。まず、使用する参考書はコチラになります。

ⅠAⅡB ⅡB
1.教科書レベル やさしい高校数学1A やさしい高校数学2B やさしい高校数学3
2.基礎レベル演習 マーク式基礎問題集1A マーク式基礎問題集2B カルキュール数学3(基本問題)
3.標準レベル演習 全レベル問題集ⅠAⅡB① カルキュール数学3(標準問題)
4.過去問演習 過去問

各参考書について紹介ます。
教科書レベルの参考書として「やさしい高校数学シリーズ」を推奨します。

 
やさしい高校数学」の使い方!
数学がほんとうに苦手だという人にでも分かるように詳しく書いてあります。
定義や公式の成り立ちも含めて、根本的な部分から理解するようにしましょう。

基礎レベル演習の参考書として、数学ⅠAⅡBは「マーク式基礎問題集」を、数学Ⅲは「カルキュール数学Ⅲ」を推奨します。


「カルキュール数学Ⅲ」は基本問題まででOKです。

「やさしい高校数学1A」が終わったら「マーク式基礎問題集1A」と「やさしい高校数学2B」を並行し、「やさしい高校数学2B」が終わったら「マーク式基礎問題集2B」と「やさしい高校数学3」を並行し、という感じで進めていきましょう。

ここでの目的は、公式を利用して基本的な問題を解けるようになることです。「やさしい高校数学」で学んだことを参考にしながら、実際の出題形式の中でどのように公式を使えば良いのかを学んでいきましょう。

ただし、ここで気を付けないといけないことがあります。それは、公式の丸暗記で問題を解くことです。ただ単に公式を暗記して、それを振り回すような勉強をしていても、大阪工業大学の問題を解けるようにはなりません。

マーク式基礎問題集は解説が詳しく書いてあるので、なぜその公式・解法を選択したのか、なぜその式変形を行ったのか、などをしっかりと理解するようにしましょう。

また、数学Ⅲの計算においてもそれは同じです。
計算問題なんてやり方覚えるだけでしょ、と思うかもしれませんが、数Ⅲの計算は複雑な場合が多いので、計算に対しても方針を定めていかないとミスが多発します。

「なぜそうするのか」を常に意識していきましょう。

標準レベル演習の参考書として、数学ⅠAⅡBは「全レベル問題集1A2B①」を、数学Ⅲは「カルキュール数学Ⅲ」を推奨します。


基礎レベルの際と同様に、解答の方針にも注意して、典型問題を速く正確に解けるようにしておきましょう。

なお、「カルキュール数学Ⅲ」の標準問題は必須ではありません。基本問題が完璧に出来ていれば十分得点できるので、まずは基本問題を確実に解けるようにしましょう。ただ、実力があるに越したことはないので、余裕があれば出題頻度の高い「微積分」「複素数平面」「極限」のところの標準問題を解いておくのも良いでしょう。

ここまで来たら、あとは過去問を繰り返し解いて、大阪工業大学の形式や時間制限に慣れていきましょう。

まとめ

大阪工業大学の数学の問題は、きちんと対策すれば高得点を取ることができます。

多くの参考書に手を出す必要はありません。
各単元でやるべきこと丁寧に進めていって、合格を掴み取りましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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