塾の送り迎えの負担は、自習室の活用や近い塾選び、家族間での分担といった対策を組み合わせることで軽くできます。
「毎日の送り迎えで時間や気力が削られている」「仕事や家事と重なって予定が組めない」という悩みを抱える保護者の方は少なくありません。大学受験に向けて通塾日数が増える高校生の子を持つ家庭ほど、この負担は大きくなりやすいです。「一人で通わせるのは不安」と感じる保護者もいます。
今回は、塾の送り迎えが大変になる理由と、負担を軽くする7つの工夫、それでも難しいときの選択肢について解説します。
この記事でわかること
- 塾の送り迎えの負担を組み合わせで軽くする考え方
- 送り迎えが大変になる3つの理由
- 負担を減らす7つの具体的な工夫
- 送迎そのものが難しいときの次の一手
塾の送り迎えの負担は対策の組み合わせで軽くできる
塾の送り迎えの負担は、1つの方法だけで解消しようとせず、複数の工夫を組み合わせることで着実に軽くなります。対策はそれぞれ単独では負担を半分にする程度ですが、組み合わせれば送迎の回数や時間を大きく減らせるためです。まずは以下のような、今の生活に無理なく取り入れられるものから試すのがポイントです。
- 自習室を使って迎えの時間帯をずらす
- 自宅から近い塾を選ぶ
- 家族や親戚で分担する
複数の工夫を組み合わせる場合と、オンライン受講に切り替える場合とでは、向いている家庭の状況が異なります。
| 項目 | 複数の工夫を組み合わせる | オンライン受講に切り替える |
|---|---|---|
| 効果 | 送迎の回数や時間を段階的に減らせる | 送迎そのものが不要になる |
| 向いている家庭 | 自習室の活用や近い塾選びなど、取り入れられる工夫がある家庭 | 共働きで送迎の時間が確保できない、頼れる親族がいない家庭 |
| 始めやすさ | 今の生活に無理なく取り入れやすい | 学習スタイルを切り替える判断が必要 |
一方で、共働きで送迎の時間そのものが確保できない、近くに頼れる親戚がいないなど、工夫を重ねても解消しきらないケースもあります。そうした場合の選択肢は、後述する「オンライン受講への切り替え」で詳しく解説します。

塾の送り迎えを負担に感じる家庭は多い
送り迎えを負担に感じているのは、特定の家庭に限った話ではありません。
未就学児から小学生の子を持つ保護者を対象にした調査があります。この調査では、実際に習い事の送り迎えを行っている割合が63.2%にのぼりました※1。家庭が同じ状況を抱えていることがうかがえる数字です。
子どもの成長とともに一人で通える範囲は広がります。ただし、大学受験に向けて通塾が本格化する高校生の時期は、夜間の安全面や通塾日数の多さから送迎が必要になります。
負担に感じる背景には、通塾頻度の多さや家庭の事情、時間帯の重なりなど、いくつかの構造的な理由があります。次の章で、その理由を詳しく見ていきましょう。
塾の送り迎えが大変になる3つの理由
送り迎えが大変になるのは、通塾頻度や家庭内の事情、時間帯の重なりが同時に負担となるからです。主な理由は、以下の3つに分けられます。
通塾日数が週2〜3日と多い
通塾日数の多さそのものが、塾の送り迎えを大変にする一因です。
補習を中心とした塾であれば週2日程度で済むこともありますが、大学受験を見据えた進学塾では週3回以上の通塾を求められるのが一般的です。模試前や特別講座が加わる時期には、通塾日数がさらに増えるケースもあります。
兄弟姉妹の送迎が重なる
兄弟姉妹がいる家庭では、それぞれの通塾スケジュールが重なり合い、送迎の回数がさらに増えます。
学年が異なれば授業の曜日や時間帯も違うため、1日のうちに複数回の送迎が必要になります。移動の手間だけでなく、ガソリン代などの経済的な負担も無視できません。
帰宅ラッシュの時間帯と重なる
塾の授業が終わる時間帯は、家庭にとってもっとも慌ただしい時間と重なりやすくなっています。
塾の授業は19時から21時ごろに終わり、共働き家庭の帰宅時間や、専業主婦家庭の夕食準備・片付けの時間帯とも重なります。
加えて、日没前後の薄暮時間帯は17時台から19時台です。この時間帯は歩行者が関わる交通事故が発生しやすいと警察庁の分析が示しています※2。忙しさに加えて、安全面への配慮も欠かせない時間帯です。

塾の送り迎えの負担を減らす7つの対処法
送迎の負担を軽くする工夫は、家庭の状況に合わせていくつを用意しています。以下の7つに分けられます。
- 塾の自習室を使って迎えの時間をずらす
- 自宅から近い塾を選ぶ
- 防犯対策をしたうえで一人で通わせる
- 祖父母や親戚に送迎を頼む
- 保護者同士で送迎を分担する
- 送迎バスやタクシー代行サービスを活用する
- 送迎が難しいならオンライン受講に切り替える
塾の自習室を使って迎えの時間をずらす
塾の自習室を利用すれば、迎えに行く時間を家庭の都合に合わせて調整できます。
授業終了直後の混み合う時間ではなく、自習を終えた落ち着いた時間帯に合わせられるため、送迎の負担そのものを軽くできます。授業以外の学習時間を確保できる点でも、成績面でプラスになる工夫です。
自宅から近い塾を選ぶ
通える範囲に塾を絞り込むことで、送迎にかかる時間と負担そのものを小さくできます。
徒歩や自転車で通える距離であれば、送迎の必要性自体が下がり、体調不良や天候の急変にもすぐ対応しやすくなります。通塾経路に危険な場所がないか、事前に実際に歩いて確認しておくと安心です。
防犯対策をしたうえで一人で通わせる
経路や時間帯に応じた安全対策を整えれば、一人での通塾も選択肢になります。
具体的には、以下のような対策を組み合わせておくと安心です。
- 通塾経路の事前の確認
- 緊急連絡先の共有
- 防犯アプリの活用
夜間の通塾では、明るく人通りの多い道を選ぶなど、経路そのものの見直しも有効な備えになります。
祖父母や親戚に送迎を頼む
近くに住む祖父母や親戚を頼れる場合、送迎を任せることも負担軽減につながります。
一時的な帰宅先としても活用でき、共働き家庭にとっては特に助かる選択肢です。自宅で学習が進みにくい子どもにとって、祖父母宅が落ち着いて勉強できる場所になります。
保護者同士で送迎を分担する
同じ塾に通う子ども同士の家庭で協力し合えば、1人あたりの送迎負担を大きく減らせます。
曜日ごとに担当を決めるなど、事前にルールを明確にしておくことがトラブルを防ぐポイントです。ただし、自宅の場所によって負担が偏りやすいため、距離や頻度も考慮したうえで分担を決めましょう。
送迎バスやタクシー代行サービスを活用する
外部の送迎手段に頼れば、家族だけで送り迎えを抱え込まずに済みます。主な選択肢は以下のとおりです。
- 塾が運行し、決まった停留所と時刻表に沿って利用できる
- 子育て経験者や保育士などの資格を持つ乗務員が同乗し、学校や塾への移動をまるごと任せられる※3
- ファミリー・サポート・センターなどの公的援助制度:市区町村が運営し、利用できる地域がある※4
家庭の予算や利用したい範囲に応じて、組み合わせて検討すると良いでしょう。
送迎が難しいならオンライン受講に切り替える
どうしても送り迎えの調整がつかない場合は、通塾自体が不要な学び方に変えるのがもっとも確実な解決策です。
自宅でオンライン授業を受けられるため、送迎にかかる時間と気力がまるごと不要になり、夜間の移動に伴う安全面の心配もなくなります。難関私大専門塾「マナビズム」では、生徒1人ひとりに専属の自習コンサルタントがつき、通塾の有無にかかわらず毎週の学習計画を設計・サポート。送迎の負担がなくなった分の時間を、子どものサポートや保護者自身の生活に充てられます。

塾の送迎の負担が大きいなら無料相談で今後を考えてみませんか
塾の送り迎えの負担が大きいと感じたら、無理を重ねる前に一度、今後の通い方を見直すタイミングかもしれません。
マナビズムでは、生徒1人ひとりに専属の自習コンサルタントがつき、通塾かオンライン受講かにかかわらず、毎週の学習計画を一緒に設計しています。送迎の負担で悩んでいる保護者の方は、まずは無料の説明会・相談会でお子様の状況をお聞かせください。
塾の送り迎えに関するよくある質問
塾の送り迎えについて、保護者の方からよく寄せられる質問に回答します。
塾の送迎を代行してくれるサービスはある?
外部に送迎を任せられるサービスとして、タクシー送迎サービスがあります。ほかにも、市区町村が運営するファミリー・サポート・センターのような公的な援助制度を利用できる地域もあります※4。
地域や年齢によって利用条件が異なるため、利用したい時間帯に対応しているか事前にアプリや電話で確認しておきましょう。
塾までタクシーで送迎してもらえる?
子育て経験者や保育士などの資格を持つ乗務員が同乗するタクシー送迎サービスがあります※3。学校や塾への送迎にも対応しているサービスで、事前予約制のうえ専用アプリから配車状況を確認できるものもあります。
予約枠や対応エリアはサービスごとに異なるため、利用したい日時に対応しているか事前に確認しておきましょう。