【大学受験】保護者が塾・学校の三者面談で先生に聞くべきことは?意味がない?

2025.08.09 公開日:2025.08.09
【大学受験】保護者が塾・学校の三者面談で先生に聞くべきことは?意味がない?
  • 「どのような質問をすればいいのか」
  • 「何を聞くべきなのか」

大学受験における三者面談においては、保護者の方が上記のように考えられます。

確かに、金銭的な事情や具体的な受験戦略など、保護者(親)が確認しなければならないポイントは当然あります。

しかし、それはあくまで一部に過ぎません。

もっと大切なのは、子どもがどう考えているかを親がしっかり理解している状態を作ることです

そのうえで、子どもが言語化できない部分を親がサポートしてあげる、という形が理想的です。

今回は、保護者が塾・学校の三者面談で先生に聞くべきことについて解説します。

なお、マナビズムでは保護者の方と受験生から入塾前の時点でご相談を受け付けています。

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動画では、受験生を持つ保護者の方に向けて、三者面談で何を聞くか以上に、事前に子どもと本音で向き合い対話する重要性をお伝えしました。

学校や塾の思惑に流されず、子どもの意志を尊重し支える親の在り方を解説しています

以下は、テキストでもわかりやすく編集してまとめました。

保護者が塾・学校の三者面談で先生に聞くべきことは?

三者面談 大学受験

「子どもの思いをベースに、学校や塾の意見を照らし合わせ、必要な情報を選んで聞く」のが良い方法です

本人の気持ち(志望、迷い、将来像)を親が理解している状態で、はじめて「必要なこと」を問い直せます。

学校や塾は、子どものためではなく『自分たちの都合で発言する』ケースもあると考えてください。

そのなかで親が「先生がそう言うなら」と同調してしまうと、子どもの本音が消えてしまいます。

三者面談は愚痴や雑談が本質ではない

面談の本質は「だれが何を言ったか」ではありません。

最終的に「子どもにとってもっとも望ましい進路は何か」を組み合わせて考える工程です

塾・学校の面談は、限られた時間で効率よく情報を得る場です。

そして、親は「必要なことを聞く」立場です。

しかし、その内容は大人の意図に乗っかった”必要”ではなく、子ども本位の”必要”であるべきです。

  • 学校の先生の意見
  • 塾の先生の意見
  • 子どもの意見

これらを俯瞰的に並べて話し合えるのは、判断力を社会で養った大人だけではないでしょうか。

三者面談に行く前に子どもと話すのがスタートライン

先の話の前提があるからこそ、三者面談でもっとも大切なのは「面談に行くまでの親子の会話」です

  • 子どもがどう思っているのか
  • どのような進学先に行きたいのか
  • どのような進路をたどりたいのか
  • どのような大人になりたいのか

これらが分かっていない状態で面談に臨んでも、「学費がどうか」といった表面的な話ばかりです。

せっかく用意した面談の意味は、保護者・高校生・学校や塾のどの方面からも薄れてしまいます。

受験・進路の”主体”はあくまで子ども自身であるべき理由

受験 進路

結果、進路や受験は全部自分で決めるからこそ、「自分で考える」「自分で決める」という意識が育つからです

マナビズムの講師の親は、一度も三者面談に来ませんでした。

理由を聞いても「忙しい」とか「お前の受験」などと逃げられ、決して傍から見ると良いとはいえないはずです。

もちろん、実際は「行くのが恥ずかしい」「怒られるのが嫌」などの感情もあったと思います。

ただ、そうした状況があったからこそ『自分で決める』という経験ができています。

完全に放置するのは良くありませんが、受験・進路の”主体”はあくまで子ども自身であるべきなのは明白です。

親でなければ気づけない心の機微がある

子どもは成長するにつれて、あまり学校での経験や体験・何をしたかなどを話したがらなくなるかもしれません。

親は、日ごろから子どもの様子を見ていれば、感情の変化に気づけます。

例えば、辛い経験をした日に子どもが無言で帰ってきたら、「何かあったんだな」と察知できます。

塾講師・学校の先生にはない、非言語的な感情の読み取り能力が親にはあるのです

特に、表現が苦手な子にとっては、親のこうした感受性が三者面談でも意見を伝える命綱になります。

保護者(親)が塾・学校の三者面談を受ける際の注意点

保護者 三者面談 注意点

保護者(親)が塾・学校の三者面談を受ける際の注意点は、以下のとおりです。

  • 学校や塾に親が“加担”しない
  • 親の価値観や希望を押しつけない
  • 塾・学校の意見を中立な立場で聞く
  • はっきりと代弁して意見を伝える

三者面談は保護者と学校の先生が顔を合わせる良い機会ですが、あくまで主役は「子ども」である意識を忘れないようにしましょう。

学校や塾に親が”加担”しない

第一に、学校や塾に親が”加担”してしまうのは、子どもの自尊心を傷つける結果を生みます。

塾や学校の三者面談では、進路や志望校について話し合う際に、受験の仕組みについて具体的な話題が出ます。

学校の先生は、筋道を立てて話してくるので、親としても納得しやすいはずです。

ただし、そのまま学校や塾の意見に「はい」と同調してしまうと、子どもの本心とそぐわないケースもあります

そうした事態に陥らないように、「あなたは本当にどうしたいの?」という問いを親が投げかけ続けてください。

できるだけ親の理想や思惑(「こうさせたい」「この大学に行ってほしい」など)を排除し、子どもの”心の琴線”に触れるようなコミュニケーションが大切です。

親の価値観や希望を押しつけない

第二に、子どもが望んでもいない進学先を、親の価値観や希望で一方的に押しつけてしまうケースです。

本人に質問をしても毎回親が答えたり、本人が答えようとしても話を遮って話をしたりする保護者の方がいます。

「この子は○○高校に行きたいです」など、本人がそう思っていないのに、親が勝手にいってしまう。

よくドラマなどで見るこの「親の夢を子に押し付ける」ようなシーンは、実際の三者面談でも頻繁に見られます。

子どもにとって、どうしても違和感や抵抗感として明確に心へ残ってしまいます

高校生が自ら掴む未来だからこそ、まずは本人がどう思っているかを、保護者側で受け止めるのが出発点です。

塾・学校の意見を中立な立場で聞く

第三に、塾・学校の意見と、子どもの意見と中立に擦り合わせるのは、親の役割です

学校の成績や模擬試験などの結果を用いて、進路について話し合います。

細かい話をする必要はありませんが、三者面談で話題にできれば生徒が進路を考えるキッカケになります。

塾でも同様に、「何をしたら良いのか」、「どこを目指すのか」を伝える機会はどこかであるでしょう。

しかし、学校の先生、そして塾の先生のどちらでも「大人の思惑」は確実にあります。

  • こういう方針で生徒を進学させたい
  • 上位校にチャレンジさせたい
  • 落ちても仕方ないから数を打って実績を出したい
  • 大学進学実績を来年出したい

塾側からの「ワンチャン狙って受けてみましょう」「蹴ったほうがいいですよ」といった発言の裏にも戦略があります。

こうした言葉は参考にしても、鵜呑みにしないで判断できるのは大人(保護者)だからこそできる能力です。

はっきりと代弁して意見を伝える

最後に、塾や学校の内容や提案が子どもの意思と違うなら、はっきりと代弁して意見を伝えてください。

思っている以上に、高校生の年ごろは先に触れた思惑を敏感に察知しています。

ただし、言語能力がまだ未熟で、自らの感情や意思をうまく表現できません。

結果、「本当は違うんだけど」「それって自らの望みじゃないんだけど」という気持ちを抱えたまま、口には出せない状態に陥るのです

これらは最初にお子さんと会話をしておけば未然に防げますし、”心の声”を汲み取れる親だけができるサポートです。

まとめ:保護者(親)だから子どもの心の琴線に触れること

塾や学校での三者面談は、いわばお子さんとコミュニケーションをとるチャンスです。

わかったつもりにならず、お子さんの言葉から本心を知ろうと寄り添うのはご家庭だからこそできる支援です。

面談で「何を聞くか」よりも、事前に子どもの本音に耳を傾け、心の琴線に触れる対話をしておく

それがあってこそ、学校や塾の意見とすり合わせて、本当に意味のある進路決定ができます。

子どもを主役とし、親はその補佐役として「感情の通訳」「意思の補完者」に徹するのが理想です。

マナビズムでは、保護者の方の意見を聞きながら、生徒1人ひとりの気持ちに寄り添った指導を行っています。

三者面談でお悩みの保護者の方も、お気軽にご相談ください!

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面談に臨む保護者の方からよくある質問(FAQ)

塾の面談が怖いと感じるのはなぜですか?

塾から面談のお誘いがあると、「成績に問題が?」と身構えてしまうからです。

しかし、実際の面談では、子どもの成長を促すための建設的な話し合いが中心となります

事前に家庭での様子をまとめておき、塾と連携して子どもをサポートする姿勢で臨めば、怖がる必要はありません。

塾の面談は親だけ参加で良いですか?

塾の面談は、基本的には、子どもも含めた三者面談が望ましいです。

受験の主体は子ども自身であり、親だけで決めてしまうと子どものモチベーションが下がるからです。

両親ともに本人の状況を知っておきたいときや、本人に「勉強のプレッシャーをかける意味で」両親ともに出席するのは有効な手段です。

ただし、進路について具体的な相談をしたい場合や、子どもの前では話しにくい内容がある場合は、事前に塾に相談して別の機会を設けてもらうことも可能です。

保護者面談と三者面談の違いは何ですか?

保護者面談と三者面談の違いは、参加者にあります

保護者面談は、親と先生の二者で行う面談で、主に子どもの学習状況や家庭での様子について情報交換を行います。

一方、三者面談は子どもも参加するため、より具体的な進路相談や学習計画の話し合いが可能です。

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