受験生のお子様に対して、ついこうした言葉をかけていませんか。
- 「本当に頑張れるの?」
- 「そんなに勉強して大丈夫?」
- 「ちょっと冷静に考えたら?」
- 「今までやってこなかったのに、本当に続くの?」
お子様のことが心配だからこそ出てしまう言葉でしょう。これまでなかなか勉強してこなかった姿を見ていれば、「本当に大丈夫なのか」と不安になるのも自然です。
ただし、受験生がようやく「やる」と決めたタイミングで、親が疑ったり止めたりしてしまうと、せっかくのやる気をなくしてしまいます。今回お伝えしたいのは、単なる「受験生にいってはいけない言葉」ではありません。
子どもが本気になろうとしている瞬間に、保護者の方が無意識にブレーキをかけていないかという話です。
ここからは、受験生のやる気をなくす親の行動と、保護者の方に意識してほしい声かけ・距離感を具体的に見ていきます。
受験生のやる気をなくす親の行動は何気ない一言からはじまる
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受験生のやる気をなくす親の行動は、叱責や厳しい言葉だけではありません。むしろ、日常の何気ない一言が、子どもの覚悟を折ってしまうことがあります。
例えば、受験相談や塾での面談をきっかけに、お子様が「頑張る」といったとします。
そのときに、
- 「本当に頑張れるの?」
- 「どうせまた続かないんじゃない?」
- 「今までやってこなかったのに大丈夫?」
といってしまう。
実際に、受験相談の場でも、本人が「頑張ります」といった直後に保護者の方が「本当に頑張れるの?」と疑ってしまうケースがあります。本人の火がついた瞬間に、親の一言でブレーキがかかってしまうのです。
子どもが頑張りはじめたときに親がブレーキをかけていませんか?

保護者の方のなかには、高1・高2のころからずっと「勉強しなさい」といい続けてきた方も多いと思います。ところが、受験生になり、部活を引退し、お子様が本気で勉強しはじめると、今度はこういってしまうことがあります。
- 「勉強しすぎじゃない?」
- 「そんなにやって体を壊さない?」
- 「少し休んだ方がいいんじゃない?」
もちろん、睡眠時間が毎日2〜3時間しかない、食事を取れていない、明らかに体調を崩している場合は止めるべきです。ただ、睡眠時間を確保し、健康的に過ごせているのであれば、頑張りはじめたお子様を必要以上に止める必要はありません。
これまで「勉強しなさい」といわれてきたのに、いざ本気で勉強しはじめたら「やりすぎ」といわれる。これでは、お子様も「どっちなの?」と感じてしまいます。
受験生がやる気になったとき、保護者の方に必要なのは、まず見守ることです。
部活引退後は受験生のやる気をなくさない声かけが重要
部活を引退すると、受験生の勉強できる時間は大きく増えます。このタイミングで、受験生本人が
- 「ここから本気で勉強する」
- 「部活に使っていた時間を受験勉強に回す」
- 「今まで以上に勉強時間を増やす」
と決められるかは重要です。
一方で、保護者の方としては急に勉強時間が増えたように見えて、不安になります。しかし、部活を引退した受験生にとっては、ここから勉強時間を増やすのが自然です。
合格を目指すなら、部活に使っていた時間を受験勉強に変えていく必要があります。お子様が健康を保ちながら本気で勉強しているなら、まずはその覚悟を尊重してあげてください。
【大学受験】受験生のやる気をなくす親のNG行動5選

受験生のやる気をなくす親のNG行動は、以下の5つです。
- 子どもの覚悟を疑う
- 頑張りはじめたタイミングでブレーキをかける
- 親の不安をそのままぶつける
- 子どもの意思決定に口を出しすぎる
- 子どもの努力よりも過去の失敗を見てしまう
子どもの覚悟を疑う
お子様が「頑張る」といったときに、まず疑ってしまうのは避けたい行動です。
- 「本当にできるの?」
- 「また口だけじゃないの?」
- 「今までやってこなかったのに?」
こうした言葉は、保護者の方の不安から出ているものだと思います。ただ、お子様からすると、自らの決意を否定されたように感じることがあります。
- 「やると決めたなら、その言葉を貫こう」
- 「決めたことを行動で見せていこう」
と背中を押す方が、お子様の行動につながりやすくなります。
頑張りはじめたタイミングでブレーキをかける
受験生が急に勉強時間を増やすと、保護者の方は心配になるかもしれません。しかし、受験生にとっては、あるタイミングで一気にスイッチが入るケースもあります。
- 「そんなにやらなくていいんじゃない?」
- 「無理しない方がいいよ」
- 「少しペースを落としたら?」
と止めすぎると、せっかくの勢いが弱くなってしまいます。体調を崩している場合は別ですが、健康的に勉強できているなら、むしろ応援してください。
親の不安をそのままぶつける
大学受験は、保護者の方にとっても不安が大きいものです。ただし、その不安をそのままお子様にぶつけると、受験生本人のプレッシャーが増えてしまいます。
- 「本当に大丈夫なの?」
- 「このままで間に合うの?」
- 「きちんと考えてるの?」
という言葉を何度もかけられると、お子様は勉強に集中する前に、親の不安に対応しなければならなくなります。不安なときこそ、お子様にぶつけるのではなく、塾や受験のプロに相談することも大切です。
関連記事:大学受験時に親ができるサポートは?関わり方やしない方がいい行為
子どもの意思決定に口を出しすぎる
受験期に大切なのは、お子様自身が「自分で決めた」と思えることです。志望校も、勉強も、部活との向き合い方も、最終的には本人が選ぶ必要があります。
保護者の方がすべて決めてしまうと、うまくいかなかったときに、子どもは「親にいわれたから」と考えやすくならないでしょうか。他方、自分で決めたことなら、責任も自らに返ってきます。
保護者の方に必要なのは、無理やり引っ張ることではありません。お子様が自分で考え、自分で決められるように、適切な距離感で支えてあげてください。
子どもの努力よりも過去の失敗を見てしまう
お子さんの過去の失敗ばかりを見てしまうと、本人の変わろうとする気持ちをつぶしてしまいます。
- 「今までやってこなかったじゃない」
- 「前も続かなかったよね」
- 「どうせまたすぐやめるんじゃない?」
確かに、これまで何度も「やる」といって続かなかったお子様もいるかもしれません。しかし、大学受験では、あるきっかけで本人の意識が変わります。
塾で現実を知ったとき、志望校との差を理解したとき、部活を引退したとき、周りの受験生の本気度を見たとき。こうしたタイミングで、ここからの行動を見ることが、受験生のやる気をなくさないために大切な視点です。
受験生に伝えるとやる気を失くしやすい言葉
受験生のやる気をなくしやすい言葉には、次のようなものがあります。
- 本当に頑張れるの?
- そんなに勉強して大丈夫?
- 今までやってこなかったのに
- どうせ続かないんじゃない?
- ちょっと冷静に考えたら?
- あなたには無理じゃない?
- もっと楽な大学にしたら?
- 塾に行っている意味あるの?
これらの言葉に共通しているのは、お子様の可能性や覚悟を疑っているように聞こえる点です。
保護者の方としては心配しているだけかもしれませんが、受験生本人が前に進もうとしているときは、疑う言葉よりも、行動に向かわせる言葉の方が必要です。
気がついたときから言い換える

先述したような言葉を、お子さんに向かって伝えそうになったら、次のように言い換えましょう。
- やると決めたなら、最後までやり切ろう
- 体調には気をつけながら続けよう
- 決めたことを行動で見せていこう
- 困ったら相談してね
- 必要なサポートはするよ
- 不安なことがあれば、塾の先生にも確認しよう
お子様を甘やかす必要はありません。ただし、やる気になった瞬間を疑いでつぶさないことが大切です。
受験生のやる気をなくさない親の接し方
受験生のやる気をなくさない親の接し方としては、以下が挙げられます。
- 疑うよりも行動で信頼を取り戻させる
- 健康面だけ確認して勉強量は止めすぎない
- 勉強内容への不安は塾やプロに相談する
- 子どもの決断を尊重する
疑うよりも行動で信頼を取り戻させる
これまで勉強してこなかったお子様に対して、すぐに信じきれないのは当然です。だからといって「本当にできるの?」と疑い続けても、状況は良くなりません。
信頼は、言葉ではなく行動で取り戻していくもの。お子様が「やる」といったなら、まずはその言葉を受け止め、そのうえで、毎日の行動を見ていきましょう。
- 「本当にできるの?」ではなく、「やると決めたなら、今日から行動で見せよう」
このように伝える方が、お子様は前に進みやすくなります。
健康面だけ確認して勉強量は止めすぎない
受験生が本気で勉強しはじめると、保護者の方は心配になるかもしれません。とはいえ、睡眠や食事が取れており、体調も大きく崩れていないのであれば、勉強量を必要以上に止める必要はありません。
- 睡眠は取れているか
- 食事は取れているか
- 体調を崩していないか
- 無理な徹夜が続いていないか
確認すべきなのは、勉強時間そのものよりも生活リズムです。問題がなければ、頑張りはじめたお子様の背中を押してあげましょう。
勉強内容への不安は塾やプロに相談する

保護者の方が不安になりやすいのが、勉強内容や学習計画です。
- 「この勉強で合っているのか」
- 「本当に間に合うのか」
- 「今の塾で大丈夫なのか」
こうした不安を感じたとき、お子様に直接ぶつけると、責められているように受け取られることがあります。そのため、勉強内容に関する不安は、塾や受験のプロに相談するのがおすすめです。
保護者の方が冷静に状況を把握できれば、お子様への声かけも変わります。少しでも不安があれば、マナビズムにもぜひご相談ください。
子どもの決断を尊重する
大学受験は、最終的にはお子様本人のものです。志望校を決めるのも、勉強すると決めるのも、部活とどう向き合うかを決めるのも、最後は本人です。
保護者の方がすべてを決めてしまうと、お子様は自らの受験として向き合いにくくなります。
- 「あなたが決めたなら、やってみよう」
- 「その代わり、決めたことには責任を持とう」
- 「必要なサポートはするよ」
このような距離感が、受験生の主体性を育てます。
受験生の親に必要なのは『愛のある放任』
受験生との距離感で大切なのは、完全に放っておくことではありません。完全な放任は、ただの無関心になってしまいます。
一方で、何でも口を出し、何でも決めてしまうのも過干渉です。理想は、愛のある放任です。
お子様のことを見ている。必要なサポートはする。金銭面や生活面では支える。ただし、本人の意思決定を必要以上に奪わない。
- 「あなたがそう決めたなら、やってみなさい」
- 「うまくいくかも含めて、自分で責任を持とう」
- 「必要な支援はするから、決めたことを行動に移そう」
この距離感があると、お子様は「自らの受験」として向き合いやすくなります。
もし「どう声をかければいいのか」「この勉強の進め方で合っているのか」など不安が大きい場合は、保護者の方だけで抱え込まずに塾や受験のプロへ相談して状況を整理してください。
マナビズムでも保護者の方からの無料受験相談を受け付けています。お子様の現状に合わせて、距離感や声かけの方向性を一緒に確認してください。
まとめ:親の過干渉は受験生のやる気をなくす原因になる
大学受験において、保護者の方の役割は「管理者」ではありません。
特に高校生になると、親が細かくいえば言うほど反発します。
小学生や中学生のころは、ある程度保護者の方が引っ張ることもできたかもしれません。しかし、大学受験では、本人が自分で考え、自分で行動する力が必要です。
保護者の方が近づきすぎると、お子様は自分で考える機会を失ってしまいます。
- 「この大学にしなさい」
- 「この勉強をしなさい」
- 「この塾にしなさい」
- 「この時間に勉強しなさい」
すべてを親が決めてしまうと、子どもは受け身になります。
受け身のままでは、大学受験を乗り切るのは難しいです。大学受験は最終的に本人が机に向かい、本人が考え、本人が行動するしかないからです。
保護者の方に必要なのは、完全な放任ではありません。愛情を持ちながらも、本人の意思決定を尊重する距離感を保ってみてください。
よくある質問
Q. 受験生のやる気をなくす親の言葉には何がありますか?
A. 「本当に頑張れるの?」「どうせ続かないでしょ」など、子どもの覚悟を疑う言葉です。心配でも、まずは行動を見守る姿勢が大切です。
Q. 受験生に「勉強しなさい」というのは逆効果ですか?
A. 言い方によっては逆効果です。責めるよりも、何をいつやるのかを本人に確認し、行動に移せる形で話す方が現実的です。
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Q. 親の過干渉は受験生のやる気をなくしますか?
A. なくす原因になります。進路や勉強を親が決めすぎると、子どもが自らの受験として向き合いにくくなります。
Q. 子どもが急に勉強しはじめたら止めるべきですか?
A. 睡眠や食事が崩れていないなら、基本的には止めなくて大丈夫です。健康面だけ確認し、まずは背中を押してください。
Q. 受験生の親はどのような接し方をすべきですか?
A. 勉強を細かく管理するより、生活面を支え、本人の意思決定を尊重する距離感が大切です。不安は塾や第三者に相談してください。
Q. 部活引退後に勉強時間が増えた子どもにはどう接するべきですか?
A. 健康面に問題がなければ、基本的には応援してください。部活に使っていた時間を受験勉強に変えるのは自然な流れです。
Q. 子どもが勉強しない場合親はどうすればいいですか?
A. 厳しく言うだけでは変わりにくいです。目標・計画・環境のどこに問題があるかを整理し、必要なら第三者に相談してください。