塾に通っても成績が上がらないのは、塾選びの失敗ではなく、合格に必要な学習時間の大半を占める自習の設計ができていないことが原因です。
お子さんを塾に通わせているのに、模試の成績や定期テストの点数がなかなか伸びない。授業には真面目に出ているようなのに、結果につながらない。塾を変えるべきか、それとも今の塾を続けさせるべきか、判断に迷っている保護者の方は少なくありません。
この記事では、塾に通っても成績が上がらない3つの原因と、関関同立合格に必要な学習時間の内訳、そして今の塾を続けるか変えるかを判断する基準を解説します。
この記事でわかること
- 塾に通っても成績が上がらないのは、塾選び自体より自習の設計不足が原因であること
- 目的意識・自習量・挑戦のレベルという3つの視点から見える伸び悩みの理由
- 関関同立合格に必要な約1500時間のうち、塾の授業は3割程度にすぎないこと
- 今の塾を続けるか変えるかを判断する3つの基準
塾に通っても成績が上がらないのは自習の設計不足が原因
成績が伸び悩む一番の理由は、塾そのものの良し悪しではなく、塾以外の時間で行う自習が計画的に設計されていないことにあります。
大学受験に必要な学習量のうち、塾の授業時間が占める割合はごく一部です。授業でわかったつもりになっても、その内容を定着させ、実際に問題を解けるようにするのは自習の時間だからです。

私たちが受験相談でお会いする保護者の多くは、「塾を変えれば成績が上がるのではないか」と考えていらっしゃいます。ただし、塾を変えても自習の中身が変わらなければ、同じ壁にぶつかりやすくなります。次の章で、自習の質を左右する3つの原因を具体的に見ていきましょう。
塾に通っても成績が上がらない3つの原因
成績が伸び悩んでいるお子さんには、授業の受け方や自習の取り組み方に共通する特徴が見られます。以下の3つの視点から、お子さんの状況を振り返ってみてください。
授業を受ける目的が言語化されていない
塾の授業を「なぜ受けているのか」を子ども自身が言葉にできていないと、復習が行き当たりばったりになり、成績にはつながりにくくなります。
塾のカリキュラムや参考書には、本来「この単元でこの力をつける」という目的が示されています。ただし、その目的を子ども自身が意識しないまま授業を受けてしまうと、復習は板書を見返すだけ、参考書は最初から最後まで読むだけの作業になりやすいです。
例えば英語長文の授業を「正確に和訳できるようになるため」に受けているなら、復習でも文構造を取りきる練習が欠かせません。
目的を意識せずに答え合わせだけで終えると、同じ授業を受けていても定着の差が大きく開きます。お子さんに「この授業は何のために受けているの」と聞いてみると、目的意識の有無が見えてきます。
塾以外での自習量が足りていない
授業を受ける時間そのものを勉強時間だと捉えてしまうと、実際に問題を解いて定着させる時間が不足します。
塾の授業は、知識ややり方を教わる時間です。それを自らの力で使えるようにするには、授業で学んだ内容を繰り返し演習する自習の時間が別に必要になります。目安としては、平日は1日3〜4時間程度、休日はさらに多くの時間を自習に充てることが、授業内容を得点力に変えるための1つの基準です。
塾に通っているという安心感から、家ではあまり勉強していない状態に気づきにくいケースもあります。塾の授業時間と自宅での自習時間をわけて確認してみることをおすすめします。
少し難しいレベルへの挑戦を避けている
今の実力より少し高いレベルの問題を避け、解ける範囲の学習ばかり繰り返していると、成績はある程度のところで頭打ちになります。
難しい問題に直面したときにレベルを下げて簡単な問題に戻ってしまうか、原因を分析して同じレベルの問題に挑み続けるかで、その後の伸びは変わります。前者は目の前の不安をやわらげられますが、実力そのものは伸びにくくなります。
例えば急に難しく感じる問題に出会ったとき、「このレベルはまだ早い」とすぐに簡単な問題集へ戻る子と、「何が分からなかったのか」を分析して同じレベルに挑戦し続ける子とでは、数か月後の得点力に差が出ます。
目安として、正答率7割程度の少し難しい問題に取り組み続けることが、実力を底上げする1つの基準になります。お子さんが難しい問題にぶつかったとき、投げ出さずに原因を振り返る習慣があるかを見てあげてください。

関関同立合格に必要な学習時間のうち塾の授業は3割程度

関関同立合格に必要とされる学習時間全体のうち、塾の授業が占める割合はおよそ3割にすぎません。残りの学習時間がどのように積み上がるのか、内訳を見ていきましょう。
合格に必要な学習時間は約1500時間
関関同立合格に必要な学習時間は、目安としておよそ1500時間です。
この1500時間には、塾の授業だけでなく、予習・復習・演習といった自習の時間もすべて含まれます。そのうち塾の授業に充てられるのはおよそ500時間で、割合にすると全体の3割程度にとどまります。
残り1000時間は自習の質で差がつく
合格に必要な学習量の3分の2にあたる、およそ1000時間は自習の時間で占められています。
同じ塾に通い、同じ授業を受けていても、この1000時間をどう設計して過ごすかによって、最終的な得点力には差が生まれます。目的意識を持たず、量も足りないまま、簡単な問題ばかり繰り返していれば、1000時間をかけても実力は思うように伸びません。
私たちが受験相談で自習コンサルタントによる週次の学習計画をお伝えしているのも、この1000時間の使い方こそが合否をわけると考えているからです。
塾を続けるか変えるか判断する3つの基準
今の塾を続けるべきか変えるべきかは、授業の受け方と自習の取り組み方を振り返ることで判断できます。お子さんが通う塾について、次の3点を確認してください。
自習の計画やサポート体制があるか
塾に自習時間の計画やサポート体制があるかは、続けるか変えるかを判断する最初の基準になります。
授業のカリキュラムだけが整っていても、自習の使い方まで踏み込んで設計・確認してくれる仕組みがなければ、残り1000時間は子ども任せになってしまいます。週単位で学習計画を一緒に立て、進捗を振り返る仕組みがあるかを確認してください。
子どもが目的を持って授業を受けているか
子どもが「何のためにこの授業を受けているのか」を自らの言葉で説明できるかも、判断材料の1つです。
説明できない場合は、授業を受けること自体が目的化しているサインです。塾を変えるよりも先に、まずは授業の目的を子どもと一緒に確認し直すことが必要になります。
難しい問題への挑戦を避けていないか
難しい問題に直面したときにすぐレベルを下げてしまう傾向がないかも、見直しておきたいポイントです。
挑戦を避ける習慣が続いていると、塾を変えても同じところでつまずきます。基礎の復習自体は大切ですが、原因を分析しないまま簡単な問題に逃げていないかを確認してください。
自習の設計を無料相談で見直してみませんか
塾に通っても成績が上がらないと感じたら、自習の設計を見直すことからはじめてみませんか。
マナビズムでは、目的意識・自習量・挑戦のレベルという3つの視点から、お子さんの自習を専属コンサルタントと一緒に設計するサポートを行っています。
無料の説明会・相談会では、今の学習状況を踏まえたうえで、残りの期間で何をどう進めるべきかを具体的にお伝えします。まずは勉強習慣を見直したいという方こそ、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 塾に通っても成績が上がらないのはなぜですか?
A. 塾選び自体よりも、塾以外の時間で行う自習が計画的に設計されていないことが主な原因です。合格に必要な学習時間の大半は自習で占められています。
Q. 塾を変えれば成績は上がりますか?
A. 塾を変えても自習の中身が変わらなければ、同じ壁にぶつかりやすくなります。まずは自習の目的意識・量・挑戦のレベルを見直すことが先です。
Q. 子どもが授業を受ける目的を言葉にできないのは問題ですか?
A. はい。授業を「なぜ受けているのか」を子ども自身が言語化できていないと、復習が行き当たりばったりになり、成績につながりにくくなります。
Q. 自習の時間はどのくらい必要ですか?
A. 目安として平日は1日3〜4時間程度、休日はさらに多くの時間を自習に充てることが、授業内容を得点力に変えるための1つの基準です。
Q. 塾に通っているのに家では勉強していない場合、どうすればいいですか?
A. 塾の授業時間と自宅での自習時間をわけて確認してください。塾に通っている安心感から、自習不足に気づきにくいケースがあります。
Q. 簡単な問題ばかり解いていると成績は伸びませんか?
A. 今の実力より少し高いレベルの問題を避け、解ける範囲の学習ばかり繰り返していると、成績はある程度のところで頭打ちになります。
Q. 関関同立合格に必要な学習時間はどのくらいですか?
A. 目安としておよそ1500時間です。このうち塾の授業に充てられるのはおよそ500時間で、割合にすると全体の3割程度にとどまります。
Q. 残りの1000時間は何に使えばいいですか?
A. 予習・復習・演習といった自習の時間です。この1000時間をどう設計して過ごすかによって、最終的な得点力には差が生まれます。
Q. 今の塾を続けるか変えるか、どう判断すればいいですか?
A. 自習の計画やサポート体制があるか、子どもが目的を持って授業を受けているか、難しい問題への挑戦を避けていないか、の3点を確認してください。
Q. 塾に自習のサポート体制がない場合はどうすればいいですか?
A. カリキュラムだけが整っていても、自習の使い方まで踏み込んで設計・確認してくれる仕組みがなければ、残り1000時間は子ども任せになってしまいます。週単位で学習計画を一緒に立て、進捗を振り返る仕組みがあるかを確認してください。