夏休みは、受験生にとって重要な時期。「受験の天王山」といわれることもあり、保護者の方としてもお子様の勉強状況が気になりやすいと思います。
例えば、次のような不安を感じていませんか。
- 夏休みなのに、思ったほど勉強していないように見える
- 模試や参考書の結果が伸びていない
- 家ではスマホを触っている時間が目につく
- 本当にこのままで間に合うのか不安
- つい「もっと勉強しなさい」といいたくなる
お子様を心配する気持ちは自然です。ただし、夏休みの受験生に対して、保護者の方の不安をそのままぶつけると逆効果になります。
ここからは、夏休みの受験生に保護者の方がやってはいけないサポート方法と、正しい接し方を具体的に解説します。
夏休みの受験生にやってはいけないのは親の不安をそのままぶつけること
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夏休みの受験生に対して、保護者の方がもっとも避けたいのは、不安をそのまま言葉にすることです。例えば、次のような声かけです。
- 本当に大丈夫なの?
- このままで受かるの?
- なんでまだ結果が出ていないの?
- きちんと勉強しているの?
- もっと頑張らないと間に合わないよ
言いたくなる気持ちは分かります。
模試の結果が悪い。参考書の問題が解けていない。偏差値や判定が思うように上がっていない。こうした状況を見ると、保護者の方が焦るのは当然です。
しかし、その不安を口に出したところで、状況が良くなるとは限りません。むしろ、お子様からすると、次のように受け取ってしまうことがあります。
- うるさい
- 自分なりに頑張っているのに
- 塾での過ごし方を見ていないのにいわないでほしい
- 結果だけで判断されている
- 親に話しても責められるだけだ
夏休みの受験生は、本人も不安を抱えています。その状態で親からさらに不安をぶつけられると、前向きに改善するより、心を閉ざしてしまいます。
保護者の方が不安なときほど、まず一度言葉を飲み込むことが大切です。
結果だけを見て口を挟むと受験生のやる気を下げてしまう
夏休みの受験生にやってはいけないサポートの1つが、結果だけを見て口を挟むことです。保護者の方が目にしやすいのは、どうしても結果です。
ただし、結果だけを見て、次のように口を挟むのは注意してください。
- なんでこんな点数なの?
- これだけやってこの結果なの?
- 本当に勉強しているの?
- そのやり方で意味あるの?
- もっと危機感を持ったほうがいいんじゃない?
こうした言葉をかけられると、子どもは「頑張っている過程を見てもらえていない」と感じます。特に夏休みは、苦手科目や基礎のやり直しに取り組む時期でもあります。
本人は、苦手な勉強に向き合っている可能性があるからこそ、結果を見る前に、まず過程を見る必要があります。
まず必要なのは頑張っている事実を承認すること
夏休みの受験生に保護者の方が最初にすべきことは、頑張っている事実を承認することです。
受験生にとって、勉強は好きでやっているものではありません。苦手なものに挑戦していること自体、尊いことです。
だからこそ、保護者の方はまずその姿勢を認めてあげてください。例えば、次のような声かけです。
- 今日もよく頑張っていたね
- 苦手な科目にも向き合っているね
- 毎日塾に行けているのはすごいね
- しんどいなかでも続けているのは偉いね
- 結果が出る前の努力も大切だよ
承認は、甘やかしではありません。お子様が前向きに努力を続けるための土台です。
もちろん、頑張っているだけで合格できるわけではないのも事実です。しかし、努力を認めずに結果だけを指摘すると、お子様は改善する前に心が折れてしまいます。
まず承認する。そのうえで、必要な改善点は第三者も交えて確認する。この順番が大切です。
関連記事:【保護者必見】頑張っているのに伸びない子どもへの接し方〈受験トーーク〉

「勉強しなさい」といい続けるのは逆効果になりやすい
夏休みになると、家にいる時間が増える受験生もいます。そこでつい、次のような言葉をかけたくなります。
- 勉強しなさい
- いつまで休んでいるの?
- きちんとやりなさい
- 受験生の自覚あるの?
しかし、「勉強しなさい」といわれて素直に勉強する高校生は多くありません。むしろ、いわれた瞬間に反発したり、表面上だけ机に向かったりします。
保護者の方が本当に望んでいるのは、「勉強しなさい」ということではないはずです。
本当に望んでいるのは、お子様が自分から受験に向き合い、合格に必要な行動を取ること。そのためには、言葉で追い立てるよりも、行動が変わる環境を整える方が効果的です。
親が受験の主人公になると子どもの主体性がなくなる
夏休みの受験生にやってはいけないサポートとして、親が受験の主人公になってしまうことも挙げられます。例えば、次のような状態です。
- 親が勉強計画を細かく管理しすぎる
- 親が志望校や受験方式を一方的に決める
- 親の不安で子どもを動かそうとする
- 親の理想や過去の後悔を子どもに背負わせる
- 子どもの表情や状態より、成績だけを見てしまう
大学受験は、お子様本人の人生の一部。保護者の方の人生のリベンジではありません。保護者の方の不安を解消するためのものでもありません。
受験の主人公が親になってしまうと、子どもの主体性は失われます。子どもが自らの意思で勉強するのではなく、親に怒られないために勉強する状態になってしまいます。

生活面のサポートは子どもに一番伝わりやすい
夏休みの受験生に対して、保護者の方ができる大切なサポートは生活面です。実際、受験を終えた子どもたちが保護者の方に感謝を伝えるとき、よく出てくるのは勉強への口出しではありません。
- 毎日ご飯を作ってくれてありがとう
- お弁当を作ってくれてありがとう
- 塾から帰るまで起きていてくれてありがとう
- 体調を気にかけてくれてありがとう
- 何もいわずに見守ってくれてありがとう
こうした日々の支えです。「あのとき厳しくいってくれてありがとう」という子もゼロではないかもしれません。しかし、お子様が心に残しているのは、勉強への指摘ではなく、生活面で支えてもらった記憶です。
夏休みは、受験生にとって体力的にも精神的にも負荷が大きい時期です。だからこそ、規則正しい食事や睡眠を整え、安心して帰ってこられる家庭をつくることが、保護者の方にできるもっとも伝わりやすいサポートになります。
「何かあったらいってね」の一言が子どもの支えになる
夏休みの受験生が悩むのは、勉強のことだけではありません。友人関係、塾での人間関係、将来への不安、周りと比べた焦りなど、勉強以外の悩みを抱えることもあります。
ただ、高校生はそうした悩みを素直に親へ話せないことがあります。無理に聞き出す必要はありません。
- 「なんか今日、元気ないけど大丈夫?」
- 「何かあったらいつでもいってね」
この一言だけでも、子どもは「見てくれている」と感じます。勉強の進捗だけでなく、子どもの状態を見ることも、夏休みの大切なサポートです。
勉強していない場合は親が抱え込まず第三者に任せる
ここまで、保護者の方は承認し、見守り、生活面を支えることが大切だと伝えてきました。ただし、明らかに勉強していない場合は別です。
例えば、次のような状態です。
- 夏休みなのにほとんど勉強していない
- 一日中ゲームやスマホをしている
- 塾や自習室に行っていない
- 受験するといっているのに行動が伴っていない
- 計画もなく、何となく机に向かっているだけ
- 親が見ても受かる基準にまったく届いていない
この場合、保護者の方が家で言い続けても、親子関係が悪くなるだけのことがあります。お子様からすると、親に言われるほど反発したくなります。
そのような場合は、塾や受験のプロのど、第三者に任せるのがおすすめです。第三者であれば、次のような点を客観的に伝えられます。
- 今の勉強量が足りているか
- 志望校との差はどれくらいか
- 夏休みに何をすべきか
- どの基準で勉強すべきか
- 本人の甘さはどこにあるか
親が言うと反発されることでも、第三者から言われると受け止められる場合があります。保護者の方がすべてを背負う必要はありません。
家庭では支える。厳しい基準は第三者に示してもらう。この役割分担が重要です。

まとめ:不安をぶつけずに相談してみるのもあり
夏休みの受験生に必要なのは、まず承認です。
- 今日も頑張っているね
- 苦手なことに向き合っているね
- 続けられているのはすごいね
このように、努力の過程を認めてあげてください。そのうえで、明らかに勉強量や基準が足りない場合は、家庭だけで抱え込まず、塾や受験のプロに相談してください。
家庭では生活面と精神面を支える。勉強の基準や厳しい指摘は第三者に任せる。受験の主人公を子どもに戻す。
これが、夏休みの受験生に対して保護者の方ができる大切なサポートです。大学受験は、お子様の人生を豊かにするための手段です。
合格だけを見て親子関係が壊れてしまっては、本来の目的を見失ってしまいます。夏休みだからこそ、保護者の方は焦りすぎず、愛情を持ってお子様を支えてあげてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 夏休みの受験生に親がやってはいけないことは何ですか?
A. 親の不安をそのままぶつけることです。「本当に大丈夫なの?」「もっと勉強しなさい」といい続けると、子どもは責められていると感じやすくなります。
Q. 夏休みの受験生に「勉強しなさい」というのは逆効果ですか?
A. 逆効果になります。言葉で追い立てるより、朝から自習室に行く予定を作るなど、勉強できる環境を整える方が現実的です。
Q. 模試の結果が悪いとき、親はどう声をかけるべきですか?
A. まず努力を認めたうえで、「何が原因だったか一緒に整理しよう」「先生にも相談してみよう」と、次の行動につながる声かけをしてください。
Q. 夏休みに子どもが家でスマホばかり見ている場合はどうすればいいですか?
A. 感情的に責めるのではなく、スマホの時間や勉強場所を本人と決めましょう。家で集中できない場合は、塾や自習室など外の環境を使うのがおすすめです。
Q. 親は勉強内容まで管理したほうがいいですか?
A. 細かく管理しすぎると親子関係がこじれやすくなります。参考書や勉強法、志望校との差は塾や受験のプロに相談する方が良いでしょう。
Q. 夏休みの受験生に親ができるサポートは何ですか?
A. 食事、睡眠、体調管理、帰宅後の声かけなど生活面のサポートです。勉強への口出しより、家庭を安心できる場所にすることが大切です。
Q. 子どもが頑張っているか分からないときはどう確認すればいいですか?
A. 模試の結果だけで判断せず、毎日の勉強時間、自習室に行く回数、計画の進み具合、復習の状況など、具体的な行動を確認してください。
Q. 明らかに勉強していない場合も見守るべきですか?
A. 明らかに勉強していない場合は、見守るだけでは不十分です。ただし、親が言い続けると反発されやすいため、塾や先生など第三者に相談するのがおすすめです。
Q. 受験期に親子関係が悪くなるのは避けるべきですか?
A. 避けるべきです。大学受験はお子様の人生を豊かにするための手段です。合格だけを見て親子関係が壊れてしまうと、本来の目的を見失ってしまいます。
Q. 夏休みのサポートで保護者の方が一番意識すべきことは何ですか?
A. 受験の主人公を子ども本人にすることです。保護者の方は不安をぶつけるのではなく、努力を承認し、生活面と精神面を支える役割を意識してください。