入試期間中になると、受験生本人だけでなく、保護者の方も落ち着かない日々を過ごすと思います。
- 今日の試験はどうだったのか
- 明日の試験に向けてちゃんと切り替えられているのか
- 親として何かしてあげられることはないのか
そう感じるのは自然なことです。
ただ、入試期間中の親のサポート方法として一番大切なのは、必要以上に話しかけたり、試験の出来を確認したりすることではありません。
むしろ、受験生が次の日に向けて一番良い状態で過ごせるように、温かく見守ることです。
今回は、入試期間中の受験生に対して、保護者の方がどのような心持ちでいればいいのか、どのようなサポートができるのかをお話しします。

入試期間中は、受験生本人が一番神経を使っている時期です。保護者の方は「聞きたい気持ち」を少し抑えて、お子さまが次の試験に向かいやすい環境を整えてあげましょう。
入試期間中の親のサポート方法は「温かく見守る」が基本
入試期間中の親のサポート方法として、まず意識したいのは「温かく見守ること」です。
試験が終わって帰ってきたお子さまに対して、以下のように聞きたくなる保護者の方は多いと思います。
- 「今日どうだった?」
- 「ちゃんとできた?」
- 「先生に言われた通りにできた?」
- 「英語は読めた?」
- 「結果出せそう?」
お子さまのことが心配だからこそ、聞きたくなる。よく分かります。ただ、試験を受けてきた本人は、もうその日の出来について自分なりに分かっています。
手応えがあったのか、思うようにできなかったのか、明日に向けて切り替えないといけないのか、などは本人が一番感じているはずです。だからこそ、すぐに試験の出来を聞くよりも、「ご飯できてるよ」といった日常の声かけの方が、受験生にとってはありがたいのです。
試験の結果はもう変えられない
その日の試験が良くても悪くても、終わった試験の結果は変えられません。入試期間中に大事なのは、終わった試験の結果ではなく、次の試験に向けてどう動くかです。
もちろん、本人が自分から話してきた場合は聞いてあげてよいです。ただ、保護者の方から結果を深掘りして、以下のように聞いてしまうと、受験生は余計なストレスを感じてしまいます。
- 「それで大丈夫なの?」
- 「なんでできなかったの?」
- 「次はちゃんとできるの?」
入試期間中は、過去の試験を責めるよりも、次に向かいやすい空気を作りましょう。
入試期間中に「どうだった?」と聞きすぎるのは逆効果

保護者の方からすれば、高校生に「どうだった?」と聞くのは自然なことかもしれません。しかし、受験生からすると、その一言がしんどく感じる場合もあります。
- 試験を受けて、精神的にも体力的にも疲れている
- そのあと塾や自習室で次の試験に向けて勉強して帰ってくる
- ようやく家に帰ってきたタイミングで、「試験どうだった?」
手応えが悪かった日はなおさらですし、落ち込んでいるのに家でまた試験の話をされると、勉強以外のことでストレスが増えてしまいます。
親が安心したいだけの質問になっていないか
入試期間中は、子どもが主語になっているコミュニケーションを意識してください。そのために考えるべきは、その質問が「子どものため」なのか「親が安心するため」なのかです。
例えば、お子さまが明らかに落ち込んでいて、助けを求めているような表情をしているなら、「大丈夫?」と声をかけることで救われることもあります。それは温かく見守るサポートです。
一方で、本人が「今は放っておいてほしい」という雰囲気なのに、「できたの?」「大丈夫だったの?」と聞くのは、親が安心したいだけのコミュニケーションになっている可能性があります。
高校生はその違いをかなり敏感に感じ取りますし、うまく言葉にはできなくても、「今は聞かれたくない」「それを言われるとしんどい」と思ってしまうかもしれません。
入試期間中に親が「何かする」より「しない」サポートが大切
入試期間中は「するサポート」と同じくらい、「しないサポート」も大切です。保護者の方は、お子さまのために何かしてあげたくなると思います。
- 食事を作る
- 体調を気遣う
- 声をかける
- 試験の出来を確認する
- 明日の準備を手伝う
いろいろな形のサポートがあります。しかし、受験生によっては、余計なことをしないことが一番のサポートになる場合もあるのです。
しない方がいいこともある
入試期間中に避けたいのは、保護者の不安をそのまま子どもに押しつけてしまうことです。
- 試験後に毎回出来を確認する
- 先生に言われたことを守れたか細かく聞く
- 明日の試験について必要以上に口を出す
- 子どもが話していないのに結果を探ろうとする
- 不安そうに何度も声をかける
こうした行動は、愛情から出ているものだと思います。ただ、受験生にとってはプレッシャーになる場合も少なからずあります。
入試期間中は、受験生本人もかなり張り詰めています。そこに保護者の不安まで乗ってしまうと、パフォーマンスが下がる可能性も捨てきれません。
だからこそ、何かをしてあげたい気持ちがあっても、あえて聞かずに見守る。これも立派な親のサポート方法です。
いつもと急に変えすぎない
入試期間中だからといって、急に保護者の方の接し方を大きく変える必要はありません。普段よく話す家庭なのに、入試期間だけ急に何も話さなくなると、お子さまも違和感を覚えるかもしれないからです。
逆に、普段あまり干渉しない家庭なのに、入試期間だけ急に細かく聞き始めると、それも負担になりかねません。急に別人のように振る舞うのではなく、普段の関わり方をベースにしながら、子どものパフォーマンスが一番出るように少し調整してください。
子どもが一番結果を出せる接し方を考えるには?
入試期間中の親のサポート方法は、家庭によって正解が違います。
- この声かけは、子どものためになっているか
- 今の質問は、親の不安を解消するためになっていないか
- この関わり方で、子どもは明日も頑張れそうか
と考えてほしいです。よく話すことで安心する子もいれば、そっとしておいてほしい子もいます。試験の話をしたい子もいれば、家では一切したくない子もいます。
基準は、親が安心できるかどうかではありません。受験生本人が、一番良い状態で次の試験に向かえるかどうかです。
【実践】入試期間中に親ができるサポート方法

入試期間中に親ができるサポート方法は、以下が挙げられます。
手を差し伸べる
お子さまが本当にしんどそうなとき、不安そうなとき、助けを求めているときは、手を差し伸べてあげてください。
例えば、帰ってきたときに明らかに落ち込んでいる、表情が暗い、いつもより言葉が少ないといった状況に気づけるのは親御さんだけです。
そういうときに、以下の声をかけることは、子どもにとって救いになります。
- 「大丈夫?」
- 「今日は疲れたね」
- 「ご飯食べて少し休もうか」
- 「明日もあるから、できることだけ整えよう」
適切な距離感を保つ
必要なときにそばにいて、話したくなったら聞く、というくらいの距離感がちょうどいいです。
声をかけた後に踏み込みすぎず、子どもが話したければ話します。話したくなさそうなら、無理に聞き出さなくて大丈夫です。
「何があったの?」「どこができなかったの?」「ちゃんと答えて」と詰める必要はありません。
入試期間中は、子ども自身も自分の感情を整理しきれていない場合がありますし、その場で全部言葉にできないときだってあります。
日常の中から自然に支援する
入試期間中に親ができるサポートは、特別なことばかりではありません。むしろ、日常の中でできることこそが大切な場合もよくあります。
- 食事を用意する
- お風呂を沸かしておく
- 体調をさりげなく気遣う
- 家を落ち着ける場所にする
- 試験の出来を無理に聞かない
- 本人が話したいときだけ聞く
- 明日に向けた前向きな声かけをする
こうしたサポートで十分です。試験後にかける言葉も、難しく考える必要はありません。「おかえり」「ご飯できてるよ」「お風呂沸いてるよ」などだけでも、お子さんにとっては強い支えです。
入試期間中の不安を家庭だけで抱え込まないために

入試期間中は、受験生本人だけでなく保護者の方も不安になりやすい時期です。
- 今日の試験はどうだったのか
- 次の試験に向けて何をすればいいのか
- 親として声をかけるべきなのか、そっとしておくべきなのか
このように迷う場面もあると思います。ただ、入試期間中に保護者の方がその不安をお子さまへ直接ぶつけてしまうと、本人のパフォーマンスを下げてしまう可能性があります。
だからこそ、勉強面や入試期間中の過ごし方で不安がある場合は、家庭だけで抱え込まず、第三者に相談することも大切です。
マナビズムでは、受験生一人ひとりの状況に合わせて、入試期間中の学習計画や次の試験に向けた切り替え方までサポートしています。
終わった試験に引きずられず、次の試験で1点でも多く取るために何をすべきか。その整理をプロと一緒に行うことで、保護者の方も必要以上に不安を抱え込まずに済みます。
お子さまが最後まで力を出し切れるように、家庭では温かく見守り、勉強面の不安はマナビズムに相談してください!
よくある質問(FAQ)
入試期間中に親ができるサポート方法は何ですか?
入試期間中に親ができる一番のサポートは、受験生が次の試験に向けて良い状態で過ごせるように温かく見守ることです。試験の出来を細かく聞くよりも、食事やお風呂、睡眠環境を整え、家で安心して休める空気を作ることが大切です。
入試期間中に「今日の試験どうだった?」と聞いてもいいですか?
本人が自分から話してきた場合は聞いてあげて問題ありません。ただし、親から毎回「どうだった?」「できた?」と聞くと、受験生にとって負担になることがあります。終わった試験よりも、次の試験に向けて切り替えやすい声かけを意識しましょう。
入試期間中に親が避けた方がいい声かけはありますか?
「ちゃんとできたの?」「先生に言われた通りにできた?」「それで大丈夫なの?」といった確認や詰問に近い声かけは避けた方がよいです。親の不安を解消するための質問になってしまうと、子どものストレスやプレッシャーにつながることがあります。
入試期間中に子どもが落ち込んでいるとき、親はどうすればいいですか?
明らかに落ち込んでいる場合は、「大丈夫?」「今日は疲れたね」「少し休もうか」と声をかけてあげてください。ただし、何ができなかったのかを無理に聞き出す必要はありません。話したそうなら聞き、話したくなさそうならそっとしておく距離感が大切です。
入試期間中に親がかけるとよい言葉はありますか?
「おかえり」「ご飯できてるよ」「お風呂沸いてるよ」「明日も頑張りや」「今日は早めに休もうか」くらいの自然な言葉で十分です。終わった試験を問い詰めるより、次に向かえるような温かい声かけを意識しましょう。