出来た気がするVS出来る

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こんにちは。難関私大専門塾マナビズム西宮北口校 校舎長の谷末です。今日のブログでは、効率的に勉強をしていくうえで非常に大切なポイントをご紹介します。

先日『「前にやった事を忘れてしまう……」原因は??』の記事で、以前学んだ知識を使って問題にアプローチすることの大切さをご紹介しました。あの記事をアップしてから「そもそもその知識が頭に入ってなかったら無理やん!!」と思いましたので、今日は一つ一つの知識を頭にしっかり残し、「出来ている状態」を作るにはどうすればいいのか、逆にやってはいけないことは何かをお伝えします。

1.出来る状態って?

勉強において、出来る状態とは「中・長期記憶に残っている状態」と言い換えることが出来ます。

簡単に言うと、一夜漬けやテスト直前に詰め込むなどの、取って付けた記憶ではなくて、いつでも使うことができる記憶です。単語テストの直前に詰め込んだ単語はすぐ忘れるけど、appleとかpenとかなじみのある単語は忘れない、といった感じです。勉強をする際には、ただ「覚える!」だけではなく、「覚えたことを中・長期記憶に残す!」ということを意識しなければいけません。

2.中・長期記憶に残る勉強

キーワードは「思い出すこと」です。見る回数ではなく、思い出す回数が多ければ多いほど、記憶に強く定着します。

2-1.思い出す練習

では、具体的に何をすればよいのかをご紹介します。まず一つ目は「思い出す練習」です。どれだけ詰め込んでも、それを出す練習を繰り返さなければ、情報を出すことができません。つまり、思い出せません。受験本番は「思い出せるかどうか」が勝負です。方法は幾つかあります。

①小テストをする
②単語カードを使ってテストする
③授業後、何も見ずに内容を思い出してみる

見て、読んで学ぶのではなく、クイズ形式で繰り返し学習する!というのがポイントです。ポイント③については「自分の言葉で説明できるようになる」という点でも非常に効果的です。この思い出す練習をして、思い出せなかったところが出来ないところです。もう一度確認し、再度思い出す練習をしましょう。

2-2.間隔を開けて思い出す

中・長期記憶に残すためには、期間が空いても思い出せるように練習しなければなりません。最も手軽なのは「1週間前にやった範囲の小テストをする」事です。ルーティーンとして学習計画に組み込み、1週間経ってどれだけ覚えれているか、解答根拠を明確に説明できるかをチェックしましょう。

小テスト以外にも「新しい範囲に進んだ時、新しい範囲の問題演習をしているときに、関連のある既出範囲の考え方やポイントを使うこと」も非常に有効です。英語で例えるならば、準動詞の4択問題をしているとき、準動詞の授業で言われた知識だけでなく、解釈の知識を使ったり、能動・受動の知識を思い出したりと、思い出せるほかの範囲は非常に多いです。これも、間隔をあけて思い出す練習になりますし、基礎的な知識を組み合わせて解く練習になるため、応用力をつけていくことが出来ます。

2-3.自分の言葉で説明する

中・長期記憶に残すためには「なじみのある状態」にしなければなりません。appleやphoneといった単語はなじみがあるから知っているが、始めてみる・聞く単語はなじみがなくて覚えづらいということは往々にしてあるはずです。単語においては、上述した単語カードで思い出す練習をすることが効果的ですが、仕組みを理解しておくべき内容についてはそうそう一筋縄ではいきません。そこで「自分の言葉に置き換えて説明する練習」をしてもらう必要があります。自分の言葉とは「意味が分かり、イメージできる言葉」です。分からない場合は調べて使い方を抑えれば自分の言葉にすることが出来ます。

具体的にどのように練習をすればいいのかをお伝えします。「誰かに教えるイメージでやる」事です。この練習をする中で「いまいち上手く説明できないな~」となる部分が、いまいち理解できていない部分です。その部分は、もう一度解説を読んだり、辞書やネットで調べて理解し、その後「誰かに教える」練習をしましょう。

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3.出来た気がするだけの勉強

今まで紹介した勉強と逆のことをしている人は、出来た気がする「短期記憶にしか残らない」勉強をしてしまっています。もちろん、まず初めに短期記憶に情報を入れ込むことは必要ですが、その後、中・長期記憶に移していかなければ永遠にできるようにはなりません。

ひたすら参考書のポイントを読みまくるだけ、インプットからアウトプットまでの間隔が短い、繰り返しアウトプットしていない、上手く理由を言えないけど正解しているから放置、こういった点に心当たりがある人はすぐに修正しましょう。今やっている勉強のままでは、時間が無駄になるだけです。

4.おわりに

この記事を読んで、自分には当てはまっているけどいまいちどうすればいいのか分からない、具体的に何をすべきか知りたいという方はぜひ無料受験相談にお越しください。どこが抜けてしまっていて、どこを改善すればいいのか、1時間の面談で必ず明確にすることが出来ます。ぜひ無料相談、体験授業へお申込みください。

皆さんの受験生活が素晴らしいものになる事を願っています。

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