理系数学勉強法【関関同立・MARCHレベル】
更新日: (公開日: ) MATHEMATICS-SCIENCE
このページでは、関関同立・MARCHレベルの理系数学の勉強法を解説します。
具体的には、オススメの参考書やルートをお伝えしていきます。
そもそもの数学全体の勉強法を確認していない人は、「数学の勉強法【共通編】」を先にご覧ください!
関関同立・MARCHの理系数学のレベル
まず皆さんに知っていただきたいのは、大学によって必要とされるパターン問題のレベルが違うという事です。
イメージとしては英単語と同じように、産近甲龍・日東駒専よりも関関同立・MARCHの方が英単語を沢山覚えなければいけない。関関同立・MARCHよりも早慶上智の方が英単語を沢山覚えなければいけない。というように、数学でもインプットして覚えておくべきパターン問題の数、そして難易度が、大学のレベルが難しくなっていくにつれて上がっていきます。
ここから、関関同立・MARCHのレベルについて説明します。
関関同立・MARCHの中でも必要とされるパターン問題の難易度が変わります。
パターン問題の難易度を5段階「1・2・3・4・5」という風に分けた時に、関関同立の中で「同志社」、MARCHの中で「中央」はパターン問題の中でも、レベル5までのパターン問題をインプットする必要があります。
それ以外の関関同立・MARCHの「同志社」「中央」を除く8大学はパターン問題の3・4が基本的に出されると思っておいて下さい。
もう一度言います。同志社・中央はレベル5までのパターン問題、それ以外の7大学はパターン問題の中でも3・4のレベルのものが出されると思っていて下さい。
関関同立・MARCHの数学のレベル
同志社・中央 ⇒ レベル5
それ以外 ⇒ レベル3~4
それを踏まえて勉強法の説明に入っていきたいと思います!
まず参考書の紹介に入る前に、数学の学習手順について軽く説明しておきます。
まず1段階目が教科書レベルの理解と暗記。2段階目がパターン問題と解法の暗記。そして3段階目が演習(アウトプット)の段階になります。
詳しくは「数学の勉強法【共通編】」をご覧ください。
教科書レベルの問題の理解と暗記
まずは「やさしい高校数学Ⅰ」「やさしい高校数学ⅡB」「やさしい高校数学Ⅲ」に取り組みましょう。
「理系数学の勉強法【産近甲龍・日東駒専レベル】」でお伝えしている内容と一緒です。詳しくは、リンクからご覧ください。
パターン問題の解法の暗記
続いて1A・ⅡBのパターン問題のインプットという部分で「文系の数学重要事項完全習得編」をお勧めします。
数学Ⅲのパターン問題のインプットでは「基礎問題精講数学Ⅲ」という参考書に取り組んで下さい。
「文系の数学重要事項完全習得」は「やさしい高校数学ⅠA・ⅡB」が終わってからスタートして下さい。
なので、「やさしい高校数学Ⅲ」と文系の「数学重要事項完全習得」は並行して行っていくような形になります。「ただやさしい高校数学Ⅲ」の方が先に終わるのでそちらが終われば、数学Ⅲのパターン問題をインプットする為に「基礎問題精講数学Ⅲ」に入ります。
ここまでは「理系数学【産近甲龍・日東駒専レベル】」と同じ部分です。
ここからが「理系数学【産近甲龍・日東駒専レベル】」と違う部分になります。
「文系の数学重要事項完全習得編」と「基礎問題精講」を終えたと言う人は「数学重要問題集理系編」をお勧めします。
これは、「文系の数学重要事項完全習得編」と「基礎問題精講」よりワンランク上のパターン問題をインプットする為に使う参考書です。
「文系の数学重要事項完全習得編」と「数学Ⅲ 基礎問題精講」は、
関関同立・MARCHレベルでいうと1~3レベルにしか対応していません。
なので、この二冊では4.5レベルの大学には対応出来ないのでもう少しレベルをあげた参考書として、「数学重要問題集」をお勧めしたいと思います。
「重要問題集」はA・B・Cという風に問題を三つに分類しています。
Aはだいたいパターン問題レベル1~3
Bはパターン問題レベル4.5
Cはパターン問題レベル6.7
Cに関しては関関同立・MARCHレベルからは超えてしまうので、基本的には取り組まなくても大丈夫です。
では、「文系の数学重要事項完全習得編」と「基礎問題精講」がレベル1~3に対応しているなら、Aの問題もしなくてもいいのではないかと思われるかもしれませんが、これはしっかりとやる必要があります。
なぜなら、文系数学と基礎問題精講には1~3のパターン問題が収録されていますが、メインは1・2です。なので3レベルのパターン問題が少し手薄になってしまいます。それに対して重要問題集のAは1~3の範囲から出されているものの、メインは2・3です。なので重要問題集のAもやる必要があります。
続いて、B問題の扱い方に関してです。
B問題はレベル問題4.5のパターン問題で基本的には構成されています。
しかしここでも一つの疑問が生まれるはずです。同志社・中央大学を目指すのであれば、当然Bの4.5も必要ですが、それ以外の7大学(関西・関西学院・立命館・青山学院・法政・立教・明治大学)を受験する上でも、Bの問題を全部やらないといけないのかという疑問です。
これに関しては、やるに越したことはないが少しオーバーワークになるので基本的には不要です。
また、B問題でなおかつ【必解】と書かれた問題がパターンレベル4の問題になっているので同志社・中央大学以外の7大学を志望する人はこの【必解】問題に焦点を当てて解くようにしてください。
もちろん同志社・中央大学を目指す目指す皆さんはAが付いた問題とBの問題かつ【必解】が付いている付いていないに関わらず、全て解くようにしてください。
ですがまだ、一つの疑問が残るはずです。「重要問題集」で1~5までまんべんなくカバーしてくれているのであれば、最初から「重要問題集」でいいのではないかと思われた方もいるかもしれません。
もちろん一冊目から「重要問題集」でスタートを切ることも可能ですが、「文系の数学重要事項完全習得編」と「数学Ⅲ 基礎問題精講」の解説が「重要問題集」よりも詳しいので、
数学が得意でない方にはお勧めできません。
また少し話はそれますが、多くの受験生が数学で挫折するのはパターン問題のインプットをやり始めた時期です。毎年入試問題でよく出される問題をパターン問題と呼んでいるのですから、このパターン問題は入試問題に違いはありません。ここでつまづき、数学が苦手だと思ってしまう人も少なくはありません。
なので、解説だけでなく、何故この解法が出てきたのかというところの考え方までしっかり記載されている「文系の数学重要事項完全習得編」と「数学Ⅲ 基礎問題精講」で基礎を固め、「重要問題集」でパターン問題をどんどんインプットしていくのがスムーズに勉強を進めていけると思います。
また、この「重要問題集」と平行してやってほしい参考書がもう一冊あります。
それが「合格る計算数学Ⅲ」という参考書です。理系の受験生が以外となめているのは計算です。
文系数学であればさほど計算力で差がつくというところはありませんでしたが、理系数学は違います。まず数Ⅲができないと言っている受験生に多いのは、計算をそもそもスムーズにできていないという人です。また、数学Ⅲの計算というものは特に知っておかなければできない計算もあります。
計算にあまり焦点を置かずに問題がこうきたらこう打ち返す!だけに焦点を当ててしまう受験生が多いです。理系数学において、計算がスラスラ出来るかどうかも非常に重要なポイントになります。そこで計算に特化した問題集が「合格る計算」という参考書になります。
この参考書と「重要問題集」を平行して進めていくようにして下さい。
そして「重要問題集B」が終わったタイミングでアウトプットに入っていきましょう。
「合格る計算」に関しては基本的には、入試当日までずっと定期的に解いていきましょう。
アウトプットでの演習
では、アウトプットで一冊目に使用する参考書を紹介します。
「理系数学【産近甲龍・日東駒専レベル】」でも紹介した「イチから鍛える数学演習10min」です。
「重要問題集B」までの問題をしっかりとインプット出来ているのであれば、サクサク進むと思います。しかし、この参考書は今までと違う聞かれ方をされたりするので、そこで対応出来なかった時に自分には何が足りていなかったのかということを分析して新たな発見に繋げていきましょう。
「イチから鍛える数学演習10min」が終われば「イチから鍛える数学演習20min」に取り組んでいきましょう。
20分バージョンはまさしく関関同立・MARCHレベルの問題ドストライクのところになっています。一問に対して20分をフルに使って解ききるように練習していきましょう。
この参考書は2周目以降は当然1周目で解けなかった問題だけに集中して取り組むようにしてください。
最後は、自分が受験する大学の赤本を解いて、メンテナンスを行ってください。
解けなかった問題に出くわしたときは自分に何が足りなかったのかを分析し続けてください。
そして自分の苦手な単元などが分かった場合には、「理系数学【産近甲龍・日東駒専レベル】」でも紹介したように特化型参考書「○○が面白いほどわかる本」シリーズを使って苦手な単元を補ってください。
以上、関関同立・MARCHレベルの参考書の紹介でした!
是非参考にしてください!またこの内容は動画でも説明しています。
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