大学受験で不安を感じるのはなぜ?3つの理由と8つの対策を知って不安を解消
更新日: (公開日: ) COLUMN
- このままで本当に合格できるのか…
- 周りはみんな順調そうなのに、自分だけ取り残されている
- 勉強すればするほど不安になってくる
大学受験を控えた受験生なら、だれもが経験するこうした不安な気持ち。
とはいえ、難関大学に合格した多くの受験生が、「受験期は常に不安との戦いだった」と振り返っています。つまり、不安を感じることは、自分が真剣に受験と向き合っている証です。
ただし、不安が過度になると、睡眠障害やメンタルの不調を引き起こし、せっかくの努力が水の泡になってしまうことも。そのため、適切な不安との付き合い方を知ることが、受験成功の鍵となります。
そこで本記事では、大学受験における不安の正体を理解し、前向きなエネルギーに変える具体的な方法を解説します。不安を抱えながら毎日勉強に取り組んでいる皆さん、この記事を通じて不安解消法を見つけていただければ幸いです。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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大学受験まで「間に合わない」と不安になる3つの原因
大学受験生の多くが抱える「間に合わない」という不安の主な原因は、以下の3つに集約されます。
- 模試・過去問の成績が良くなかった
- 思う様に勉強が進んでいない
- 周りと比べてしまう
模試・過去問の成績が良くなかった
模試や過去問で思うような点数が取れないことは、受験生にとって不安につながります。特に、志望校の合格ラインに届かない結果が続くと、「このままでは合格できないのではないか」という焦りが生まれるのです。
- あと数ヶ月しかないのに、どうやって点数を上げればいいのか分からない
- 周りの友達は着実に点数が上がっているのに、自分だけ伸び悩んでいる
- このままだと第一志望に行けないかもしれない
といった不安や焦りを感じはじめます。こうした心理的プレッシャーは、さらなる成績低下を招くこともあります。
思う様に勉強が進んでいない
当初立てた学習計画通りに進まないことは、多くの受験生が直面する課題です。「予定していた範囲が終わらない」「復習が追いつかない」という状況は、強い焦りと不安を引き起こします。
特に、参考書や問題集が山積みになっているのに、1日の学習時間が足りずに消化できないという経験は、精神的な重圧になりやすいです。また、新しい単元に進むべきか、それとも基礎の復習に時間を使うべきか、優先順位の判断に迷うことも多いでしょう。
周りと比べてしまう
「友人の方が多くの問題をこなしている」「クラスメイトの進度が速い」など、周囲と自分を比較してしまうことでも、不安を募らせてしまいます。SNSで他の受験生の学習報告を見ることで、さらに焦りが強まることもあります。
さらに、予備校や学習塾で他の受験生と接する機会が多い場合、常に比較の目にさらされることで、本来の実力以上に自信を失ってしまいやすいです。
では、このままだとどうなるのでしょうか。
大学受験の不安を抱えたままだとどうなるか
大学受験の不安を放置すると、心身に少なくとも以下のような影響をおよぼします。
- 突然の学習意欲の低下
- 些細なことへのイライラ
- 疲労感が取れない
- 食欲不振
- 頭痛や胃痛などの身体症状
もっとも顕著な症状が、自律神経の乱れによる睡眠障害です。不安が強くなると、夜になっても頭の中で受験への心配が渦巻き、なかなか寝付けなくなってしまうなどです。
特に深刻なのは、睡眠の質が低下したことをきっかけに、負のスパイラルを引き起こすことです。睡眠不足により日中の集中力が低下し、勉強の効率が落ちます。
このような状態に陥ると、せっかくの努力が水の泡になりかねません。そのため、不安を感じはじめた早い段階で適切な対処法を見つけましょう。
大学受験の不安「自分だけ?」を解消する3つの心構え
大学受験で感じる不安を解消するために、以下3つの心構えを知っておきましょう。
- 周りの受験生も同じように不安を感じていると知る
- 不安は努力の証拠だと言い聞かせる
- そもそも「不安」自体が大切なことと考える
周りも同じ様に不安を感じていると知る
大学受験の不安を感じているのは、決してあなただけではありません。成績上位者も含め、ほとんどの受験生が同じような不安を抱えている、つまり「みんな同じ」です。
実際に友人と不安な気持ちを共有し合うことで、互いに励まし合える関係を築くきっかけにもなります。
不安は努力の証拠だと言い聞かせる
冒頭にもお伝えしましたが、不安を感じるということは、それだけ受験に真剣に向き合っている証拠です。目標に向かって努力している人だからこそ、「このままで大丈夫だろうか」「もっと頑張れるのではないか」と考えるのです。
逆に言えば、まったく不安を感じない人は、本気で受験と向き合えていない可能性があります。不安は、自らの現状と目標との距離を認識している証であり、埋めようとする意欲の表れでもあるのです。
そもそも「不安」自体が大切なことと考える
不安は危険を察知し、より良い結果を得るために必要な行動を促してくれる、いわば「心の信号機」としての役割を果たしています。大学受験における不安も、「もっと勉強しなければ」という意識を高め、計画的な学習を促すきっかけとなります。
不安があるからこそ、講師に相談したり、新しい学習方法を試したりする『行動』も取れるのです。つまり、適度な不安は学習意欲を高め、より受験勉強へと導いてくれる大切な感情だと考えましょう。
では、本題の不安の対策を紹介します。
大学受験における不安の対策8選
大学受験の不安を解消するためにも以下の8つの方法から、自分に合うものを実践してみましょう。
- 対処法を記載したノートを作る
- 不安を払拭できるくらい勉強する
- 勉強法・スケジュールを見直す
- 周りに相談する
- 体を動かしてリフレッシュする
- いっそ開き直る
- 長期的なロードマップを作る
- 志望校へ見学に行く
対処法を記載したノートを作る
不安な気持ちを整理するために、メンタルノートの作成をおすすめします。
ノートには、不安を感じた時の状況や原因、その時の対処法を具体的に書き留めていきます。例えば「模試の結果が悪かった時は、間違えた問題を徹底的に復習する」といった具合です。
ノートに記録できれば、不安な気持ちを整理でき、冷静に対処できます。また、過去の不安を乗り越えた経験を振り返ることで、新たな不安に直面した時の心の支えにもなります。
定期的にノートを見返すことで、自らの成長も実感できるでしょう。
不安を払拭できるくらい勉強する
不安を感じるのは、まだ勉強が足りていないという自覚があるからです。だからこそ、「もう十分だ」と自信を持てるまで勉強してください。
「これだけやれば大丈夫」という基準は人それぞれですが、自らの中で納得できるレベルまで努力を重ねることで、不安は自然と薄れていきます。
勉強法・スケジュールを見直す
不安の多くは、現在の勉強法やスケジュールからも生まれています。「このやり方で本当に合格できるのか」「時間が足りるのか」といった不安を感じたら、今一度計画を見直すタイミングです。
1日の勉強時間配分や使用教材の選択、弱点補強の方法などを再検討してください。必要に応じて講師や先輩にアドバイスをもらうのも効果的です。
周りに相談する
不安な気持ちをだれかに話すことも、心理的に効果があります。友人、家族、講師など、信頼できる人に悩みを打ち明けることで、心の重荷が軽くなるはずです。
話すことで頭の中が整理され、自分では気づかなかった解決策が見つかることもあります。1人で抱え込まずに、周りのサポートを積極的に活用しましょう。
体を動かしてリフレッシュする
運動は、不安やストレスを軽減するのによい方法です(※)。体を動かすことでドーパミンやセロトニンといった幸福感をもたらす神経伝達物質が分泌されるためです。
30分程度の軽い運動でも効果は十分です。散歩やストレッチ、軽いジョギングなど、自分に合った運動を取り入れましょう。
※参照:APA PsycNet(Self-regulation of mood: Strategies for changing a bad mood, raising energy, and reducing tension.)(https://psycnet.apa.org/record/1995-09460-001)
いっそ開き直る
完璧を求めすぎることで、かえって不安が増大します。そのような時は、「やれることはすべてやった」と開き直ってみましょう。
「開き直り」は、単なる投げやりな態度ではありません。むしろ、自らの努力を認め、今の状態を受け入れる積極的な姿勢です。「全力を尽くした結果なら、後悔はない」という気持ちで臨むことで、不必要な不安を減らしてください。
長期的なロードマップを作る
大学受験は人生の通過点であり、その先にある目標こそが重要です。将来の夢や目標を含めた長期的なロードマップを作成し、受験に対する過度な不安を和らげてください。
例えば、大学でどのような学びを得たいのか、卒業後はどのような道に進みたいのかを具体的に描いてみましょう。目標の中で受験を位置づけることで、まだ発展途中だと気持ちを切り替えやすくなり、より前向きな気持ちで取り組めます。
志望校へ見学に行く
志望校のキャンパスを実際に訪れることで、漠然とした不安が具体的な目標に変わります。オープンキャンパスや学校見学に参加し、実際の雰囲気を体感しましょう。
キャンパス内を歩き、講義室や図書館を見学し、在学生の話を聞くことで、入学後の具体的なイメージが湧きます。「ここで学びたい」という強い意志が芽生え、それが学習意欲の向上につながるのです。
大学受験当日の不安を解消する方法
大学受験当日の不安を和らげたい場合は、以下の6つの方法を実践してください。
- ゆっくり深呼吸する
- 手のひらを揉む
- 全身の力を抜く
- 友人と話してリラックスする
- ガムを食べる
- 早めに会場に行く
ゆっくり深呼吸する
深呼吸は、時間と場所を選ばず実践できるもっとも簡単な不安解消法です。
脳に酸素を十分に送り込み、冷静な判断力を取り戻すのに効果的です。具体的には、鼻から5秒かけて息を吸い、口から7秒かけてゆっくりと吐き出します。
3回繰り返すことで、自律神経が整い、心拍数が落ち着きます。試験開始前に焦りを感じたら、まずは深呼吸から始めましょう。
手のひらを揉む
手のひらには、リラックス効果をもたらすツボが多く存在します。特に、親指の付け根にある「合谷(ごうこく)」というツボを刺激すると、緊張がほぐれ、心が落ち着きます。
試験会場で机に向かう前に、両手の手のひらを3分程度もみほぐしましょう。手のひらマッサージは、周囲の目を気にせず実践できる点も、受験会場での不安解消法として優れています。
全身の力を抜く
緊張すると知らず知らずのうちに体に力が入り、それがさらなる不安を生み出す悪循環を引き起こします。まずは、つま先から順番に意識的に力を抜いていきましょう。
足首、膝、腰、肩、首と上へ進み、最後に顔の筋肉まで力を抜く意識を持ってください。この「漸進的筋弛緩法」は、心理学的にも効果が実証されている不安解消法です。
友人と話してリラックスする
試験直前に友人と会話してみるのも、緊張をほぐす方法の1つです。ただし、試験内容についての会話は避け、日常的な話題や趣味の話をおすすめします。
他の受験生も同じように不安を感じていることを実感でき、「自分だけじゃない」という安心感が得られます。また、会話を通じて自然と笑顔になることで、顔の筋肉がリラックスし、心理的な緊張も和らぐでしょう。
ガムを食べる
ガムを噛むことには、ストレス解消効果があると科学的に証明されています。咀嚼運動によって脳内のセロトニンが分泌され、リラックス効果が得られるからです。
また、ガムの香りには気分転換効果もあり、特にミント系の香りには集中力を高める効果があります。ただし、試験中はガムをかめないため、試験開始15分前までには終えるようにしましょう。
※参照:噛むこと研究所(ロッテ)(https://www.lotte.co.jp/kamukoto/brain/924/)
早めに会場に行く
試験会場には余裕を持っての到着をおすすめします。開始時刻の1時間前には会場に到着するように計画を立てましょう。
早めの到着は、予期せぬトラブルへの対応時間を確保できるだけでなく、会場の雰囲気に慣れる時間としても有用です。また、自らの受験番号の座席を確認し、トイレの場所を把握できる余裕が、試験本番での実力発揮につながります。
まとめ
大学受験における不安は、自分が真剣に受験と向き合っている証です。
メンタルノートの作成や計画的な学習、適度な運動、周囲への相談など、さまざまな方法を組み合わせることで、不安との上手な付き合い方を見つけてください。
大切なのは完璧を目指すことではなく、自分なりのペースで着実に前進することです。不安を感じたら、それは「もっと成長できる」という良いメッセージとして受け止め、一歩一歩、目標に向かって進んでいきましょう。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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大学受験の不安に関するよくある質問
勉強法があっているかわからないときは?
まず確認すべきは、基礎的な学習の定着度です。例えば英語であれば、文法の基本ルールや重要単語の習得状況をチェックしましょう。
具体的な対策として、以下の3つがおすすめです。
- 学校や塾の講師に現在の勉強法を相談し、客観的な評価をもらう
- 1週間単位で学習計画を立て、その効果を実際の演習で確認する
- 基礎が定着しているか確認テストなどで検証する
勉強法は、正解が1つとは限りません。不安なときは、信頼できる講師に相談して、適切なアドバイスをもらいましょう。
成績が思うように伸びていないときは?
成績が伸び悩む時期は、だれにでもあります。特に受験勉強の中盤では、努力の成果が見えにくくなりやすいです。このような状況で大切なのは、焦って勉強法を頻繁に変えないことです。
まずは以下の点を確認しましょう。
- 基礎的な内容の理解度
- 学習時間の使い方
- 復習の頻度と質
成績が伸びない原因は、往々にして基礎の抜けや理解の浅さにあります。
一度立ち止まって、基礎に立ち返る勇気も必要です。また、定期的に模試を受けて客観的な指標を得ることで、自らの位置を確認できます。
大学に進んでからのイメージが湧いていないときは?
大学生活への漠然とした不安は、受験へのモチベーション低下につながりかねません。
- 大学のオープンキャンパスに参加する
- 在学生や卒業生の体験談を読む
- 志望学部の授業シラバスを確認する
- 大学生活を扱った本やブログを参考にする
などを実践してください。また、進路指導の講師や大学生の先輩に話を聞くことで、より現実的な将来像を描くことができます。
大学受験にどう臨むかがわからないときは?
受験への向き合い方で重要なのは、自分なりの目標と計画を持つことです。以下のように、志望校選びの基準を明確にしましょう。
- 学びたい分野は何か
- どのような環境で学びたいか
- 将来の進路との関連性
そこから、具体的な学習計画を立ててください。焦る必要はありません。一歩ずつ着実に進むことを意識して、自らのペースで準備を進めましょう。
受験の不安を解消できる言葉は?
「不安は成長の証」という言葉を覚えておきましょう。不安を感じるということは、それだけ真剣に受験と向き合っている証拠です。
そのほか、心に留めておきたい言葉をいくつか紹介します。
- 「今の積み重ねは、必ず力になる」
- 「一歩一歩の進歩が、成長につながる」
- 「完璧を目指すのではなく、ベストを尽くす」
- 「不安はだれもが感じること。一人じゃない」
この言葉を、苦しいときの支えにしてください。また、家族や講師、友人と気持ちを共有するのも、負担軽減に役立ちます。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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