【大学入学共通テスト】対策はいつから?開始時期の目安と勉強法・傾向と対策

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「対策はいつから始めたら良いの?」
「過去の出題傾向や入試直前の勉強法は?」

と気になり、大学入学共通テストで志望校に合格するため勉強法を模索していることかと思います。

結論からいうと、大学入学共通テスト対策は「夏」と「11月」がスタートの目安です。

この記事では、大学入学共通テストにおける科目と、対策・時期について解説します。また、2021年以降の共通テストの傾向についても触れていきます。

自分の志望校合格のボーダーラインを確認し、安心して大学個別試験対策・本番へ進めるよう参考にしてください。

大学入学共通テスト対策はいつから?2つの時期に勉強しよう

大学入学共通テスト対策はいつから?2つの時期に勉強しよう

大学共通テスト対策を始める時期は、以下の通りです。

  • 高校3年生の「夏」
  • 大学共通テスト本番2ヶ月前の「11月」

それぞれについて、わかりやすく解説します。

高校3年生の「夏」

まず、大学入試共通テストは、夏の模試を目安に対策を進める方法がおすすめです。

大学共通テストは、基礎を問う問題が多く出題されるため、英単語や文法、数学の公式は完璧にしておくと得点率を高められます。

また、高校三年生の夏に今までの学習を復習し、科目ごとに基礎を固めておきましょう。大学共通テストに特化した対策は、短期間で集中的に学習する方法がベストです。

他の時間は個別試験対策や、秋頃から応用問題に進めていく流れが理想です。

国立大学や私立大学の共通テスト併用型試験の場合は、大学共通テストの結果さえ良ければ合格できるというわけではありません

たしかに、一般選抜と同時に共通テストの成績だけで複数の大学・学部学科を併願できます。

しかし、個別試験を課す併用型の大学があったり、募集人数が少ないため高倍率になったりと、共通テストの合格ラインが上がる可能性もあります。

そのため、不安な人や事前に対策しておきたい人は「夏」が1つの目安です。

大学共通テスト本番2ヶ月前の「11月」

次に検討したいタイミングが、大学共通テスト本番2ヶ月前の「11月」です。夏頃から基礎を固めている人も含めて、復習を始める時期となります。

11月からは、本番の共通テストに近い形式で演習問題を解いていきましょう。

また、大学入学共通テストの出題形式は独特なので、過去問をしっかり解いて共通テストの出題方法や制限時間に慣れておくのがおすすめです。

なかでも、過去2回実施された共通テストのプレテストは、本番で出題される問題の大きなヒントになります。

ただし、共通テストはあくまで基礎的な内容が多いです。また、国公立大学や私立大学の共通テスト併用型試験の場合は、共通テストの結果さえ良ければ合格できるというわけではありません。

そのため、共通テストに特化した対策は短期間で集中的に行い、他の時間は個別試験対策にあてるようにしましょう。

大学共通テスト対策は最新の出題傾向から予想する

大学共通テスト対策は最新の出題傾向から予想する

大学共通テストの基本対策は、最新の出題傾向から予想して進めます。しかし、2021年からスタートした新たな取り組みのため、情報が少なく不安に感じた人も多いはずです。

結論からいうと、2021年では予想に反して得点率が高かったものの、翌年はこの結果を受けて難しくなる可能性があります

まず、2021年には「思考力・判断力・表現力を重視する」という改革方針が打ち出されています。そして、プレテストの傾向の予測からセンター試験よりも難しくなり、平均点が下がるという意見が広まりつつありました。

しかし、結果としてやや難しくなっていましたが「国語・数学・英語」の得点率はセンター試験を上回り、予想外の結果に驚く受験生が多くいます。

こうした背景から考えると、センター試験と同程度の難易度になるよう調整される可能性も踏まえて、22年度からも引き続き対策しておくことをおすすめします。

大学共通テストはいつから変更された?

2021年1月から、大学センター試験から「大学入学共通テスト」に変更されました。そのため、大学共通テストは基本的にセンター試験のやりかたにもとづいています。

いままで、大学入試センター試験では「知識」「技術」について学力の問われる問題が出題されてきました。しかし、大学共通テストにおいては、「思考力」「判断力」「表現力」をはかる問題も導入されます。

記述式の導入を検討されていましたが、解答方法はすべてマークシート方式で科目数も6教科30科目のままでセンター試験と変わりません。

大学共通テスト対策の大きな変更点

共通テストは、「今までのセンター試験とあまり変わらないのでは?」という人もいるはずです。

しかし、数学と英語で大きな変更がありました

数学は構想力を問う問題が出題されるようになり、数学ⅠAの試験時間が70分となります。

また、英語は配点が変更され、リーディングとリスニングが各100点満点となり出題傾向もセンター試験とは異なるようです。

次項でこうした変更も踏まえて、大学共通テストで出題される科目・形式・配点・試験時間について詳しくお伝えします。

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【傾向と対策】大学共通テストで出される科目と形式

大学共通テストで出される科目と形式

大学入試共通テストの出題科目は、外国語・国語・数学・地理歴史・公民・理科の6教科30科目で構成されています。

この中から、最大8科目(理科①を選択した場合は9科目)を受験でき、受験生は大学が指定する教科・科目を選択し受験します。

解答方法はセンター試験同様のマーク式です。出題教科(科目)・配点・試験時間は以下の表の通りです。

【2022年度大学入学共通テスト出題教科(科目)・配点・試験時間】

教科 科目 配点 試験時間 選択方法
外国語 『英語』
└リーディング
└リスニング
各100点
計200点
リーディング80分
リスニング60分
5教科から1科目を選択解答する
『ドイツ語』
『フランス語』
『中国語』
『韓国語』
200点 80分
国語 『国語』 200点 80分
数学
「数学Ⅰ」
『数学Ⅰ・数学ⅠA』
100点 70分 2教科から1科目選択解答する

「数学Ⅱ」
『数学Ⅱ・数学B』
『簿記・会計』
『情報関係基礎』
100点 60分 4教科から1科目を選択解答する
理科
「物理基礎」
「化学基礎」
「生物基礎」
「地学基礎」
2科目100点 2科目選択60分 8科目から下記のいずれかの選択方法により科目を選択する
A理科①から2科目
B理科②から1科目
C理科①から②科目及び理科①科目(同一名称を含む科目も可)
D理科②から②科目選択方法は出願時に申請する

「物理」
「科学」
「生物」
「地学」
1科目100点
2科目200点
1科目選択60分
2科目選択130分(うち解答時間120分)
地理歴史 「世界史A」
「世界史B」
「日本史A」
「日本史B」
「地理A」
「地理B」
1科目100点 1科目選択60分 地理歴史公民10科目から最大2教科選択する(同一名称を含む科目は不可)
受験目数は出願時に申請
公民 「現代社会」
「倫理」
「政治・経済」
『倫理、政治・経済』
2科目200点 130分
(うち解答時間120分)
最大2教科選択する(同一名称を含む科目は不可)
受験目数は出願時に申請

※この表は横にスクロールできます。

参考:大学入試センター

英語の対策

英語の対策は、以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。

  • 語彙力の強化をする
  • 精読力と速読力をつける
  • 解答力、言い換えの対策をする
  • 英語の日常会話を理解する
  • 長めの長文に慣れる
  • 推測する力をつける

知識を覚えるだけではなく、深い理解と応用力が求められます。また、問題集を解く場合は、生活に活かせる実践的な英語力をつける意識が大切です。

また、リーディングでは出題されていた日常会話や読み取り問題、グラフや図表を含む長文読解が共通テストで出題されています。英語を理解したうえで選択肢を選ぶ問題が増え、文章分野が増えたため性格に早く読み取る力が求められます。

リスニングは、グローバルな視点からさまざまな国の人の発音からの英語を聞き取る力が問われる内容です。より実践的、日常の中の英語聞き取り、会話から問われていることを推測する必要もあります。

英語の対策は、メモなども活用してポイントを押さえてしっかりとしておきましょう。

共通テストの英語について、変更点や対策など詳しくは「英語共通テストの特徴とは?対策ポイント&おすすめ参考書まとめ」をご覧ください。

国語の対策

国語の共通テストでは、センター試験の傾向と大きく変更はありません。国語の対策としては、さまざまな問題を早く正確に読みこなす力をつける学習がおすすめです。

読む量が増えたことで、多くの問題演習を繰り返し続け、基礎的知識と読み解くスピードと応用力を身に付けておくと得点力につながります。

”【国語】 ①出題科目・範囲 「国語」:「国語総合」の内容(近代以降の文章のみ) ②問題作成の方針 ・小問3問で構成される大問1問を作成する。 ・実用的な文章を主たる題材とするもの、論理的な文章を主たる題材とするもの又は両方を組み合わせたものと する。 ・文章等の内容や構造を把握し、解釈して、考えたことを端的に記述することを求める。 ・小問3問の解答する字数については、最も長い問題で80〜120字程度を上限として設定することとし、他の小 問はそれよりも短い字数を上限として設定する。 ”

引用:令和3年度大学入学者選抜に係る大学入 学共通テスト問題作成方針(令和元年6 月7日大学入試センター)

大学入試センターの情報から読み取ると、現代文の出題内容は実用的な文章の出題が予想できます。そのため、幅広いジャンルに慣れ親しみ、複数の情報から答えを導く必要があります。

国語の大学入試共通テストでは、古文や漢文も表現を問う内容が増える可能性まで考慮して学習しておきましょう。

共通テストの国語について、変更点や対策など詳しくは「国語共通テストの概要・出題傾向まとめ~おすすめ参考書も紹介」をご覧ください。

数学の対策

数学は、以下の対策がおすすめです。

  • 基礎固め
  • 分野別対策
  • 形式に慣れる

読解問題が増加したことで試験時間が10分伸びて「70分」となります。高校数学の非常に広い範囲から基礎的知識を問われます。苦手分野の克服、読み取りや応用力、形式への慣れも非常に大きく左右する科目です。

基礎的知識・数学的嗜好を組み合わせて解答する問題が増えている傾向にあります。ただし、思考力が重視されるため、長いリード文を読み解き正確に立式する必要があります

共通テストの数学について、変更点や対策など詳しくは「数学の共通テストはセンターからどう変わった?対策のポイントも紹介」をご覧ください。

理科の対策

理科の対策は、以下の通りです。

  • 基本事項・法則・理解に基づいた知識を徹底する
  • 教科書を熟知する
  • 考察・探求・実験を活用する

理科の共通テストでは全体的に大きな傾向の変化はありませんでしたが、物理や化学では今まではなかった考察の問題が増えてきている傾向があります。

教科書に記載されている基本事項・知識を問う問題も多く出題されているので、基本をしっかり押さえる学習が大切です。

考察の時間が増えたため時間に余裕がなくならないように、長文読解力をつけておくと良いでしょう。

社会の対策

社会のどの科目にも共通している対策は、以下の通りです。

  • 基礎的な知識を身につける
  • 教科書の内容をおさえる
  • 繰り返し問題演習を行う

社会の共通テストでは、全般として細かい知識よりも基本的事項の正確な理解が要求されています。そのため、幅広い基礎知識と正確な読み取り、論理的思考を身に付ける必要があります。

全科目で読解量が増加し全体的に思考力が問われ、センター試験から出題傾向に変化があるため対策をしっかり行うことが大切です。

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大学共通テスト対策はいつからすべきか知りたい人からよくある質問

大学共通テスト対策はいつからすべきか知りたい人からよくある質問

最後に大学共通テスト対策は、いつからのすべきか知りたい人からよくある質問について解答していきます。

  • 過去問演習はいつからやるべきなのか
  • 大学共通テストの対策が今後変更される可能性はあるのか
  • 大学共通テストの記述式問題が導入されるのはいつからか

それぞれ参考にしてください。

過去問演習はいつからやるべき?

共通テスト対策で行う過去問演習は高3の夏から秋にかけて始めます。特に2次試験対策をするなら夏、遅くても秋に過去問演習を必ず解き始めるべきでしょう。

過去問対策には時間がかかりますので、科目ごとに目を通すようにしましょう。

一般的に国語・数学・英語の3教科へ時間を多めに配分し、理科・社会は暗記・知識の要素が多く過去問を始めるのが多少遅くとも問題はありません。

しかし、大学共通テストは大学センター試験にもとづいて作られているため、大学センター試験の過去問演習は有効です。

大学共通テストの対策が今後変更される可能性はある?

大学入学共通テストは、2025年までは変更されない見込みです。

※2021年10月現在の情報です。

しかし2025年以降は、文部科学省は新学習指導要領の導入によって、大学共通テストについての科目・出題傾向・形式などの見直しを行う予定があります。

また、個々の大学の入試制度では、すでに英語の外部試験が利用できる学校が多いので、共通テストとは別個に英語の民間試験対策が必要になるでしょう。

2025年以降の変更の可能性を考慮して、対策を進めておきましょう。

大学共通テストの記述式問題導入はいつから?

文部科学省は2021年4月2日、大学入試のあり方に関する検討会議を開催し、2025年(令和7年)1月以降の大学入学共通テストまで記述式問題を見送る方針です。

2021年1月実施の共通テストでは当初「国語」と「数学」において記述問題の導入が予定されていました。しかし、記述式問題は採点が難しく、英語民間試験は住居地域や経済状況で格差が大きいなどから相次いで見送られています。

そして、2021年7月30日に文科省は25年1月入試での民間試験と記述式の導入を見送りました。

共通テストでの改革が見送りになった代わりに、各大学の個別試験で英語民間試験や記述式の導入が進むようインセンシティブの付与を提案している状態です。

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大学入学共通テストの対策は継続しよう

大学共通テストに向けて対策はいつからはじめれば良いのか、始める時期・勉強法についてお伝えしてきました。

大学入試共通テスト対策をスタートする時期の目安は以下2つです。

  • 「夏」は各科目の基礎固め
  • 「11月」は本格的に学習を始める

まずはプレテストや予想問題を解き、どんな問題が出題されるかという傾向を掴んでおきましょう。

もし、勉強法で悩むことがありましたら、お気軽にマナビズムにお問い合わせください。

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