【逆転】共通テストの国語対策とコツ|点数が取れない人におすすめ参考書・問題集
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- 「共通テスト国語の対策は今のままで大丈夫?」
- 「本当に共通テストの国語で点数が取れる?」
このように不安に感じる人は多いでしょう。
センター試験が共通テストに変わり、国語のテストも内容が変化しました。
近代以降の文章、古文に分けられる共通テストでは、センター試験と比べ出題される文章の幅は広くなり、難易度は上がったと言えます。
この記事では、共通テスト国語対策のコツやポイントをまとめました。
それぞれの項目別に対策方法を解説するのでぜひ参考にしてください。
国語共通テストの概要(内訳)
大学共通テストは、センター試験に代わり2021年度入試から実施された試験です。
国公立大学で1次試験としての役割を果たすだけでなく、多くの私大が導入している共通テスト利用入試でも使われます。
そのため、共通テスト国語の対策は、大学受験生にとって必須と言えるでしょう。
共通テスト国語の試験時間は80分、配点は200点です。
配点の内訳は、以下のとおりとなっています。
- 近代以降の文章:2問100点
- 古文:1問50点
- 漢文:1問50点
近代以降の文章では、従来の現代文、小説に加え法律の条文、詩、エッセイなどさまざまなタイプの文章が出題されます。
共通テスト国語の傾向
共通テスト国語では、従来のセンター試験に比べより深い思考力・表現力を問うような問題が多く出題されます。
たとえば、近代以降の文章においては、以下のような出題傾向です。
- 論理的な文章
- 文学的な文章
- 実用的な文章
また、図や表を使った問題も出題されるため、近代以降の文章には専門的な対策が必要です。
さらに古文・漢文を含む古典でも、図や表を使った問題が出題されます。
古典における文章の量としては少なくなりますが、複数の文章を比較する問題が出ることもあるため、問題形式に慣れておく必要があるでしょう。
共通テスト国語対策はどう進める?
共通テスト国語で高得点を取るには、次の手順で対策を進めるのがおすすめです。
- センターを含む共通テスト国語の過去問を解く
- 自分の苦手分野や実力を確認する
- 苦手な傾向の問題を繰り返し解く
自分の苦手な分野を把握し、共通テスト国語の傾向を掴むことで、短期間でも点数を伸ばせます。
共通テスト国語の対策は後回しにせず、積極的に問題を解きながら勉強していきましょう。
センターを含む共通テスト国語の過去問を解く
共通テスト国語の傾向を掴むためには、センター試験問題を含む共通テスト国語の過去問を解きましょう。
時間がない場合、共通テストの問題を優先して解くのがおすすめですが、共通テストはまだ始まって間もない試験です。
より深く過去の傾向を知るには、センター試験の問題も解いておくのが良いでしょう。
また、過去2回実施されている試行調査(プレテスト)は本番の入試内容に近いため、傾向を知るのに役立つはずです。
プレテストの問題と回答は、大学入試センターのホームページで公開されてるので、必ず目を通しておいてください。
大学入試センター「平成30年試行調査(プレテスト)」
自分の苦手分野や実力を確認する
共通テストやセンター試験の問題を解いたら、どのような点が自分にとって苦手な箇所なのか分析しましょう。
過去の問題に当たることで、どうしても点数が取れない部分、解くのに時間がかかってしまう部分が分かります。
そうした箇所は苦手箇所なので、本番で点数がしっかり取れるよう重点的に対策する必要があるでしょう。
自分の苦手分野が分からない場合、共通テストの模擬試験を受け、結果を分析するのがおすすめです。
模擬試験によっては、細かい分野ごとに得点率が分かるものもあります。
積極的に本番形式の問題を解き、自分の実力を把握してください。
苦手な傾向の問題を繰り返し解く
苦手な分野が分かったら、苦手な分野・傾向に近い問題を繰り返し解きましょう。
基礎を固めながら問題を解くことで、苦手意識が薄れ得点にもつながります。
共通テストの予想問題や、共通テストに合わせた形式の問題集は数多くあるので、積極的に解きましょう。
苦手な分野の問題を解くときは、ただ問題をこなすのではなく解説をしっかり読むことを意識してください。
解説を読むことで、自分の考えのどこが間違っていたか、どのように考えれば正解に近づけるか分かります。
国語は考え方が重要な科目なので、得点につながる考え方を身につける意識を持って問題を解くことが大切です。
共通テスト国語対策のコツ(現代文編)
共通テスト現代文における対策のコツは、以下のとおりです。
- 文章読解の基礎力をつける
- テーマを考えながら文章を読む
- ひたすら過去問に当たる
現代文は文章のテーマ理解が大切になります。
文章を早く正確に理解する力を身につけ、点数アップを目指しましょう。
文章読解の基礎力をつける
共通テスト国語で近代以降の文章を理解するには、文章理解の基礎力をつけましょう。
現代文を読み解くには、単語の意味や議論されているテーマの内容を理解する必要があります。
こうした基礎力がない状態では、文章理解に時間がかかり点数が伸びにくくなるでしょう。
現代文の基礎力をつけるには、現代文でよく登場する単語やキーワードについて解説した参考書に目を通すのがおすすめです。
自分に合った参考書を探し、文章読解の基礎を押さえてください。
テーマを考えながら文章を読む
現代文を読み解くうえで重視したいのが、文章のテーマです。
近代以降の問題では、ある特定のテーマについて書かれた文章が出題されます。
文章を読むときは、どのようなテーマでどのような議論がされているのか、意識する必要があるでしょう。
文章のテーマは、多くの場合最初の段落に書かれています。
また、議論の結論は最後の段落に書かれているケースが多いので、問題を解くなかで分からなくなったらチェックしましょう。
ひたすら過去問に当たる
現代文の点数を伸ばすには、過去問に当たることで傾向を掴みましょう。
現代文はテーマや論点がはっきりしているものが多く、過去問を解き傾向を理解すれば点数を伸ばせます。
共通テストの過去問を解くのはもちろん、センター試験の問題もチェックしておきましょう。
問題を解くときは、問いの目的を意識するのがおすすめです。
- 「この問題では何を聞きたいのか」
- 「この問題を解くことで文章のどの部分が理解できるのか」など
上記項目を意識して、問題の解説を確認してください。
共通テスト国語対策のコツ(小説編)
共通テスト国語における小説対策のコツは、以下のとおりです。
- 小説を自分で読んでみる
- 問題のパターンを知る
- 感情と時系列に注目して読む
小説は分かりにくく、点数が伸ばしにくいと感じる受験生は少なくありません。
しかし、小説は数をこなすことで問題のパターンをある程度把握できます。
諦めず、点数アップを目指して小説対策を始めましょう。
小説を自分で読んでみる
小説対策に時間を取れるなら、気になる小説にたくさん接して読書経験を積みましょう。
試験に出題される小説のなかには、文体が独特なもの、少し書かれた時期が古いものも少なくありません。
初めてそうした小説を読む場合、文章をうまく読み解けず、得点に繋がらない可能性もあるでしょう。
しかし、あらかじめさまざまなジャンルの小説を読んでおけば、文体や表現でつまづくことが少なくなります。
受験直前は小説の問題を解くことが要求されますが、時間があるときは小説を自分で読みさまざまな表現に慣れてください。
問題のパターンを知る
小説で問われる問題にはパターンがあるため、問題がどのパターンに属するのか意識して解くことが大切です。
小説の問題パターンは、以下のとおりです。
- 文脈の意味を問う問題
- 登場人物の心情を問う問題
- 小説の内容理解を問う問題
問題のパターンを意識すれば、小説のどこに焦点を当てて読み進めれば良いのか分かるため、点数アップに役立つでしょう。
また、自分が過去に解いた問題を分析し、どの問題のパターンが苦手なのか知るのも効果的です。
自分が苦手なパターンの問題をたくさん解き、苦手を減らしていきましょう。
感情と時系列に注目して読む
小説の読解で大切なのが、登場人物の感情と時系列です。
登場人物の感情については、「悲しい」、「嬉しい」といった文中の感情表現に加え、登場人物の行動からも読み解けます。
登場人物ごとにどのような動きをしているか把握し、感情の動きを追うようにしてください。
また、時系列については内容理解の問題で重要になります。
小説によっては時系列が混ざっていることもあるため、その文章がどの時点を表すものなのか、しっかり意識して話の展開を掴みましょう。
共通テスト国語対策のコツ(古典編)
共通テスト国語における古文・漢文の対策方法は、以下のとおりです。
- 単語や文法知識を押さえる
- 主語を補完しながら読み進める
- 古典を毎日音読する
古文・漢文の点数を伸ばすには、基礎知識の理解がもっとも大切です。
古典に苦手意識を持っている方は勉強時間を確保し、基礎固めをしましょう。
単語や文法知識を押さえる
古典の読解で大切なのが、単語や文法知識です。
現代の日本語に近い部分もありますが、古典は英語同様、普段は使わない言葉で書かれた作品です。
そのため、単語や文法など基本的なところが分からなければ文章の意味を理解できないでしょう。
古典の点数がなかなか伸びない場合、単語や文法の知識が十分でないのかもしれません。
改めて時間を取り、基礎事項の復習をしておきましょう。
主語を補完しながら読み進める
古典を読む際は、主語を意識しながら文章の意味解釈をしましょう。
古典文章の多くは、主語が省略されており読みにくいことが多いです。
主語が分からず誰がどのような動きをしているか分からなくなったり、会話が理解できなくなったりすると、内容理解の問題でつまづいてしまいます。
古典文章は尊敬語や謙譲語から主語が分かるようになっているので、主語を意識して文章を読み進めましょう。
古典を毎日音読する
古文・漢文に読みにくさを感じる人は、古典文章を毎日音読しリズムに慣れてください。
古典の単語・文法を頭で理解していても、実際に読むと解釈に時間がかかる人は少なくないでしょう。
共通テスト国語において古典の点数は半分を占めていますが、近代以降の文章はボリュームが大きいため古典に割ける時間は少ないです。
国語の点数を上げるには、短時間で古典文章の意味を掴めるよう練習する必要があるでしょう。
古典を読むスピードを上げるには、意味を解釈しながらの音読が効果的です。
1日1回でも良いので、現代文訳を確認しながら古典文章を読み、古典に慣れておきましょう。
共通テスト国語対策におすすめの参考書・問題集
共通テスト国語対策におすすめの参考書・問題集は以下のとおりです。
- 現代文キーワード読解
- 入試現代文へのアクセス基本編-発展編-完成編
- 共通テスト問題研究 国語
共通テスト国語に関連する参考書・問題集は数多くあります。
おすすめのポイントや使い方をチェックし、自分の学力を高めましょう。
現代文キーワード読解
現代文キーワード読解は、大学受験の国語において登場する語彙や単語について分かりやすく説明した本です。
現代文を読解するうえで、文章の基本的な理解は欠かせません。
分からない単語や用法があり、文章を読み解くのに時間がかかった経験のある人は、一度現代文キーワード読解に目を通しておきましょう。
この参考書では、経済論や歴史論など、現代文によく登場するテーマについても解説されています。
頻出のテーマや論題を知り、スムーズな文章理解を目指しましょう。
合わせて読みたい
入試現代文へのアクセス基本編-発展編-完成編
しっかりした本文解説で入試現代文の解き方が分かる入試現代文へのアクセス基本編-発展編-完成編は、現代文学習のスタートにおすすめです。
問題の難易度は高くありませんが、丁寧な解説を読むことで学力向上につながるでしょう。
入試現代文へのアクセス基本編-発展編-完成編は基本、発展、完成で本が分かれており、段階的にレベルアップが可能です。
基礎からしっかり現代文の力を身につけたい人は、問題に挑戦してみましょう。
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共通テスト問題研究 国語
共通テスト問題研究は、共通テスト形式の問題をたくさん解きたい人におすすめです。
共通テストの過去問は数が少なく、プレテストを含めても十分な傾向分析ができないことも少なくありません。
そのため、共通テスト国語の対策が不十分になる可能性があります。
一方、共通テスト問題研究があれば、プレテストを元に本番の共通テストの問題を予想し、対策できます。
なるべく共通テストの問題形式に慣れ、傾向を知っておきたい人は共通テスト問題研究に当たっておきましょう。
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共通テストの国語に関するQ&A
最後に、以下のとおり共通テスト国語に関する質問と回答をまとめています。
- 共通テストの国語は何分?
- 共通テストの国語は何点満点?
- 共通テストの国語はいつから対策するべき?
共通テスト国語を受験するに当たって、まだ不明点がある人も多いはずです。
共通テスト国語についての理解を深め、自信を持って受験に挑みましょう。
共通テストの国語は何分?
2022年現在、共通テスト国語の回答時間は80分となっています。
しかし、2025年より問題の分量が増加するため、回答時間は90分となる予定です。
また、2025年からはプログラミングを含む新科目「情報」が導入されるため、国語以外にも大幅な内容改変が行われると考えられます。
今後の共通テスト国語については、適宜ニュースを確認し、最新の情報を入手してください。
共通テストの国語は何点満点?
共通テスト国語は、200点満点となっています。
共通テスト国語の配点は、次のとおりです。
大問数 | 配点 | |
近代以降の文章 | 2 | 100 |
古文 | 1 | 50 |
漢文 | 1 | 50 |
配点は従来のセンター試験と同じく、近代以降の文章(現代文)が100点、古文と漢文が50点ずつとなっています。
近代以降の文章はとくに配点が大きいため、苦手意識がある場合、早めの対策が必要です。
共通テストの国語はいつから対策するべき?
共通テスト国語の対策をやるべき時期については、共通テストの重要度や、取りたい特典によって変わります。
共通テスト国語である程度点数を取りたい場合、11月下旬ごろから対策を始めるのがおすすめです。
11月下旬に過去問や予想問題を解き、12月に本番形式の演習をすれば、共通テスト国語の傾向を掴めるでしょう。
共通テスト国語の対策で大切なのは、対策に時間をかけすぎないことです。
時間を有効活用し合格を目指すには、高校3年夏までに基礎を固めたのち、11月までに二次試験や私大の試験対策に取り組む必要があります。
共通テストだけで合格できる大学は多くないため、他の試験とのバランスを考えながら短期集中で対策しましょう。
まとめ
共通テスト国語はセンター試験の国語と比べ総合的な視点が必要となり、難易度は上がっています。
しっかりと事前に対策しなければ問題形式に戸惑ってしまい、点数を伸ばせない可能性もあるでしょう。
共通テスト国語の点数をあげるには、問題集に当たり傾向を知る必要があります。
国語は勉強しても仕方ない、と諦めるのではなくしっかり勉強時間を取り、自分の苦手な箇所を潰していきましょう。