【高2向け】難関私大を目指す英検の勉強方法は?中途半端な対策は逆効果!
更新日: (公開日: ) COLUMN
「高2だけど、英検対策を始めるのは遅すぎる?」「英語の勉強、大学受験と英検をどう両立させればいい?」とお悩みではないでしょうか。
結論から言えば、高校2年生からの英検対策は決して遅くありません!むしろ、今が英語力を伸ばす好機です。
本記事では、高2から始める効果的な英検学習法を詳しく解説します。難関私立大学志望者の目標とすべき英検レベルや、英検2級・準1級の具体的な学習方法、さらには大学受験との両立策まで触れるため、ぜひ参考にしてください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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高2からの英検対策は本当に必要?
結論から言えば、高2からの英検対策は非常に大切です。その理由は、英検の位置付けが近年急速に変化しているからです。
わずか1年前(2023年)まで入試での英検活用について議論がありましたが、現在では英検が入試で決定的な役割を果たすようになり、有効活用が合否を左右することもあります。
ただし、開始時期には注意が必要です。高3になってから「受験勉強と英検準1級も取りたい」と思っても、現実的には厳しいでしょう。そのため、高2からの開始が理想的です。
難関私大志望者が目指すべき英検のレベルは?
難関私大を目指す場合、具体的にどのレベルを目指すべきでしょうか?
難関私大志望者の場合、目標とすべき英検のレベルは「準1級」です。準1級は、高度な英語力を証明する資格であり、多くの難関私大で高く評価されています。
一方、中堅私大志望の場合は、「2級の高スコア」が目標となります。もちろん、2級でも高得点で合格すれば、より有利な評価を得られる可能性が高まります。
高2のうちから準1級や2級高スコアを目指して勉強を始めれば、受験本番での余裕も生まれるでしょう。
高2からの英検対策に必要な勉強期間は?
高校2年生から英検対策を始める場合、一般的に3〜4か月以上の準備期間を設けることをお勧めします。ただし、目標とする級によって必要な勉強期間は異なります。
- 英語の基礎力が十分にある
- 英語に苦手意識がある
- 学習時間を十分に確保できる
- 部活動などで時間的制約がある
など、個人の英語力や学習ペースによって大きく変わります。目標とする級や個人の英語力に応じて柔軟に調整し、着実に英語力を向上させることが合格への近道となります。
高2からはじめる「英検2級」の勉強方法
高校2年生から英検2級の勉強を始めるなら、効率的かつ効果的な方法を知ることが重要です。以下の項目に沿って、具体的な勉強方法を見ていきましょう。
- 英単語
- 英熟語
- 英文法
- 英語長文
- 英検特有の対策
- 面接対策
英単語
英検2級の単語力を効率的に身につけるには、「システム英単語」や「ターゲット」などの評価の高い教材を活用しましょう。これらの教材は、出現頻度や必要性に基づいて単語が整理されているため、効率的に学習できます。
特に苦手な単語は、繰り返し復習することが欠かせません。
- 単語カードを作成して通勤・通学中に見直す
- スマートフォンのアプリを使って隙間時間に復習する
- 音声教材を活用して発音も同時に学ぶ
継続的な復習と苦手単語の克服が、確実な単語力向上につながります。
英熟語
英検2級レベルの熟語を効率よく学ぶには、「英検でる順パス単」シリーズがおすすめです。この教材は、英検に頻出する熟語を出題頻度順に整理しているため、限られた時間で効果的に学習できます。
- 単なる暗記ではなく、例文を通じて使い方を理解する
- 自分で熟語を使った文を作成し、アウトプットを意識する
- 頻出度の高い熟語から優先的に学ぶ
- 実際の使用場面をイメージしながら覚える
などを意識して取り組んでください。
英文法
英文法の基礎を固めるには、「なかけんの深めて解ける英文法」を使います。この教材は、文法項目ごとに詳しい解説と練習問題が用意されており、体系的に学習できます。
- 規則の暗記だけでなく、その理由を理解する
- 学んだ文法事項を使って自分で文を作成する
- インプットとアウトプットを繰り返し、理解を深める
などのポイントを押さえて、文法の基本をしっかり押さえた上で、実際に使える知識として定着させることが大切です。
英語長文
長文読解力を養成するには、まず「フィジー先生の読解のための英文法」で英文解釈の基礎を学びましょう。その後、「入門英語長文問題精講」などの教材で実践的な長文読解に取り組みます。
1文1文の正確な理解と段落ごとの要旨把握、全体の主題についても深く学んでください。また、時間を計って読む練習も行い、実際の試験を意識した読解スピードを身につけましょう。
英検特有の対策
英検2級に特化した対策には、「世界一わかりやすい英検2級に合格する授業」などの教材が効果的です。この教材で基礎を学んだ後、過去問題集で実践力を養成していきましょう。
- リーディング、ライティング、リスニングをバランスよく学ぶ
- 英検特有の問題形式に慣れる
- 時間を計って解く練習を行う
- オンライン模試などを活用し、本番と同じ環境で練習する
などの方法は非常に有効です。英検の特徴を理解し、バランスの取れた学習と実践的な演習が合格への近道です。
面接対策
英検2級の面接対策には、まず公式サイトのサンプル問題を活用しましょう。よく出題されるトピックについて自分の意見をまとめる練習をします。
次に、学校の先生や塾の先生と実際に面接練習を行うことが大切です。
- 本番さながらの緊張感の中で練習する
- YouTubeなどの対策動画を参考にする
- 面接官の質問の意図や効果的な回答例を学ぶ
準備と練習を重ね、自信を持って自分の意見を英語で表現できるようになることがポイントです。
高2で「英検2級」を狙う勉強スケジュール
高2から英検2級を目指す場合、計画的な勉強スケジュールを立てることも必要です。以下に、3月から7月までの具体的な勉強計画を紹介します。
月 |
英単語 |
英熟語 |
英文法 |
英語長文 |
英検対策 |
---|---|---|---|---|---|
3月 | 1週間に200-300語 | – | 1週間に1-2単元 | フィジー先生の教材を1週間に10テーマ | – |
4月 | 1週間に200-300語継続 | – | 1週間に1-2単元継続 | 「入門英語長文問題精講」を1週間に2題 | 「世界一わかりやすい英検2級に合格する授業」開始 |
5月 | 終了時は1日50語で復習、未終了なら200-300語/週継続 | パス単を1週間に105-155個のペース | 新規は1週間1単元、復習に重点 | 「入門英語長文問題精講」を1週間に2題継続 | 「世界一わかりやすい英検2級に合格する授業」完了過去問を週1回ペースで演習 |
6月〜7月 | 不安なら継続 | 不安なら継続 | 不安なら継続 | 不安なら継続 | 面接対策(約1か月) |
このスケジュールでは、英単語、英文法、英語長文を中心に学習を進め、5月からは英熟語の学習も加えています。英検対策は4月から本格的に開始し、6月〜7月には面接対策に重点を置いています。
なお、参考書の詳細については、英検2級対策のおすすめ参考書・問題集【厳選12選】をご覧ください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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高2からはじめる英検「準1級」の勉強法
準1級は難関大学の入試レベルに匹敵する高度な英語力が求められるため、高校2年生から計画的な学習が不可欠です。以下に、効果的な勉強法を項目別に紹介します。
- 全体的な方針
- リーディング
- ライティング
- スピーキング
全体的な方針
英語を「使う」機会を増やし、実践的なスキルを磨くことが準1級合格への基本です!
高2から英検準1級の学習を開始する際は、総合的な英語力の向上を目指しましょう。多様なジャンルの英文を読み、内容を簡潔にまとめる練習を日々行うことが効果的です。
さらに、読んだ内容を他者に説明する練習も有益で、可能であれば英語での説明を試みてください。段落ごとにメモを取り、そのメモを基に英語で要約する練習も有効です。
この方法で、英語力だけでなく、思考力や表現力も高められます。また、模範解答や高得点の解答例を研究し、効果的な表現や構成を学ぶことで質の高い英語力を身につけられます。
リーディング
英検準1級のリーディングセクションでは、問題数が41問から31問に減少しました。特に5肢選択問題が7問減り、より難度の高い問題が残る傾向にあります。
また、長文の内容把握問題も3問削除されたため、残りの問題でより確実に得点することが求められます。この変更に対応するための高2からできる対策は、以下のとおりです。
- 高度な語彙力の強化
- 複雑な文構造の理解
- 素早い要点把握能力の向上
- 論理的思考力の育成
ポイントは、英文を単に読むだけでなく、批判的に分析し、深く理解する力を養うことです。日々の練習では、時事問題や学術的な文章など、幅広いジャンルの英文に触れることを心がけましょう。
ライティング
英検準1級のライティングセクションでは、新たに要約問題が追加され、配点が16点と高くなりました。この変更に対応するには、パラフレーズ(言い換え)のスキルを磨くことが大切です。具体的な対策としては、以下が挙げられます。
- 抽象化や一般化する練習
- 文の構造を変える練習
- 論理記号を適切に使用して段落間を接続する
- 具体例を示す表現を使う
本文の内容をそのまま写すのではなく、自分の言葉で表現することが大切です。
構成点、文法点など、各4点ずつで合計16点が配分されているため、バランスの取れた解答を心がけましょう。ライティングの練習では、時間を計って行い、本番の時間配分(約16分)に慣れるようにしてください。
スピーキング
英検準1級のスピーキングセクションには変更がありますが、特に重点を置く必要はありません。ただし、全体的な英語力向上のため、不安ならスピーキング練習も継続することが望ましいでしょう。
スピーキング練習方法 |
説明 |
---|---|
シャドーイング | 英語の音声を聞きながら、同時に声に出して真似する |
音読 | 英文を声に出して読む練習 |
ディスカッション | 友人や英会話教室で英語でのディスカッションに参加する |
スピーチ練習 | 様々なトピックについて1分間スピーチを行う |
ポイントは、定期的に英語を話す機会を作り、自信を持って英語でコミュニケーションを取れるようになることです。試験本番でも落ち着いて対応できるようになるでしょう。
高2で英検「準1級」を狙う勉強スケジュール
高校2年生で英検準1級を目指す場合を想定して、1週間の理想的な勉強スケジュールを示しています。このスケジュールを参考に、自分の生活リズムに合わせてアレンジしてみましょう。
曜日 |
活動内容 |
時間 |
---|---|---|
月曜 | リーディング練習 語彙学習 |
1時間 30分 |
火曜 | ライティング練習(要約) 文法復習 |
1時間 30分 |
水曜 | リスニング練習 スピーキング練習 |
45分 45分 |
木曜 | リーディング練習 パラフレーズ練習 |
1時間 30分 |
金曜 | ライティング練習(意見文) 語彙学習 |
1時間 30分 |
土曜 | 模擬試験(隔週) 弱点対策 |
2時間 1時間 |
日曜 | 復習・見直し 英語ニュースや記事を読む |
1時間 30分 |
このスケジュールの特徴は、英検準1級に必要な4技能(読む・書く・聞く・話す)をバランスよく学習できる点です。また、週末には総合的な実力チェックと弱点対策の時間を設けています。
また、以下のポイントを押さえると高2からでもより効率的に学べます。
- 月に1回程度、公式の過去問や模擬試験を使って総合的な実力チェックを行う
- 弱点分野を特定し、その分野に特化した教材や問題集を活用する
- リラックスした状態で英語に触れる時間を設ける(英語の映画や動画を字幕なしで視聴するなど)
- 毎日15〜30分程度、英語のニュースを聞いたり、記事を読んだりして、様々なトピックに触れる
準1級対策に適した参考書や問題集の選び方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。自分に合った教材を見つけ、効率的に学習を進めましょう。
【補足】高2で英検対策と大学受験勉強の両立はどうする?
高2から英検対策を始めるのは良い選択ですが、大学受験勉強との両立が課題となります。ここで肝心なのは、大学受験を主目的として忘れないことです。
英検対策に没頭するあまり、他の科目の学習時間が減少しては本末転倒です。均衡の取れた学習計画を立案することが肝要となります。
- 英語の学習時間内で英検対策と受験対策を組み合わせる
- 英検の成績や学習の進捗に応じて戦略を柔軟に調整する
- 英検の成績が思わしくない場合は一般入試対策にシフトする
などを試してみてください。
同時に対策できるような戦略を取る
効率的に英検対策と大学受験勉強を両立させるには、両者を同時に対策できる戦略を取ることも1つの戦略です。例えば、リスニングや英作文の学習は、英検だけでなく共通テストや国立二次試験にも直接役立ちます。
- 英検の長文読解練習に大学入試レベルの文章を使用する
- 英作文練習で英検と入試の両方で頻出のテーマを扱う
- 英検の面接対策をAO入試や推薦入試の面接にも応用する
などの工夫も良いですね。ポイントは、常に「この学習が英検と大学入試のどちらにどう活かせるか」を意識しながら取り組むことです。
そうすることで、限られた時間を最大限に活用し、効率的な学習が可能となります。
英検は複数回受験できるメリットがある
英検には、年に複数回受験できるというメリットがあります。高2から英検対策を始める上で、心強いポイントです。最高スコアを使用できるため、早めに受験を始めて複数回チャレンジする戦略を取ることができます。
- 初回の結果を踏まえて以降の学習計画を立てられる
- 経験を活かして次回に備えることができる
- 早期に目標達成できれば、その後は大学受験対策に集中できる
などもメリットです。大切なのは、各受験のタイミングを戦略的に設定し、それぞれの結果を次の学習に活かすことです。
複数回の受験機会を有効活用することで、着実に英語力を向上させながら、最終的には希望の結果を得られる可能性が高まります。
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□1人で勉強を進められない
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高2の英検の勉強方法に関するよくある質問(FAQ)
高2で英検対策を始める際には、様々な疑問が浮かぶことでしょう。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。英検対策の参考にしてください。
- 英検2級を持っていたら行ける大学は?
- マーチは英検何級レベルですか?
- 英検2級は何年生で受けるべき?
英検2級を持っていたら行ける大学は?
英検2級を取得していれば、多くの中堅私立大学への出願資格を満たすことができます。ただし、大学によって求める英語力は異なるため、一概に「この大学に行ける」とは言えません。
マーチは英検何級レベルですか?
マーチ(MARCH:明治・青山学院・立教・中央・法政大学の略称)レベルの大学では、一般的に英検準1級レベルの英語力が求められます。
ただし、英検の級だけでなく、大学入試では総合的な英語力が問われるため、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングをバランスよく強化することも重要です。
英検2級は何年生で受けるべき?
英検2級は、高校2年生がボーダーラインと言えるでしょう。多くの大学入試で英検の結果が考慮されることを考えると、遅くとも高校2年生のうちに取得しておくことをおすすめします。
高校3年生からの対策では、受験に間に合わないリスクがあります。高校2年生で英検2級を取得し、その後準1級にチャレンジするという流れが理想的です。
まとめ:計画的な英検対策で大学受験を有利に進めよう
高校2年生からの英検対策は、決して遅すぎるわけではありません。むしろ、大学受験を見据えた戦略的な選択と言えるでしょう。
英検2級や準1級の取得は、多くの大学入試で高く評価され、受験を有利に進める武器となります。これから高2のキミがやるべきことは、以下が挙げられます。
- 自分の現在の英語力を客観的に評価し、目標とする英検のレベルを設定する
- 計画的な学習スケジュールを立て、毎日コンスタントに学習時間を確保する
- 定期的に模擬試験や過去問題に挑戦し、自分の弱点を把握して重点的に対策する
- 英語を日常生活に取り入れ、ニュースや記事を読むなど、実践的な英語使用の機会を増やす
- 大学受験全体の計画の中に英検対策を適切に位置づけ、バランスの取れた学習を心がける
計画的な英検対策を通じて英語力を向上させることは、大学受験はもちろん、将来のキャリアにおいても大きな強みとなります。
高2という貴重な時期を有効活用し、着実に英語力を磨いていきましょう。自信を持って取り組めば、必ず結果はついてきます。頑張ってください!
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
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