高二から医学部受験は間に合わない?偏差値40・50からの可能性や対策を解説
更新日: (公開日: ) COLUMN
医学部を目指す場合、難易度が高いため多くの勉強量が必要です。高1から勉強を始める人も多いですから、「高2からでは間に合わないかも…」と不安になる人もいるでしょう。もしも、高2からの医学部受験に悩んでいる人は、ぜひご一読ください。
本記事では、高2時点で偏差値40・50の人が医学部に合格できる可能性や、具体的な対策について解説しています。
高2から医学部受験は遅いのか
大学受験で医学部を志望する場合には、高1から勉強を始めるのが望ましいです。そのため、一般的に高2からでは遅いといえます。 医学部合格には最低でも偏差値60以上が必要で、さらに上のレベルでは70を超えるところもあります。そのため、高2から医学部の受験対策を始める場合には、相当努力する覚悟が必要です。 ここでは、下記、2つのケースについて、医学部受験は間に合うのかを解説します。
- 高2で偏差値50から医学部合格を目指せるか
- 高2で偏差値40から医学部合格を目指せるか
高2で偏差値50から医学部合格を目指せるか
高2の段階で偏差値50から医学部合格を目指すのは、万全な対策が必要です。部活や習い事をやっている人もいるかもしれませんが、今一度優先順位を明確にしましょう。医学部へ現役合格する優先度が高い場合には、放課後以降の時間はほとんどを受験に費やす覚悟がいります。
- 適切な志望校を選ぶ
- 平日4時間・休日8時間の勉強量を確保する
- 医学部専門予備校に通う
大幅な偏差値アップを目指し、医学部合格したい場合には、適切な志望校選びが重要です。医学部合格という点が重要なのであれば、大学のなかでもより現実的なレベルの志望校を選ぶとよいでしょう。また、学習の効率性を上げるために、医学部専門の予備校に通うのがおすすめです。医学部に特化した指導や、同じ志を持つライバルに囲まれて、効率的な勉強とあわせてモチベーション維持にもつながります。
高2で偏差値40から医学部合格を目指せるか
高2の段階で偏差値40から医学部合格を目指すのは、相当厳しいチャレンジであると覚悟しておきましょう。しかし、残りの時間を全力で受験に取り組めば不可能ではありません。下記のポイントを意識して、高2からの高校生活を受験モードに切り替えれば、逆転合格できる可能性はあります。
- 早急に志望校を定める
- 平日4時間・休日8時間の勉強量を確保する
- 効率的な計画を立てる
- 個別指導で必要な学習を受ける
多くの時間を確保して、効率的な勉強をするのが大切です。勉強量や計画はもちろん、自分のレベルや志望校に合った指導を受けながら、学習に躓くことなくスムーズに進めるのが重要になります。
医学部志望が高2のうちに実践したい大学受験対策
高2の医学部志望者に実践してほしい大学受験対策を解説します。
- 科目別の勉強法
- 英語・数学最優先で全科目の基礎力固めが目標
- 過去問演習にも挑戦する
- 医学部を目指す高2生の勉強時間
- 偏差値40から医学部を目指す際の対策
科目別の勉強法
まずは、高2のうちに取り組んでおきたい科目別の勉強をお伝えします。科目ごとにメインで取り組んでほしい内容と、どこまで学力がついていればよいかの目標もまとめていますから、参考にしてください。
科目 | 勉強法 |
---|---|
英語 | ・基礎固め(単語、熟語、文法)の勉強をする ・基礎学習を継続しながら一定の知識がついてきたら共通テストの過去問に挑戦する ・高2の秋頃までに過去問の8~9割程度を安定して得点できるのが目標 |
数学 | ・問題演習を多く取り組む(授業や塾などの問題集をやり込む) ・数Ⅲ、数Cの授業に入る前に数Ⅰ~Ⅱ、数A~Bを完璧にする ・初めて取り組む問題ですぐに解法を思いつけるのが目標 ・余裕がある場合には医療系の英単語学習に入る |
国語 | ・読解力をつけるため継続的な読書に取り組む ・英語や数学ほどやり込む必要はないが適度に問題演習する ・演習では“なぜこの解になるのか”を理解・説明できるまで論理的思考がつくという点を目標にする |
理科 | ・教科書レベルの基礎知識(公式、知識)を完璧にするのが目標 ・焦って難しい問題に取り組もうとせず高1・高2の知識定着を優先する |
社会 | ・暗記量が多いため高2からコツコツ基礎知識を身に付けるのが大切 ・地図帳や資料集、読みやすくまとめられている解説書などで継続的に勉強する |
※この表は横にスクロールできます。
英語・数学最優先で全科目の基礎力固めが目標
医学部志望の高2生が目標にしたいのは、全科目の基礎力固めです。そして、最優先で完璧に仕上げたいのが英語と数学です。 高2の間は部活や習い事で忙しくて多くの時間を勉強に費やせないという場合でも、英語と数学だけは基礎力を盤石にしてください。
英語・数学はほかの科目よりも基礎力が大切になるため、高3から本格的な受験対策に入れるように、早めに仕上げておきたい学力になります。
過去問演習にも挑戦する
基礎力固めをメインの学習にしつつ、一定の勉強を進めたら過去問演習にも挑戦してみましょう。実際に出題される問題を解いて、志望校のレベルを把握してください。
- どのような問題が出題されるのか
- 難易度はどれくらいか
- 自分に足りない学力・知識は何なのか
現時点の学力とあわせて、志望校対策に必要なポイントを分析できます。
医学部を目指す高2生の勉強時間
高2でどのような勉強をすればいいのかわかっても、必要な学力向上を達成するためにはどのくらい勉強すればいいのかと思う人もいるでしょう。 一般的には、学校の授業以外で週に30時間を目安にしてください。平均すると1日5時間です。
しかし、高2のうちは部活や習い事がある人もいます。そのため、平日3時間、休日8時間などで合計30時間になれば問題ありません。 学力向上の具合によって勉強時間を増やす検討も必要ですから、自分のケースに合わせて調整してください。
偏差値40から医学部を目指す際の対策
高2の時点で偏差値40の人が医学部を目指す場合には、ライバルよりも多くの対策が必要です。具体的には、下記の対策を心掛けてください。
- 平日4時間以上、休日8時間以上の勉強量を確保する
- 生活リズムを朝方に切り替えて勉強する
- 参考書は1冊を完璧に仕上げる
- 1ヶ月、1週間単位の目標を設定して確実に達成していく
- 早期に志望校を確定する
- 個別指導で自分に最適な学習を進める
生活リズムを朝方に切り替える理由は、パフォーマンス向上のためです。一般的に、朝は頭が働きやすいといわれています。また、実際の入試は午前中から開始されるのが一般的なため、本番の時間帯に実力を発揮できるコンディション作りにもなります。そのため、朝方に勉強する習慣が大切です。
参考書は複数を中途半端に仕上げるより、1冊を繰り返し取り組んで完璧にする方が学力の定着につながり、自信にもなります。 そして、効率的な学力向上を目指すためにも、志望校を確定した上で個別指導の塾を利用して、ピンポイントに対策を進めましょう。
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医学部志望の高2生が冬までに目指したい共通テスト得点率
医学部志望の高2生は、定期的に共通テストの模試・過去問に取り組んでください。そして、高2の冬までに、共通テストの模試で8割以上を安定して得点できる学力が目標です。 実際には、本番の試験で9割、二次試験で7割を得点できる実力が求められます。
高2の冬に共通テストで8割とれる実力が身についていれば、高3からの対策で合格レベルの水準に達する道が拓けていくでしょう。 高2の時点で共通テストの模試を8割とるのは簡単ではありませんが、医学部合格のためにはそれほどの努力が必要であると理解しておいてください。
高二から医学部を目指す人に役立つQ&A
最後に、高2から医学部を目指す人に役立つQ&Aをまとめました。
- 高1で医学部に受かるにはどのくらい勉強すればいいですか?
- 医学部は何浪が多い?
- 偏差値の低い医学部はどこ?
高1で医学部に受かるにはどのくらい勉強すればいいですか?
一般的に、高1から医学部対策を始める場合には、毎週30時間以上の勉強量を確保してください。部活や習い事をやっていて時間の確保が難しい人は、効率的に勉強を進めるのが大切です。その場合には、高1から塾や予備校を利用して、必要な学力向上を目指してください。
医学部は何浪が多い?
医学部の浪人生は、一浪が多いといわれています。また、医学部志望で浪人する受験生は多く、4浪以上の人もいます。しかし、浪人するほど合格率が上がるというわけではありません。医学部入学を強く希望する場合には、志望校以外も受験して成功率を高めましょう。
偏差値の低い医学部はどこ?
偏差値の低い医学部は、私立の場合、川崎医科大学、岩手医科大学、獨協医科大学で61~63程度です。
国公立の場合は、秋田大学、琉球大学、福島県立医科大学で、偏差値は63~64程度です。受験の狙い目を探している場合には、偏差値とあわせて倍率も比較しながら検討するとよいでしょう。
まとめ
医学部受験は高2からでも間に合います。しかし、高1から勉強を始めている人も多いため、ライバルと比べた場合に遅いスタートである可能性も高いです。 そして、偏差値40~50程度の人が高2から医学部合格を目指す場合、できる限りの時間を受験勉強に注ぐ覚悟が必要になります。高2から受験勉強を始めて、必要な学力を効率的に身につけるためには、塾・予備校の利用で成功率を高める検討もするとよいでしょう。