壊滅的?!英語が全然できない7つの理由と対策【大学受験】
更新日: (公開日: ) COLUMN
「英語の授業についていけない…」「文法が全然わからない」「単語を覚えても、すぐに忘れてしまう」。そのような悩みを抱えている高校生は少なくありません。中学英語との差についていけず、「もう英語は無理かも…」と諦めてしまう生徒も多いのが現状です。
実際、7割近くの高校生が英語に苦手意識を持っているというデータもあります。特に高校の英語は、長文問題は倍以上の長さになり、文法も複雑化します。
本記事では、英語が全然できない高校生のための具体的な学習方法と、確実に成績を上げるためのステップを詳しく解説します。英語の成績を上げて、選べる将来の選択肢を広げたいと考えている方は、ぜひ最後までご一読ください。
英語が苦手な高校生の割合は5〜7割
調査機関 |
調査年 |
対象者 |
苦手意識の割合 |
備考 |
---|---|---|---|---|
ベネッセ | 2014 | 高校1〜3年生 3,154名 | 53.8% | やや苦手+とても苦手 |
ベネッセ | 2020 | 高校1年生 971名 | 約55% | やや苦手+とても苦手 |
ベネッセ | 2022 | 高校生 322名(継続調査) | 高1:53.7% 高3:58.7% |
同一生徒の追跡調査 学年上昇で増加傾向 |
柳田 | 2022 | 私立高校1〜3年生 340名 | 76.9% | やや苦手:24.4% 苦手:52.5% |
「英語が全然できない」と感じている高校生は決して少数派ではなく、あなたが英語に苦手意識を持っていても決して特別なことではありません。複数の調査結果から、実に5〜7割が英語に苦手意識を持っていることが明らかになっています。
ベネッセの継続的な調査によると、2014年から2022年まで一貫して、半数以上の高校生が英語を「苦手」または「やや苦手」と回答しています。私立高校での調査結果では、実に76.9%の生徒が英語に苦手意識を持っており、その中でも52.5%が「苦手」と強い否定感を示しているのです。
英語の授業・勉強が全くわからない人の特徴
英語が全くわからないと感じている高校生には、以下のような特徴が見られます。
- 勉強時間が圧倒的に不足している(1日30分未満)
- 英語の学習時間の8割以上を宿題に費やしている
- 単語や文法に強い苦手意識を持っている
- 英語の授業中、理解できない箇所をそのままにしている
- 基礎的な文法事項が曖昧なまま進んでいる
- 英単語の発音に自信が持てない
- 英文を読むとき、1語1語日本語に訳している
この特徴に共通するのは、「基礎的な部分でのつまづきを放置したまま進んでいる」という点です。高校の英語は中学の内容を土台にして成り立っているため、基礎が不安定なまま新しい内容を学んでも理解が難しくなります。
英語ができない人に当てはまりやすい間違った勉強法
また、英語が苦手な高校生によく見られる誤った学習方法には、以下のようなものがあります。
- 英単語の機械的な暗記に固執している
- 文法書を読むだけで実際の演習をしていない
- リスニングやスピーキングの練習を完全に無視している
- 教科書の本文を和訳するだけで精一杯
- テスト前だけの集中的な学習に頼っている
- 英語を話すことに対して極度の抵抗感がある
- 問題集を解くときに、答えをすぐに見てしまう
共通するのは、「インプットとアウトプットのバランスが取れていない」という点です。英語は実践的なコミュニケーションツールであり、知識を詰め込むだけでは上達は望めません。
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英語の成績が伸びないままだとどうなるか
英語の成績が伸びない状態で過ごすと、以下のような深刻な問題が次々と発生します。学生時代の成績低下だけでなく、将来の仕事や生活にまで大きな影響を及ぼしかねません。
- 授業の内容が理解できず、さらに遅れをとってしまう
- 宿題は友達の答えを写す形だけの提出になってしまう
- テスト前の丸暗記だけで乗り切ろうとする
- テストでは時間が足りず、白紙解答が増えていく
- 成績が下がり続け、英語への苦手意識が強くなる
- 英語を避けるようになり、さらに成績が下がる
こうした負のスパイラルは、高2や高3から抜け出そうと思ってもそう簡単ではありません。さらに、将来的な視点から見ると、
- 大学受験で選べる学部・学科が極端に限られる
- 就職活動で希望する企業への応募を諦める
などの問題も起きてしまうのです。では、なぜこのように英語の成績が伸びない状況に陥ってしまうのでしょうか?その主な理由を見ていきましょう。
英語が全然できない7つの理由
英語ができない理由は人それぞれですが、主な原因として以下の7つが挙げられます。
- 授業の内容が理解できない
- 学習に対する意欲がない
- 単語・文法の理解が悪い
- 問題量の増加についていけない
- 基礎力・語彙力が身に付いていない
- 細かい部分にこだわりすぎている
- 日本語翻訳ばかりしている
授業の内容が理解できない
英語は典型的な積み上げ科目です。つまり、前回までに習得した内容を理解していることを前提に、新しい学習内容が展開されていきます。
以前の学習内容が完全に理解できていない状態で次の段階に進むと、新しい内容も理解できず、さらなる混乱を招くことになります。その結果、「英語は難しい」「自分には向いていない」といった否定的な感情が芽生え、強い苦手意識につながってしまうのです。
学習に対する意欲がない
「日常生活で英語を使う機会がない」「将来的にも使う予定がない」といった考えも、英語学習へのモチベーション低下を引き起こす要因です。特に、受験のためだけに勉強しているという意識が強いと、学習意欲の維持は難しくなります。
モチベーションが低い状態で勉強を続けても、内容は頭に入りにくく、テストでも良い結果が出せません。「やっぱり英語は苦手だ」という思い込みは強くなり、やがて学習意欲が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
単語・文法の理解が悪い
英語は「単語」が「文法」のルールにしたがって並ぶことで意味を成す言語です。そのため、単語の意味や文法規則の理解が不十分だと、文章全体の意味を正確に把握できません。
「I have been to Tokyo.」という文を理解するためには、haveの意味だけでなく、現在完了形という文法的な知識も必要です。このように単語と文法は車の両輪のような関係にあり、どちらが欠けても英語の習得は困難になってしまいます。
問題量の増加についていけない
英語学習が進むにつれて、扱う問題の量は確実に増えます。特に高校では、長文読解や英作文など、時間のかかる問題が増えてきます。問題量の増加に対応できないと、「面倒くさい」という気持ちが強くなるでしょう。
問題を解く時間が足りないことでストレスを感じ、「どうせ解けない」と諦めてしまうケースも少なくありません。このような状態が続くと、英語への苦手意識がますます強くなってしまうのです。
基礎力・語彙力が身に付いていない
基礎力と語彙力の不足は、英語学習におけるもっとも深刻な問題の1つです。高校では3,000〜6,000語程度の英単語を習得するというのが一般的ですが、基礎的な単語さえ覚えていない状態では、問題文の意味の理解すら困難を極めます。
また、基礎的な文法規則が身についていないと、新しい文法事項を学ぶ際の土台が不安定になります。その結果、学習内容を正しく理解できず、テストでも点数が取れないという悪循環に陥る確率も高くなるのです。
細かい部分にこだわりすぎている
英文法に過度にこだわることも、かえって英語力の向上を妨げる原因になるって知っていましたか?完璧な文法や表現を求めすぎれば、英語を話すことや書くことに対して慎重になってしまい、アウトプットの機会を逃してしまいます。
特に初学者は、多少の文法的な誤りがあっても、積極的にコミュニケーションを取ることが上達のコツです。完璧を求めすぎることで、英語を使うことへの抵抗感も強くなり、結果として上達まで遅くなってしまわないように注意しましょう。
日本語翻訳ばかりしている
英文を読むたびに日本語に訳す習慣は、英語力の向上を妨げる大きな要因です。英語を日本語に訳してから理解しようとする方法では、文章の本質的な意味を掴むのに時間がかかり、また英語特有の表現や言い回しを理解することも難しくなります。
母国語の干渉が強すぎると、英語を英語のまま理解する能力が育ちにくくなります。その結果、読解速度が遅くなり、長文問題で時間が足りなくなったり、リスニングで話の内容についていけなくなったりするものです。
では、どのように対処したら良いのか。次ではいよいよ対策方法に触れます。
英語が理解できないときの対策6選
それでは、英語が全然できないと感じている高校生の皆さんに、具体的な6つの対策を紹介します。いずれも、英語の基礎力を着実に積み上げていくために実践的で効果的な方法です。
- 目標を設定する
- 継続して勉強する
- 繰り返し学ぶ
- 教科書の内容を網羅する
- リスニング力を強化する
- スラッシュリーディングを取り入れる
目標を設定する
英語学習でもっとも大切なのは、具体的な目標設定です。例えば「3か月後までに英語の定期テストで70点を取る」といった、達成可能な目標から始めましょう。
具体的な目標設定のステップは以下のとおりです。
- 現在の実力を正確に把握する(模試や過去のテスト結果など)
- 3か月以内に達成できそうな目標点数を決める
- その目標に向けて、毎週の学習計画を立てる
- 毎日の学習時間を30分程度から始める
大切なのは、最初から高すぎる目標を立てないことです。「TOEIC900点」といった遠い目標は後回しにして、まずは目の前のテストで確実に点数を上げることを目指しましょう。
小さな成功体験を積み重ねることで、自然と高い目標にもチャレンジできます。
継続して勉強する
英語学習で挫折する理由には、「やりすぎ」だったということもあります。最初から1日2時間も勉強しようとして、続かなくなってしまうわけです。
継続的な学習のためのポイントは、
- 毎日の学習時間は15〜20分から始める
- 同じ時間帯に学ぶ習慣をつける(例:夕食後の30分)
- 学習内容は1日1項目に絞る(例:月曜は単語、火曜は文法)
- 毎日の達成を記録する(カレンダーに○をつけるなど)
など、習慣づけを行うこと。「毎日コツコツ」を意識して、無理のない範囲で続けることが重要です。たとえ5分でも毎日続ける方が、週末にまとめて何時間も勉強するよりも効果的です。
繰り返し学ぶ
英語の習得には反復練習が欠かせません。特に音読は、文法理解と発音の両方を鍛えられる効果的な方法となるため、教科書の本文を5回音読しましょう。
- 1回目:文字を見ながらゆっくり読む
- 2〜3回目:意味を考えながら読む
- 4回目:スピードを上げて読む
- 5回目:文字を見ないで読んでみる
5回音読を毎日続けることで、英文の構造が自然と頭に入り、読解力も向上します。最初は1パラグラフだけでも構いません。量より質を重視して、確実に理解を深めていきましょう。
教科書の内容を網羅する
教科書はもっとも重要な学習材料です。なぜなら、定期テストの約8割は教科書からの出題だからです。
- 各課の新出単語をすべて覚える
- 本文中の重要フレーズをリストアップする
- 文法項目を確認し、例文を3つ以上作る
- 本文を完全に暗記する
- 練習問題をすべて解く
などを基本に、単語と熟語の暗記から始めてください。意味を理解するだけでなく、スペリングも完璧に覚えましょう。また、本文の暗記は、英作文力の向上にも直結します。
リスニング力を強化する
リスニング力は、地道な練習で確実に伸ばすこともできます。効果的なのは、教科書付属のCDを活用したシャドーイングとディクテーションを組み合わせる学習方法です。
- 音声を聞きながら文字を追う
- シャドーイング(音声の後について復唱)
- ディクテーション(聞いた英文を書き取る)
最後に音声と自分の書き取りを比較します。最初は2〜3文程度の短い英文から始めましょう。毎日10分でも続ければ、1か月後には確実に聞き取れる量が増えます。
スラッシュリーディングを取り入れる
スラッシュリーディングは、英文を意味のかたまりで区切って読む方法です。この技術を身につけることで、英文を日本語に訳さずに直接理解できます。
- まず短い英文を用意する
- 意味のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れる
- スラッシュごとに区切って音読する
- 徐々にスピードを上げていく
- 最後は自然な速さで読む
例を見てみましょう。英文を意味のかたまりで捉えることで、読解スピードが格段に上がります。
- I went to the store / to buy some milk / this morning.
以上の6つの対策を実践できれば、確実に英語力は向上します。では次に、このような学習を続けることで得られる具体的な効果について見ていきましょう。
英語の学習で得られる3つの効果
英語学習には、思った以上に大きなメリットがあり、今は面倒に感じるかもしれませんが、この先の人生で必ず役立つスキルになるはずです。具体的には、以下の3つの効果が期待できます。
- 進路を選びやすくなる
- 就職や転職が有利になる
- 自信が身につく
進路を選びやすくなる
英語力があることで、高校や大学進学時の選択肢が格段に広がります。例えば、英語を重視する有名私立高校や、グローバル人材の育成に力を入れている大学への進学も視野に入れられるなどです。
特に注目したいのは、近年増加している英語で授業を行う学部・学科の存在です。課程では、海外からの留学生と共に学び、国際的な視野を養えます。また、海外の大学への進学や交換留学なども、英語力があれば現実的になるのです。
もちろん、医学部や理系学部など、専門的な研究を行う分野でも、英語は必須のスキルとなっています。最新の研究論文の多くが英語で書かれていることを考えても、英語力は学術的な成長にも直結するでしょう。
就職や転職が有利になる
現代のビジネス社会において、英語力はあなたを支える武器となります。多くの日本企業が海外展開を進める中、英語でのコミュニケーション能力は、新卒採用に限らず転職市場でも高く評価されます。
TOEIC等の資格スコアは参考に使われやすいほか、外資系企業への就職を考える場合においては、英語力そのものを必須条件としていることもあるでしょう。
最新の業界動向やグローバルなビジネストレンドをキャッチするためにも、英語力は欠かせないスキルとなるのです。
自信が身につく
英語を学ぶ過程で培われる継続力や克服力は、他のさまざまな場面でも活きてくる大切な資質です。最初は全く理解できなかった英文が読めるようになったり、聞き取れなかった英語が聞き取れるようになったりする経験は、大きな自信につながります。
成功体験は、「努力すれば必ず結果は付いてくる」という確信を生み出し、人生のさまざまな挑戦に対する原動力となるわけです。
とはいえ、英語を学ぶのはたとえ吸収力の高い高校生であっても大変なこと。だからこそ、学びやすい環境を用意するのも1つの選択肢です。
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まとめ
英語が全然できないと感じている高校生は全体の7割近くにのぼり、決して特別なことではありません。英語ができない主な原因は、基礎的な部分での躓きを放置したまま進んでしまうことにあります。
しかし、正しい学習方法と地道な努力があれば、必ず英語力は向上します。地道な努力は、進路選択の幅を広げ、将来の就職でも大きなアドバンテージとなります。
英語学習の成功は、基礎からの着実な積み重ねにかかっています。今日から、自分に合った方法で一歩を踏み出してみましょう。必ず、その努力は実を結ぶはずです。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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よくある質問(FAQ)
英語の単語の覚え方は?
英単語を覚えるときは、日本語から英語への方向で覚えることが基本中の基本です。受験の本番では限られた時間内に大量の英文を読解するため、英単語を見た瞬間に日本語の意味が出てこなければ解けません。
そのためにも、単語帳を使う際に英単語を隠して日本語から英語を思い出す練習を繰り返すことをおすすめします。また、1日の目標単語数を設定し(例:20単語)、その日に覚えた単語は翌日必ず復習するサイクルを作ることで、着実に語彙力を増やしましょう。
英語の文法の覚え方は?
文法の丸暗記に頼らず、実際の使用を通じて理解を深めることが効果的です。英文法は単なる暗記ではなく、実践的な使用を通じて身につけるべきです。
以下の3つのステップを意識して学習を進めましょう。
- 穴埋めや並び替え問題で基礎を固める
- 声に出して文章を読む練習をする
- 実際に英文を書いて表現力を養う
特に大切なのは、学んだ文法項目を使って自分で文を作ってみることです。例えば、「I have been studying English for three years.」のような現在完了進行形を使った文を作り、自分の経験や状況に当てはめて練習してください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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