【高校生向け】偏差値が下がった場合の対策やランクとの関係性

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これまで順調に成績を伸ばしてきた生徒にとって、偏差値の低下は気になるはずです。

偏差値の変動には単純な学力の変化だけでなく、受験者全体の傾向や、試験問題の特性なども影響します。にもかかわらず、多くの生徒や保護者が偏差値だけに一喜一憂してしまい、本来の学習計画を見失ってしまうことは少なくありません。

そこで本記事では、偏差値が下がってしまう原因と、その対処法について詳しく解説します。特に、なぜ偏差値が下がるのか、そして偏差値の低下にどう向き合えば良いのかをお伝えするため、ぜひ最後までご一読ください。

いきなり偏差値が下がってしまう高校生の習慣TOP3

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偏差値が下がってしまう原因の多くは、受験生自身の思い込みや誤った学習習慣です。特に成績が上がりはじめた時期に陥りやすい3つの習慣を、偏差値低下のリスクが高い順に紹介します。

第3位:自分の努力に酔いしれてしまう

部活動引退後など、突然時間的な余裕ができた時期は要注意です。勉強時間が増えて成績も上向きはじめると、多くの受験生は「自分の努力が実を結んでいる」と満足感を覚えます。

その結果、それまでの必死の努力を忘れ、友達との遊びや趣味の時間を増やしてしまう傾向があります。

特に危険なのは、『これだけ頑張っているのだから息抜きも必要だ』という考えに陥ることです。確かに適度な息抜きは必要ですが、成績が上がりはじめた時こそ、さらなる飛躍のチャンスだと考えて気を引き締めましょう。

第2位:現状維持で満足してしまう

模試で良い成績が出ると、そのレベルの『キープだけを考えてしまう』受験生も多くいます。しかし、「この偏差値なら志望校に届きそう」というのは安易な考えです。

では、本気で偏差値を伸ばしたい高校生は何をしているでしょうか。キープではなく、目的に向かって『日々努力して着実に力をつけている』はずです。

そうなれば、あなたが現状維持に満足している間も、他の受験生との差は確実に開いていくのは必然です。受験期はだれもが必死に勉強するため、試験が近づくにつれて平均点は上昇傾向にあります。

つまり、『現状維持は実質的な後退』です。常に上を目指す姿勢を持ち続けてください。

第1位:できるようになるために考えることを放棄する

もっとも深刻な習慣は、『考えることの放棄』です。

基礎問題は解けるようになっても、応用問題で壁にぶつかると原因を分析せずに、とにかく問題を解きまくるという対処に走りやすいです。例えば英語が苦手な生徒は「他の教科でカバーすればいいや…」と逃げてしまいます。

とはいえ、基礎ができはじめると、応用の幅広さにどうしても迷ってしまいやすいです。そのようなときほど、冷静になって目標を立てて、計画的に学ぶことを忘れないでください。

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そもそも「偏差値」とは?

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偏差値とは、テストを受けた集団の中での自分の相対的な位置を示す指標のことです。平均点を50として標準化された数値で、高校受験において自分の学力レベルを客観的に把握するために広く活用されています。

偏差値について理解を深めるために、以下の2つを押さえておく必要があります。

  • 計算方法
  • 標準偏差

以下で詳しく解説します。

偏差値を算出する方法

偏差値は『(個人の得点-平均点)÷標準偏差×10+50』という計算式で求められます。一見複雑に見えますが、実際の計算例を見てみましょう。

例えば、100点満点のテストで以下のような状況を考えてみます。

  • あなたの得点:70点
  • クラスの平均点:50点
  • 標準偏差:10

この場合の計算は、

(70-50)÷10×10+50 = 70

となり、偏差値は70と算出されます。

例の場合、70-50=20点で、平均より20点上の場所にいるということがわかります。複雑に感じますが、こうした簡単な計算方法を知っておくことで、自分の得点が相対的にどの位置にあるのか、より正確に理解できるのです。

偏差値の算出に必要な「標準偏差」とは

標準偏差とは、得点のばらつき具合を数値化した数値のことです。

  • 大きい:得点が広く分散している
  • 小さい:得点が平均点の周りに集中している

ということを表します。

例えば、同じ70点を取得した場合でも、

  • 標準偏差が大きい場合(点数が広く分散)→偏差値への影響は比較的小さい
  • 標準偏差が小さい場合(点数が集中)→偏差値への影響は大きい

このように、偏差値は単なる点数の比較以上に、集団全体の得点分布を考慮した指標になるのです。

では、実際に「偏差値が下がった」場合、それは本当に学力が下がったことを意味するのでしょうか?

次で、詳しく見ていきましょう。

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『偏差値が下がった』 = 『学力が下がった』となるのか

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結論からいえば、偏差値が下がったからといって、必ずしも学力が低下したわけではありません。偏差値は、あくまでも受験者全体の中での相対的な位置づけを示す指標だからです。

テストで満点を取ったとして、わかりやすくしましょう。

【前回のテスト】

  • テストが難しかった → 満点を取れた人が少なかった
  • あなたは満点で、多くの人より高い得点だった
  • 結果として偏差値73という高い数値になった

【今回のテスト】

  • テストが易しかった → 多くの人が高得点を取れた
  • あなたは同じく満点だが、高得点者が増えた
  • 結果として相対的な位置が変わり偏差値69になった

今回の例の場合、偏差値が下がったのは単に簡単なテストで全体的に点数が上がったためで、あなたの実力が下がったとは言い切れません。

つまり、テストの難易度によって、同じ点数でも偏差値は変動するものだということです。自分は前と同じペースで勉強を続けていても、周りがより一層努力したら相対的な位置が下がることもあります。

偏差値のみで判断しないことが重要

偏差値だけでなく、以下の要素も総合的に判断することが重要です。

  • 実際の得点率の推移
  • 単元ごとの理解度
  • 志望校の合格判定
  • 過去問での得点状況

偏差値は、受験した集団のレベルや問題の難易度によって変動するものだとお伝えしました。そして、学力の高い受験生が多く受験する模試では、同じ実力でも偏差値が低めに出る傾向にあります。

だからこそ、偏差値にこだわる必要はありません。

偏差値が上がらなくても学力は向上する

偏差値が上がっていなくても、努力は身を結んでいます。

  • 問題を解くスピードが上がる
  • 理解の深さが増す
  • 応用問題に対応できるようになる

など、確実に実力は向上しています。他人との比較は一時的に実力を知りたいときだけで十分です。

大切なのは、偏差値の数値に一喜一憂せず、日々の学習で『わかる』が増えていることを実感することです。そして、その積み重ねが最終的に受験本番での実力発揮につながります。

より詳しく知る:勉強してるのに成績・学力が上がらない理由と解決策|下がる前から対策しよう

偏差値で判断して志望校のランクを下げるとどうなるか

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志望校の偏差値を下げることは、以下のような深刻な問題を引き起こします。

  • モチベーションが下がる
  • 受験に対する油断が生まれる
  • 学習スタイルを変えなければならない

モチベーションが下がる

第一志望校を決めてから受験勉強を重ねていくと、合格への思い入れは日に日に強くなっていきます。本気で目指している高校生ほど、模試の志望校欄に学校名を書くだけでもやる気が湧いてくるほど、心の支えとなっているはずです。

そのような状態で突然志望校を下げることは、精神的に大きなダメージとなります。頭では『この学校なら受かりやすい』と理解していても、心がついていかないのです。

その結果、勉強への集中力が低下し、学習時間も徐々に減っていく悪循環に陥りやすいです。

受験に対する油断が生まれる

志望校の偏差値を下げると、『今までほど頑張らなくても大丈夫』という危険な考えが無意識のうちに芽生えてきます。本来なら志望校が変わっても必要な学習量は変わらないはずですが、気持ちの緩みはそのまま勉強時間に反映され、成績の低下に直結します。

特に、長年憧れていた学校から現実的な選択へと方針転換する際は要注意です。目標のハードルを下げた分だけ、これまでの学習ペースを維持できなくなり、結果として実力が伸び悩んでしまうことも多くなります。

学習スタイルを変えなければならない

志望校を変更すると、それまで築き上げてきた学習計画や勉強方法を一から見直す必要が出てきます。各学校で求められる学力の特徴は異なるため、対策方法も自ずと変わってくるからです。

ようやく軌道に乗ってきた学習リズムを変更することは、精神的な負担が大きく、『この勉強法で本当に大丈夫なのか』という不安も付きまといます。その結果、集中力が低下し、成績が伸び悩むケースも少なくありません。

では、どのような場合に志望校の変更を検討すべきなのでしょうか。次は、志望校の偏差値を下げる際に考慮すべきポイントについて見ていきましょう。

偏差値で志望校のランクを下げる際にすべきこと

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偏差値で志望校のランクを下げる、これが現実的な選択として考えざるを得ない場合は、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  • 志望校に行く目的を明確にする
  • 合格率の高い大学を選ぶ
  • 志望校の難易度に合わせた学習・情報収集をする

志望校に行く目的を明確にする

志望校のランクを下げる際にもっとも大切なのは、『なぜその大学に行きたいのか』という目的を明確にすることです。単に偏差値が自分の実力に近いからという理由だけでは、入学後のモチベーション維持が難しくなります。

将来の夢や学びたい分野、キャンパスの雰囲気、就職実績など、さまざまな観点から自分にとってベストな選択となる大学を見極めましょう。たとえランクを下げることになっても、その大学で学ぶことに明確な意義を見出せれば、入学後の充実した学生生活につながります。

合格率の高い大学を選ぶ

志望校のランクを下げる際は、合格できるかを現実的に判断したうえで戦略的な選択が必要です。国公立大学志望者の場合、前期日程では第一志望にチャレンジしつつ、後期日程ではA判定が出ている大学を選ぶといった具合です。

また、私立大学の場合は必ず滑り止めを確保しましょう。模試でA判定やB判定が出ている大学を複数受験することで、確実に合格を勝ち取ることができます。ランクを下げた大学だからといって油断は禁物です。

志望校の難易度に合わせた学習・情報収集をする

志望校のランクを下げる場合でも、『その大学の入試に向けた徹底的な対策』が必要です。まずは過去問を最低でも3年分は解き、出題傾向や難易度を把握しましょう。

また、大学のオープンキャンパスや説明会に参加し、入試科目の配点比率や合格最低点など、具体的な情報を収集することも重要です。情報をもとに学習計画を立て直し、新しい志望校に合わせた効率的な受験勉強を進めていきましょう。

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まとめ

偏差値の低下は、必ずしも学力の低下を意味するものではありません。受験期は、周りの生徒も必死に勉強するため、同じペースの学習では相対的な順位が下がることも珍しくないからです

偏差値が下がってしまう主な原因は、「自分の努力に酔いしれる」「現状維持で満足する」「考えることを放棄する」という3つの習慣にあります。陥らないためには、日々の学習の質を意識し、常に上を目指す姿勢を持ち続けることが大切です。

最後に覚えておきたいのは、偏差値は単なる通過点であり、最終目標ではないということです。一時的な数値の変動に一喜一憂せず、日々の学習で着実に力をつけていくことこそが、志望校合格へつながるでしょう。

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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない

上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。

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