セファール(CEFR)とは|お得ポイントと6つのレベルを徹底解説!
更新日: (公開日: ) COLUMN
セファール(CEFR)とは、外国語の習熟度を確認するための基準であり、大学入試でも利用することができます。
- 具体的にどういったものなのか
- なぜ入試に関わっているのか
- 利用することでどんなメリットがあるのか
上記のようなことを理解すれば、セファールについての知識が深まり今後の受験を有利に進めることができるでしょう。
セファール(CEFR)とは
セファールとは、外国語の習熟度を表すための基準です。
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以下の6つのレベルがあり、各種英語試験の結果を統一された基準に換算することができます。
- A1
- A2
- B1
- B2
- C1
- C2
言葉の枠を超えて、世界的に認められている基準で、具体的にその人はどのくらいのレベルであり何ができる人なのかを明確にすることが可能です。
セファール(CEFR)はなぜ入試に関わっているのか
セファールがなぜ入試に関わっているのか、という点が気になる人もいると思います。
習熟度を表す基準を大学が知ったところで、
「海外の人と交流するわけではないのになぜ?」
という疑問が出てきても不思議ではありません。
しかし最近の日本では、グローバル化が進み、海外の人と会話をしたりコミュニケーションをとる機会が増える可能性があります。
そんなときに「英語分かりません…」などと言っている日本人ばかりでは、お互いを理解することが不可能です。
つまり、書く力だけではなく、話す力も必要になってきます。
これまでの英語の入試、共通テスト(センター試験)では、「話す力」と「書く力」の能力を一斉に調査することが難しいと考えられていました。
「読む力」「聞く力」は入試で測ることができても、「話す力」と「書く力」は十分に測れなかったのです。
そのため、入試の際にそれぞれの力を見極めるのではなく、民間の資格や検定試験を活用するという新しい考えが生まれました。
しかし民間の検定試験には英検やTOEFL、TOIECなどたくさんの種類があるため、それらを統一する1つの基準として作られたのです。
セファール(CEFR)の6つのレベルを徹底解説!
セファールは6つのレベルに区分されており、A1 ~C2まで存在することをお伝えしました。
- A1
- A2
- B1
- B2
- C1
- C2
具体的にレベル別にどのような違いがあり、何ができるのかについて詳しく見ていきましょう。
- 【A1・A2】基礎レベル
- 【B1・B2】中級~自立レベル
- 【C1・C2】上級~熟練レベル
AからCになるにつれて、上級レベルになります。
【A1・A2】基礎レベル
A1とA2レベルは、英検でいうと5級~準2級(中学初級~高校中級程度)のレベルです。
つまり、基礎の段階。
例えば、よく使われる挨拶や日常的な表現の基本、言い回しについては理解しており、会話の中で使うことができる人を指します。
相手がゆっくり話をしてくれる場合、簡単な会話であればやり取りまで可能でしょう。
A2までたどり着くと、地元の地理や仕事などで、簡単かつ日常的な内容であれば情報交換ができます。
【B1・B2】中級~自立レベル
B1とB2レベルは、英検でいうと2級~準1級(高校卒業~大学中級程度)のレベルとなっています。
中級〜自立のレベルで、外国語で最低限のコミュニケーションをとるだけではなく、生活や仕事ができるレベルにあると判断される人を指します。
標準的な話し方、会話の内容であれば、会話の主要な箇所を理解できるでしょう。
また、身近なことや自分自身の興味を惹かれることも対しては、きちんと文章を作ることができます。
B2までたどり着くと、自分の専門分野の技術的な議論や、少し複雑な文章の内容を理解でき、幅広い話題でハッキリとした文章を作成できる人を指します。
【C1・C2】上級~熟練レベル
C1とC2レベルは、英検でいうと1級(大学上級程度)やそれ以上のレベルとなっています。
上級〜熟練は、母国語と遜色ないくらいに外国語を使いこなせるレベルです。
読んだり聞いたりしたことを簡単に理解することができ、話し言葉や書き言葉から情報をまとめて、自然かつ流暢に会話ができるでしょう。
言葉に柔軟性があり、プライベートでも仕事でも、高度な文章を理解して話す、書くことまで問題なくできます。
C2はまさにバイリンガルな状態の人を指し、外国語をマスターしているといっても過言ではない人のことです。
セファール(CEFR)の対照表をチェック!どのいくらいのレベルか判断
セファール(CEFR)の対照表が、文部科学省から出されています。
以下の対照表は、各試験・検定試験とCEFRを照らし合わせ、自分がどの程度のレベルにあるのかを把握することができるものです。
上記の対照表を見てみると、英検やTOEIC、TOEFLなどの検定試験では、C2レベルに達することができないことがわかります。
C2にもなると母国語レベルで話す人が対象になりますが、入試の際にはそこまでのレベルは求められませんので、特に問題にはなりません。
- 英検
- TOEIC
- TOEFL
- TEAP
- TEAP CBT
- GTEC
上記のような検定試験でCEFRを利用することができます。
入試によく利用される検定は、英検やTOEIC、TEAPあたりです。
中でも英検は基礎的な問題が多く、取得しやすいという点から利用する人が多くいます。
セファール(CEFR)を実際に利用すると何かお得なの?導入例も紹介
セファールを実際に利用すると、一体何がお得になるのでしょうか。
具体的に何がお得になるのかを知っておくと、今後受験の際に少し楽になる可能性があります。
ここでは、以下のような2つの項目に分けて解説していきます。
- セファール(CEFR)を利用するとお得になる
- セファール(CEFR)導入済みの大学一例
受験勉強と同じで受験自体も効率よく進められるように、ぜひチェックしてみてください。
セファール(CEFR)を利用するとお得になる
セファールを利用すると、以下の4つの点でお得になります。
- 出願資格にできる
- 英語の試験を受けずに得点が換算される
- 他の試験科目の合計点数に加点される
- 英語の試験が免除される
大学側が指定する英検の級を取得していると、そのまま出願資格にすることができる大学があります。
例えば、英検利用で出願資格が得られる関西大学の法学部や文学部、同志社大学の文学部などです。
出願資格にできれば取得した英検を有効活用できますし、実質免除のような形になるためお得感があります。
英語の試験を受けないまま、英検の得点によって英語の試験の点数に換算されたり、他の試験科目の合計点数に加算されることも。
さらに、英語の試験自体が免除になる大学もあります。
関西学院大学の英語検定試験活用型の入試では、英検の準1級を取得していれば、共通テストの英語の試験が免除になるでしょう。
セファール(CEFR)導入済みの大学一例
セファール(CEFR)を導入している大学の一例を紹介します。
大学名 | 入試方式・学部 |
関西大学 | AO入試・法学部I型 |
関西学院大学 | 総合選抜入試・文系学部 |
早稲田大学 | 一般入試・商学部 |
それぞれ、レベルと内容を確認しておきましょう。
関西大学|AO入試・法学部I型
関西大学では、AO入試・法学部I型にて、セファールを導入しています。
B2レベル以上のスコアがあれば、第1次選考が免除となり、出願時に必要となる英文小論文の提出も免除になるのです。
英検の場合には、準1級以上を受験している必要がありますので、その点だけ注意しましょう。
関西学院大学|総合選抜入試・文系学部
関西学院大学では、総合選抜入試にて、文系学部で出願条件にできるようになっています。
出願要件として、文系の学部はB1レベル以上、理系の学部ならA2レベル以上です。
利用できるスコアは、以下のような検定です。
- ケンブリッジ英語検定
- 英検
- GTEC
- IELTS
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
- TOEIC
各民間試験の運営機関が定めているスコアの有効期限内のものに限るという注意書きはありますが、取得時期については問わないとしています。
参考:関西学院大学が指定する英語資格・検定試験のスコアについて
早稲田大学|一般入試・商学部
早稲田大学の一般入試における商学部の入試でも利用が可能です。
ただし、CEFRを利用するというよりも、各学部ごとに異なる条件のもと、定められたスコアを満たせば出願が可能となっています。
商学部の出願条件は、英検準1級もしくは、TOEFL いBTにて72点以上です。
CEFRの利用というよりは、外部試験の級やスコアを使って判断するという形になっています。
セファール(CEFR)が気になる人のよくある質問をチェック!
セファールについて気になる点がたくさんある人も多いと思います。
どうやって使うのか、どんな情報が大学側に提供されるのかなど、セファールを利用するにあたり気になる点を解決しておきましょう。
Q.セファール(CEFR)のどんな情報が大学に提供されるの?
どのような情報が大学側に提供されるのかが分からず、利用することに対して不安に感じている人もいるかもしれません。
セファールのどのような情報が大学に提供されるのかというと、以下のようなものが該当します。
- スコア
- CEFR対照表に基づく段階別(成績)表示
- 合否(判定している場合)
どこを間違えてどこが合っていたのかなどの詳細情報が提供されるわけではありません。
大学が指定しているスコア・CEFRのレベルをクリアしているのかが大切です。
Q.セファール(CEFR)はどういう風に使えば良いの?
セファールをどうやって使えばよいのか、全く分からない人もいると思います。
結論からいうと、自分のレベルがどの程度なのかを理解したいときに使いましょう。
具体的には、
- 「自分が英検2級を取得したけれど、セファールで言うとどのレベルに該当するの?」
- 「大体どのくらい話せたり書けたりできるって伝えたらいいの?」
というときなどです。
セファールは、世界共通基の基準のため、自分がどの程度の外国語を使えるのかという点を把握したいときに活用してみてください。
Q.セファールの対照表にある中ならどの英語試験を受験すべき?
セファールの対照表にある試験・検定の中なら、どの英語試験を受験すべきなのか迷っている人もいるのではないでしょうか。
よく受験生に利用される試験は、英検やTEAP、TOEICなどがあります。
英語試験の中でも、英検は以下のような理由から得点しやすくおすすめです。
- 構文や文法の問題が少なく基礎知識で十分
- 中学生レベルの作文が書ければよい
- 面接の時間が短く質問が簡易的
英検は、基礎知識と中学生レベルの作文を書くことができれば問題なく取得できる試験となっています。
そのため、受験で英検を活用したい人にはおすすめです。
受験勉強に加えて、外部の英語試験受験のための複雑な勉強をする必要はありません。
基礎知識さえしっかりしていれば合格できる英検を選択し、他の科目の受験勉強に集中できるようにしておきましょう。
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さらに、セファールを活用して受験を有利に進めたい人が「どのように学習すればよいのかを提示する」こともできます。
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まとめ
セファールとは何か、何が分かるのか、どうやって利用するのかなどをまとめて紹介しました。
「国際基準で自分がどの程度のレベルで外国語を使いこなせているのか」
を判断するためにセファールが役立ち、大学入試でも利用されている基準です。
大学ごとにさまざまな条件が設けられているため、受験で利用したい場合には、志望校それぞれの公式ホームページで、要項を確認するようにしてください。
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