勉強の集中力が持続しないのは当たり前!原因や効果的な方法を伝授
更新日: (公開日: ) COLUMN
勉強の集中力が持続しないことで悩んでいる人もいると思いますが、「集中力が全然もたない」のは当たり前です。
人間の脳は集中するのに適切な作りにはなっておらず、生存本能に直結しているものが行動に大きく影響を与えます。
しかし、受験やテスト前の勉強時には集中力を高めなくてはならないと感じるでしょう。
今回は、集中力が続かない理由から効果的な集中方法まで、具体的にまとめました。
勉強の集中力がもたないことで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
勉強の集中力が長く続かない理由
勉強に集中できなくてイライラしてしまうこともあるでしょう。
- 「もしかしたら病気なのではないか」
- 「こんなに集中できないのは自分だけではないか」
このように考えてしまう人もいると思いますが、どのような人間でも集中力を長く継続させるのは難しいものです。
どうして人間の脳が集中に向いていないのか、以下の内容で詳しく見ていきましょう。
人間の脳は集中するのに向いていない
人間の脳は、集中するのに向いていません。
生存本能に直結する本能や欲望を司っている大脳辺縁系というエリアが、行動に大きな影響を及ぼすと考えられているためです。
脳には、前頭前皮質と呼ばれる理性を司るエリアと、大脳辺縁系と呼ばれる本能や欲望を司るエリアが存在します。
両エリアがバランスを保つことで日常生活を送っていますが、人間は理性よりも欲望に忠実に行動してしまいやすい傾向にあります。
そのため、勉強しないといけないと分かっている状況下でも、自分宛てのLINEやSNSの通知を見たり、お腹が空いたらご飯のことで頭がいっぱいになったりしてしまうかもしれません。
ウルトラディアンリズムという体内時計の1つの考え方では、90〜120分間集中力が持続したあと、約20分間は無気力になるタイミングが訪れるサイクルがあるといいます。
約90分間ごとに繰り返されるリズムになっているため、1日のうちに何度も無気力になってしまう時間があるのです。
「勉強しなくては」と気持ちだけが焦ると、自然と無気力になる時間帯にまで無理やり勉強しようとするかもしれません。
その結果、効率が悪くなり、より集中しにくくなります。
そのため、集中できないと感じる時間帯は、無理せず休むのも大切です。
集中できるはずの時間に集中できないなら原因を探ろう
集中できるはずの時間帯に集中できないなら、原因を探って改善する必要があります。
以下の状態だと感じたら、原因を探りましょう。
- 午前中はいつも調子がよいのに今日は全く集中できない
- 気だるく感じてしまい集中できない
- なにかに気を取られている気がする
なぜ集中力がもたないのか、原因さえ分かれば改善して集中力を高められます。
勉強の集中力が持続しない5つの原因
勉強の集中力が持続しない原因として、以下の5つが挙げられます。
- 睡眠不足や体調不良などの不調が起きている
- 友達と一緒に勉強している
- スマホやテレビなどで「ながら勉強」になっている
- 休憩を挟まず長時間勉強している
- 計画を立てずに勉強している
睡眠不足や体調不良などの不調が起きている
睡眠不足や体調不良などの不調が起きている場合、集中力はより持続しにくくなります。
人間は生存本能として、安全な状態で生存し続けることを優先するためです。
そのため、体調が万全ではないときは自然と体や脳が休もうと働きます。
本能に反する行動には自動でブレーキがかかる仕組みになっているため、規則正しく睡眠や食事をとり、体調を整える必要があります。
安全に生命維持活動が可能な状態にしておけば、集中力が続きやすくなるでしょう。
友達と一緒に勉強している
友達と一緒に勉強している人は、集中力が続かない傾向があります。
つい話し込んでしまったり、勉強とは関係のない会話をしてしまったりした経験もあるでしょう。
友達と真面目に静かに勉強している人でも、無意識のうちに友達がノートに書き込む音や仕草、トイレに立つ瞬間の動きなどが気になって集中できない可能性もあります。
誰かと一緒に勉強すればやる気が出る場合もありますが、集中力を維持するためには効果的ではないことを覚えておきましょう。
スマホやテレビなどで「ながら勉強」になっている
スマホやテレビなどがある環境で勉強している場合には、集中力がもたない可能性があります。
スマホやテレビに気を取られることで「ながら勉強」になってしまうからです。
勉強がメインであるにもかかわらず、いつの間にかテレビを見ることがメインになり、片手間やCMの間だけ勉強するスタイルに変わっているかもしれません。
スマホやテレビから離れられる環境を自分で作り、集中力に悪影響を与えるものを遮断していきましょう。
休憩を挟まず長時間勉強している
休憩を挟まずに長時間勉強している場合にも、集中力はもちにくくなります。
「ウルトラディアンリズム」の考え方では、人間の集中力は長くもっても120分です。
それ以上の時間、休憩せずに立て続けに勉強してしまうと、無気力になる20分間が訪れてしまい、だらけやすくなってしまいます。
一度だらけた状態になってしまうと、休憩を挟まずに勉強を続けるのは難しくなるでしょう。
とくに受験勉強中の人は「休憩は悪」と考えてしまうかもしれませんが、休憩したほうが効率よく集中しやすくなります。
計画を立てずに勉強している
計画を立てずにただダラダラと勉強している場合には、集中力が途切れやすくなります。
人間は目的をもたない行動をとるのが、苦手だからです。
「とりあえず始めてみよう」と何の計画もなしに始めた物事は、他の作業や勉強との時間の兼ね合いが気になりやすくなります。
実際に、気づいたら全く違うことを始めてしまっていて、やるべきことが終わらなかった経験がある人もいるのではないでしょうか。
計画を立てずに勉強をはじめるのは、集中力だけでなく自分の大切な時間を奪ってしまいます。
勉強の集中力を高めるのに効果的な5つの方法
勉強の集中力を高めるには、以下の5つの方法が効果的です。
- 睡眠の質を高めて体調に気を配る
- 気が散る環境から離れる
- スマホの電源を切る
- ポモドーロ法で勉強と休憩を切り替える
- 学習塾で勉強のスケジュールを立ててもらう
睡眠の質を高めて体調に気を配る
睡眠の質を高めて体調に気を配れば、集中力を高めやすくなります。
睡眠の質を高めるには、以下のような方法があります。
- リラックスできる音楽を小音で流しておく
- 気にならない程度の暖色系の明かりをつけておく
- 自分に適した睡眠時間を計り睡眠時間を確保する
- リラックスできるアロマを使用する
- 寝る前の1時間前には入浴を済ませる
睡眠の質が高まり疲れがとれやすくなるため、自然と集中しやすい状態を作り出しやすくなるでしょう。
暖色系の明かりをつけたい場合、専用のLEDライトを購入すればタイマーを設定するのも簡単です。
寝付いた頃に自動でオフにもできるため、電気代が気になる人や朝には消しておきたい人も安心できます。
気が散る環境から離れる
気が散る環境から離れるのも、1つの方法です。
集中できない原因の1つに、友達と一緒に勉強していることや、カフェなど人の出入りがある場所で勉強していることなどが含まれる人は、環境を変えてみてください。
人の出入りが少なく静かな環境であれば、より勉強に集中しやすくなります。
コワーキングスペースを活用すれば全員が静かにPCを開いて仕事をしていることが多く、個室や仕切りなどで集中しやすくなっているため、余計なことに気を取られずに済みます。
スマホの電源を切る
スマホの通知やSNSなどが気になって勉強に集中できない場合、電源を切ってみるのもおすすめの方法です。
スマホの電源を切っておくと、当然ながら通知が届かず、電話もかかってきません。
そのため、集中すべき時間にしっかり集中できます。
自分で制限するのが難しいなら、ご両親にスマホを渡してしまいましょう。
勉強が終わるまで絶対に返さないでと伝えておけば、スマホとは無縁の状態で勉強に集中できます。
ポモドーロ法で勉強と休憩を切り替える
ポモドーロ法で勉強と休憩のタイミングを上手に切り替えるのも、集中力を高める有効策です。
ポモドーロ法では、25分間集中したあと5分間の休憩をとる、という流れを何度も繰り返します。
集中力を高めれば勉強のスピード感も違ってきます。
ポモドーロ法は、以下のやり方があります。
- 実行したい勉強の内容を決める
- タイマーで25分間はかり勉強する
- タイマーが鳴ったら5分間休憩する
上記を繰り返し、4回繰り返した時点で20分程度の休憩を入れます。
休憩を入れなくては集中力は持続しないため、休憩の5分間は勉強の手を休めて自分が好きなことに時間を使いましょう。
学習塾で勉強のスケジュールを立ててもらう
自分で勉強のスケジュールが立てられない人は、学習塾で勉強のスケジュールを立ててもらうのもおすすめです。
学習塾なら受験勉強に一番効率がよいスタイルで学べるほか、塾のなかにはオンライン対応や志望校別の受験対策が受けられるところもあります。
スケジュールを立ててもらえる学習塾であれば、自分の志望校にあわせてスケジューリングしてもらえるため、余裕をもって必要なところのみ学習できるでしょう。
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あなたの志望校はもちろん、勉強速度や理解度にあわせたスケジュールを立てるため、集中力がもたない人でも、余計なことを考えずに計画的に勉強できます。
さらに、「わかったつもり」で授業が終わってしまうと、その後わからない状態を放置してしまい勉強に集中できなくなることもあるでしょう。
マナビズムなら、リーズニングゼミで理解できるまで徹底的に学べます。
自習室も完備で勉強に集中できる環境が整っているため、自宅ではスマホやテレビ、友達からの連絡に気を取られてしまう人も、集中力を高めて学習できるでしょう。
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【グッズ編】勉強の集中力を高めるのにおすすめのグッズ
勉強の集中力を高めるのにおすすめのグッズとして、以下のようなものが挙げられます。
- タイマー
- ノイズキャンセリングイヤホン
- ゲーミングチェア
- 目薬
- ホットアイマスク
- ガムや飴など気軽に口にできるもの
簡単に準備できるものも多く、目薬やホットアイマスクなどは勉強以外でも役立ちます。
タイマーを用意しておき、ポモドーロ法の「25分間集中して5分間休憩」のリズムをつかむとよいでしょう。
また、周囲の音が気になって集中できない人は、ノイズキャンセリングイヤホンを耳につけておくだけでも音が気になりにくくなります。
ゲーミングチェアは、長時間座っている人の姿勢をサポートするように作られているものが多いため、腰や背中が痛くなって集中力が途切れる状態を回避できます。
休憩時にサッと糖分を補給するのも忘れないよう、飴やガムを用意しておくのもおすすめです。
【ツール編】勉強の集中力を高めるためにおすすめのツール
勉強の集中力を高めるためにおすすめのツールとして、以下の3つをおすすめします。
- Hackaru
- Trello
- Asana
いずれも無料で利用でき、勉強を効率よく進めるのをサポートしてくれるでしょう。
Hackaru
Hackaruは、何にどのくらい時間がかかったのか測っておくことができるWebツールです。
スマホにも対応しているため、スマホで使用する際にはSNSなどの通知をオフにするのを忘れないようにしてください。
日や月単位で比較できるため、集中して取り組めた日や、休憩をとるのをおろそかにしてしまった日も把握しやすくなります。
Trello
Trelloは、タスクを整理して、やったこととまだやっていないことを明確にできるツールです。
ボードにレーンを作成し、カードにやることを記載して各レーンに移動させるだけなので簡単に使用できます。
スマホのアプリもあるため、勉強をはじめる前に今日やることを整理するのもよいでしょう。
やったタスクが増えればやる気も集中力もあがりやすくなるため、自分でオリジナルの使い方を発掘するのも楽しそうです。
Asana
Asanaは、ガントチャートを作成し、いつからいつまでになにをやるのかを明確にしやすくするツールです。
計画を立てれば余計なことを考えずに済み、なにをいつまでにやるべきなのか把握できるため、余計なことに時間を使うのを回避できます。
終わったタスクを完了すれば、アプリ上で可愛らしい動物がお祝いしてくれるアニメーションが表示されるため、ちょっとしたモチベ維持にもつながるかもしれません。
勉強の集中力がないことで不安に感じている人へ
勉強の集中力がないことを不安に感じているのは、あなただけではありません。
集中しなくてはならないタイミングで、他のことが気になってしまう人は多くいます。
不安を感じず、安定して集中力を高められるように、以下の内容を確認しておきましょう。
- 集中力が持続しないのは病気ではない
- 勉強に集中できなくなり焦るようなら学習塾がおすすめ
集中力が持続しないのは病気ではない
集中力が持続しないのは、病気ではありません。人間の脳は、集中するのに不向きな作りになっているからです。
しかし、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」を疑ってしまう人もいるかもしれません。
集中力があまり続かなくて焦ってしまう場合でも、60分程度続けて勉強できるのであれば気にする必要はないでしょう。
ただ、1つのことをやると決めたにもかかわらず、数分で別のことを始めてしまったり、同じことを繰り返すのがひどく苦痛に感じる場合には、病院を受診してみるのもよいかもしれません。
勉強に集中できなくなり焦るようなら学習塾がおすすめ
勉強に集中できなくなり、受験前などに焦ってしまう場合には、学習塾に通うのをおすすめします。
学習塾であれば、静かな自習室が完備されていたり、講師が常に質問に答えられるように手を空けてくれていたりするところもあります。
いつでも講師に質問できる環境かつ、静かで集中しやすい環境があれば、集中できるタイミングでしっかり集中できるようになるでしょう。
- 自宅ではなかなか勉強がはかどらない
- ついスマホやテレビに目がいってしまう
- 両親や兄弟と日常会話をしてしまう
このようなことで集中力が途切れると感じている人は、学習塾を検討してみてください。
まとめ
今回は、勉強の集中力が持続せずに途切れてしまうことに不安を感じている人に向けて、集中力がもたない原因や対策についてまとめました。
具体的になにが原因でどうすればよいのかがわかれば、短いスパンであってもしっかり集中できます。
集中力を高められるようになれば、勉強だけでなく社会人になってからも大いに役立ちます。
勉強しなくてはならないのに集中できずに焦ってしまう人は環境を変え、自宅や図書館、カフェなどではなく、学習塾を検討してみてください。
焦らず落ち着いて、まずは原因を把握することから始めましょう。