ステップアップノート30古典文法トレーニングの効果的な使い方
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[ステップアップノート30古典文法トレーニングの概要と使用目的]
受験勉強をしていくうえで、“文法力”は極めて重要で、必要な力となります。
これはもちろん、古文にもいえることです。
しかし、いくら「文法力が大切!」と言われても、どのように勉強すればその力が付くのか疑問を持っている受験生も少なくないはずです。
その疑問を解決してくれるのがこの[ステップアップノート30古典文法トレーニング]です。
本書は、全30テーマで構成されていて、各テーマは、古典文法を勉強するうえで知っておかなければならないことを記述した「ポイント」、「確認ドリル」、「練習問題」で構成されています。
そして、繰り返し練習することで読解力をも養成します。
しっかりと本書に取り組めば、文法問題はもちろん、古文全体を得点源にすることが可能になります。
この参考書を効果的に活用する為にも、そもそも古文の効率的な勉強法を知らないという人はこちらをクリックして確認するようにして下さい。
[ステップアップノート30古典文法トレーニングの具体的な内容]
「ポイント」は古典文法を学ぶ上で知っておかなければならないことが書いてあります。
「確認ドリル」は短文形式の問題で、各ポイントを理解するとともに、そのポイントからどのような文法問題が出題されるのかを確認するものです。
解答冊子に書いてある解説と例文訳をじっくりと読んで、納得して次の練習問題へ進むようにしましょう。
「練習問題」は文章形式の問題で、文章の中で使われている文法事項を理解し、それが設問にどのように関連しているのかを考えて、正しい答えを導き出すトレーニングをするためのものです。
[ステップアップノート30古典文法トレーニングの使い方]
1.まず1日2単元ずつ進めるべし。
古文は受験科目の中では、短時間で、効率よく終わらせたい教科だといえるでしょう。(覚えることは、比較的に少ないからです。)
なので、この[ステップアップノート30古典文法トレーニング]は1か月で仕上げることを目標としていきます。
前述したように、本書は30単元に分かれているので、1日2単元ずつ進めれば、15日で終わる計算になります。
そして、その15日間で苦手な単元が見えてくるので、残りの15日間で苦手な単元を徹底的に潰していきます。
2.前日の勉強の復習を欠かさず行うべし。
1日2単元ずつ勉強するのと並行して、前日に勉強した単元の復習も必ずやるようにしてください。
人間の脳は覚えたことを1時間後には約56%忘れ、1日後には約74%、1週間後には約77%を忘れていきます。この時間と記憶の関係を表したものを「エビングハウスの忘却曲線」といいます。
時間が経つにつれ、急激に記憶している割合が減っていきます。
これを阻止する方法は、復習しかありません。
新しい単元にドンドン入っていくのもいいですが、並行してしっかりと復習することが合格する条件でしょう。
3.各テーマの「ポイント」より先に「練習問題」を解くべし。
各テーマで、古典文法を勉強するうえで知っておかなければならないことを記述した「ポイント」を見る前に、「練習問題」をやり、“本当に自分は理解しているのか”ということを確認しなければなりません。(この確認は時間がかかってもかまいません。)
実戦形式なので、問題に対して慣れていくという効果も期待できます。
解いた後に、必ず「ポイント」を見て、“どう考えればよかったのか?”などを参考にしてください。
もし、できていないようなら、その単元をもう一度やってみましょう。
何度も言いますが、苦手なところや、わからないところは早急に潰しておくことがポイントです。
[ステップアップノート30古典文法トレーニングの注意点]
古文の勉強をあまりしていない人にとっては、本書は少しレベルが高いかもしれません。
もしこの教材が難しいと感じたら、[ステップアップノート30古典文法基礎ドリル]を使うのも一つの手です。
[ステップアップノート30古典文法トレーニング]の姉妹本で難易度は易しく、基礎力を付けるための教材です。(古文の勉強を初めてやる人はこちらからの方がいいでしょう。)
古文は他の科目と同様に、≪インプット≫から≪アウトプット≫への流れを意識して勉強していかなければなりません。
具体的には、文法・単語・古文常識をインプットに、読解をアウトプットに位置づけて勉強していきます。
古文が苦手な受験生もこの流れで正しい参考書と正しい使い方で勉強すれば、古文が得意になっていきます。