現代文解法の新技術の効果的な使い方
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現代文解法の新技術
現代文解法の新技術の概要と使用目的
読解を基礎から中級レベルまで学べる良書
「現代文解法の新技術」 は、現代文を読み解く上での基本的な解法から、実際にその解法を使って問題を演習することまでをカバーした総合的な問題集です。
現代文解法の新技術の具体的な内容
前半部分で現代文を読み解く上で必要になるテクニックがまとめて紹介されています。
それぞれ例題付きで、ステップアップ形式でどんどん新たな知識を獲得していくことのできる構成となっています。
こうしたテクニックと例題が繰り返された後、中盤で現代文でよく使われるキーワードについての解説と、キーワード一覧が収録されています。
こちらも、理解しておけば読解が円滑に進むようになりますので、覚えるまで単語カードに書きつけて毎日繰り返すなどの工夫をして、確実なものにしておくことをお勧めします。
後半からはいよいよ実戦的な問題に挑戦します。
MARCHの過去問題の中でも比較的易しいものを改題したものが収録されており、これまで学んだテクニックを試すことができます。
解説のボリュームも多く、明快な論理構造で説明されているため、問題が解きおわれば解説をじっくり読み込んで、読解の技術を定着させましょう。
現代文解法の新技術の具体的な使い方
1.各項目で与えられるテクニックを覚えていく。
実際に覚えているかどうかは例題を解いてみれば判断できるので、必ず収録された例題を解いて確認すること。
2.英単語や英文法を覚えることと違って、現代文のテクニックは単体で覚えることが難しい。
テクニックが使用できる文章もあれば、全く学んできたテクニックには関係のない構造をした文章も存在する。
そのため、いつもテクニックが使用できるかどうかは出題の形式に依存しているので、問題演習の組み合わせによっては一度学んだテクニックをしばらく使用しないことも考えられる。
使わないものは忘れ去ってしまう可能性が高いので、こうしたことを防ぐために一度演習したテクニックの項目を日にちをおいてもう一度復習すると良い。
短期的な記憶は必ず忘れ去ってしまうように人間の脳はできているので、繰り返し復習することで定着を促す。
3. 巻末に収録されている練習問題に取り組み、学習したことがきちんと身についているかをチェックする。
間違いが多かったり、どうやって問題にアプローチするかわからない問題があったとすれば、インプットがまだ不十分だということ、1の箇所でマークしておいた項目や、間違いの多かった項目に関連するテクニックを復習する。
復習までおわらせて初めて、現代文の学習を行ったと考えるようにしよう。
問題を解きっ放しにしていたり、ノウハウをしっかりと覚えていない場合は学習したとは言えない。
現代文解法の新技術の内容の注意点
収録されている例題が関東の中堅私大に偏っているため、関西の受験生にとってはややなじみのないものに感じる恐れがある。
長い記述を要求する問題も収録されていないため、記述問題が多く出題される大学の受験を考えているのであれば、さらに上のレベルの問題集に挑戦する必要がある。