山村由美子 図解古文読解講義の実況中継の効果的な使い方
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山村由美子 図解古文読解講義の実況中継
山村由美子 図解古文読解講義の実況中継の概要と使用目的
多くの受験生の方は古文をなんとなく読んでいませんか?
なんとなく読むだけでは、実際の入試問題で正しい選択肢を選ぶことはできません。
つまり、古文で正しい答えを選ぶためには「読解力」が必要になります。
このように「読解力」を上げるための参考書が今回紹介する「山村由美子 図解古文読解講義の実況中継」を紹介します。
この参考書を使えば、これまでなんとなく読んでいた古文の文章が激変し、初見の問題でもちゃんと読めるようになります。
山村由美子 図解古文読解講義の実況中継の具体的な内容
本書は一章から七章で構成されており、一章では「主語発見法」、二章では「人物整理法」、三章では「状況把握法」、四章では「具現化の方法」、五章では「本文整理法」、六章では「和歌読解法」、七章では「入試問題ヒント発見法」(出題者が示すヒントはどこか等)について掲載されています。
さらに本書特有の「ワザ85」というものがあり、これは古文のプロが実際のデータを基に導き出した古文読解のための「一般公式」です。
この「一般公式」は受験生の皆さんが本当に教えてもらいたい古文読解のための技術が凝縮されているものなので、しっかりと熟読するようにしましょう。
そして、問題解説には図表やイラストを使用した図解になっていて、ものすごくわかりやすくシンプルな作りです。
巻末付録として、「読解のワザ・チェックリスト」、「用言活用法」、「助動詞一覧表」、「助詞一覧表」、「主な敬語動詞一覧表」、「主な文法識別一覧表」がついていて、古文の細かなところまでカバーしています。
山村由美子 図解古文読解講義の実況中継の使い方
1.1章から順にやっていこう
一章は上記にも記したように、主語発見法という章で本文を読んでいく上での基本的なテクニックが掲載されています。
具体的には、「は・が・を・に」を補って読んでいったり、敬語をヒントに主語を特定していったりします。
2.二章、三章とドンドン進めていくべし
章の詳しい内容は上記に記してあるので、そこを参考にしてください。
特に集中して読んでほしい章は二章の「人物整理法」です。古文が読みにくいのは、主語などの省略が起こっていて、「誰が」「誰に」しているかがはっきりしにくいからです。
そんな中、この章をやることで埋もれた人物を発見する技術を養うことができます。
このように、この参考書は本当に読解の中で使うことができる技術をちりばめた参考書なのでおすすめします。
山村由美子 図解古文読解講義の実況中継の注意点
ここまでかなりこの参考書のことをほめてきましたが注意点もあります。
それは、この一冊で完璧に古文読解を制覇できるようにはならないことです。
この参考書のイメージとしては、読解をするための絶好のお助けアイテムのようなものです。
古文の文章が少しでも読みやすくなり、古文読解が少しでも解きやすくなるように手助けしてくれているだけです。
つまり、この参考書を読みこむだけじゃ、あまりいい結果を得ることができないのです。
しっかりとこの参考書で得た知識を他の参考書を使って、演習するようにしてください。
常にインプット(暗記)→アウトプット(演習)の流れを意識して勉強することが大切です。