良問の風の効果的な使い方

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良問の風の効果的な使い方

 
良問の風
 
河合塾が誇る物理の参考書!「良問の風」

概要と使用法

 
ご存じの方も多いだろう。
物理の参考書として、有名なもの。
それが河合塾の浜島先生が書かれた「物理のエッセンス」、「名門の森」、そして今回紹介する「良問の風」である。
さらに有名なものとして「重要問題集」もある。
 
こういった名著を比較しながら、これを読んでくださっている読者の方々に最適な参考書を選んでほしい。
 

「良問の風」の難易度・レベル・使用対象者

 
良問の風は、問題集である。
掲載されている問題の難易度はセンター試験~関関同立・MARCHレベルの問題で構成されている。
ゆえに、初学者には向かない。
そもそもの立ち位置として、この「良問の風」は同じ著者から出された「物理のエッセンス」という入試基礎~センター試験レベルの参考書と、「名門の森」という難関国公立の2次対策向けの参考書の間に位置している。
当初は「物理のエッセンス」と「名門の森」しか出されていなかったようであるが、あまりにも「物理のエッセンス」と「名門の森」との難易度差が激しいので、その2冊の橋渡しとして出版されたのが本書だ。
ゆえに難易度・立ち位置が微妙と言われがちな本書ではあるが、それは致し方ないことだ。
物理のエッセンス」からそのまま「名門の森」へシフトできるような人にとっては正直必要でない本書ではあるが、「物理のエッセンス」から「名門の森」にシフトする際に挫折する人が多いのも事実である。
そういった人を救済するための参考書だ。
また、関関同立・MARCH・(物理が難しくない)地方国公立を受験する生徒は「名門の森」にまで取り組む必要はないので、そういった層の受験生はエッセンス→良問の風という流れで十分合格点に達する実力は付くことだろう。
そして、少し話が逸れるが、ここまでを読むと「物理のエッセンス」は初学者向けと思われがちだが、実はそうではない。
エッセンスで取り扱う問題は「入試基礎レベル」なので、おおかた定期試験のやや難レベルをイメージしてほしい。
 
つまり、全くの無知からエッセンスに取り組んでも挫折するのは目に見えている。
 
そういう人には、もう少し簡単な導入書から始めてみよう。

良問の風の内容(問題数・解説量など)

 
良問の風は先ほども述べた通り、センター~関関同立レベルの問題集である。
 
タイトル通り、「良問」ぞろいでまさに1問をマスターすることによって理解がぐっと深まる参考書だ。
 
問題数は全部で148題となっているので、まさにall in oneの参考書だろう。
ただ、物理の全分野をこれ1冊にまとめているので、国公立を受験する方はこれ1冊で十分とはすこし言い難い。
国公立勢はこのあとに「名門の森」、もしくは「重要問題集」に取り組むのがいいだろう。
関関同立・MARCHを志望する生徒は実は「物理のエッセンス」のみで、かなり点数は取れる。
実際、エッセンスのみで関関同立に挑む生徒は大勢いる。
 
ただ、エッセンスではおよそ平均点くらいだろう。
 
それでも十分かもしれないが、やはり理系の生徒は、数学と物理で稼いでおきたい。
そこで良問の風でさらに物理を詰めてほしい。
そうすれば、関関同立・MARCHレベルの問題なら満点を狙える実力がつき、大きくリードできるだろう。
また問題数も先ほど述べた通り148題なので、はやければ2週間で1周するのも容易の問題数だ。
どうせ「物理のエッセンス」までとりくんだのなら、そのまま良問の風で詰めておきたいところだろう。
 
そして、良問の風の特徴の一つとして目立つのが「解説の丁寧さ」だろう。
 
著者の浜島先生の書かれた本は本当に解説が素晴らしい。
俗にこういった問題集は解説があまり詳しくなく、問題数を重視し網羅性にこだわる問題集が多いのだが、本書は解説がとても丁寧だ。
だが、その反面、問題数は少なくなるので網羅性が落ちてしまう。
ゆえにどちらがいいなどと甲乙をつけることは出来ない。
自分の目的にあった参考書を選ぼう。

「良問の風」の効果的な使い方は?

 
さて、実際に良問の風の使い方に移りたいが、問題集なので特段変わった使い方などない。
普通の問題集とおなじように取り組んで欲しい。
具体的には
①まず全問解いて一周しよう
②1周目の正誤に関わらず、もう一度一周しよう
③2周目で間違えた問題だけを取り組もう
というのが流れだ。
このあとも3周目で間違えた問題を4周目で取り組む…と周回し続ける。
周回するごとに取り組む問題数が減っていくので達成感があるだろう。
これが良問の風の使い方であるが、特に変わった使い方ではなく、どの問題集でも基本的にはこのやり方が正しい。
しかし、これで紹介が終わっては芸がないので、ここでは「勉強開始~受験本番」までの物理の勉強法の流れを述べていこう。
より詳しい「他の受験生と差をつける最も効率的な暗記・復習方法」を知りたい方はコチラを参照ください。

「合格」から見た物理の参考書の流れ

 
まず大きく2つに分けさせてもらう。
「関関同立・MARCH・地方国公立の受験生」と「難関国公立の受験生」である。
まずは「関関同立・MARCH・地方国公立の受験生」に向けた勉強法を紹介しよう。
 
上記の大学は、さほど難問・奇問というのが出題されない。
 
俗に言う「ありふれた問題」が出題される。
さらに難易度も高くはないので、実は「物理のエッセンス」だけで最低限必要な点数は取れてしまうだろう。
ここで満足しても構わないが、もし難化した際には手も足もでないという悲惨な状態になりかねない上に、理系なのだから物理で稼いでおきたいところだ。
ゆえに上記受験生は「物理のエッセンス → 良問の風→過去問」
でばっちりである。
 
だが、受験開始時に今まで物理の勉強をまったくしていない、学校の授業もまったく聞いてないという困ったさんはいきなり「物理のエッセンス」から取り組んでも、理解できないと思われるので、そういった人はもっと簡単な導入書から始めよう。
 
幸い、物理には導入書が充実している科目なので、実際に本屋にいってたくさん存在する導入書の中から自分に合うものを選んでほしい。
続いて、「難関国公立の受験生」に向けた流れを紹介しよう。
まずは物理のエッセンスから取り組むのがいいだろう。
そのあとに一度「名門の森」に取り組んで欲しい。
ここで、「名門の森」が全く理解できないか、意外と理解できるかの判断を各自してほしい。
もし、理解できるようならば、そのまま名門の森を良問の風と同じ使用方法でマスターしてほしい。
名門の森の理解が厳しいようなら、そのときは良問の風を購入しよう。
そして良問の風をマスターしてから、もう一度名門の森へ帰ってこればいい。
あとは過去問をすれば十分だろう。
「物理のエッセンス→(良問の風)→名門の森→過去問」
また、こういった難関国公立を受験する生徒の中には、学校で配られた教科書準拠用問題集をコツコツ取り組んでいるという人も少なくない。
そういった人は「教科書準拠用問題集→重要問題集→過去問」
でいいだろう。
やはり、重要問題集や教科書準拠用問題集で書かれていることと、浜島先生の書かれた本は大きく物理に対する解法のスタイルが異なっているので、これを並行して使用するのはかえって混乱しかねない。(私がそうだったが…)
まとめると、物理のエッセンスから始めたのなら、そのまま浜島先生の本で最後まで貫くということだ。
そもそも参考書選びの基準が分からない、不安といった方はコチラを参照ください!

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