高校とってもやさしい物理基礎の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) PHYSICS
高校とってもやさしい物理基礎の効果的な使い方
0からのスタートに打ってつけ!高校とってもやさしい物理
概要と使用法
物理基礎の本当に必要なところを中心にとり上げた、書き込み式の問題集である。
物理基礎が苦手で勉強の仕方がわからないという人も安心して使える。
教科書や参考書を用意しなくても、これ1冊で理解できる内容となっているだろう。
しかし、あくまで本書は最低限の物理に対して理解を助ける参考書となっているので、本書をいくら完璧にしたといっても入試問題が解けるわけではない。(もちろん完璧にするのが望ましいが)
早い話、この程度のレベルは一刻も早く脱出し、問題集にどんどん取り組もうということだ。
ただ、ここでも早く終えないといけないからといって、適当にサクサク進めてはいけない。
物理というのは、基本となる考え方・ものの見方を学びさえすれば、それを拡張させるだけで様々な難しい事象も簡単に見えてくる。
つまり、この参考書の段階を疎かにしてはいけないということだ。
もちろん難易度的には、この参考書はお世辞にも高いとは言いがたい。
であるから、はやくこの参考書は理解し終えてランクアップした参考書・問題集に取り組んで欲しいのだ。
「はやく終えよう」=「とりあえず前に進もう」という誤解だけはしてはいけない。
慎重かつ丁寧に1つ1つしっかりと理解してほしい。
この参考書レベルはマスターしておかないと、後で苦しむことになるのは想像するにたやすい。
本書の使い方
①本書を一気に終わらせるのではなく、問題集と並行して進める
本書は書き込み式なので、それこそ一気に1周しようとすれば短時間で終えることができる。
ただ、書き込み終えたからといって理解し終えたというわけではない。
あくまで最終目標は、問題を解けるかどうか、なのだから。
よって、各単元・各章ごとに本書を終えたら、問題集で演習してみる。
そういった使い方がベストだろう。
②本書をノートとして残す。
本書は書き込み終えたら、1つのノートになる。
これが書き込み式の参考書の特徴だろう。
おそらく完璧に整理された1冊のノートなどふつうの生徒は持っていないだろう。
自分で仕上げたノート、これが何よりの記憶を掘り起こす材料になる。
ぜひ大切に保管し、いつでも開ける状態にしてほしい。
総評
「高校とってもやさしい」シリーズの物理版だ。
このシリーズは全教科そろっており、すべからく全教科ともに高評価を得ている。
まさに0から始める生徒の助太刀的存在となっているシリーズだろう。
本書も、欲張らずに大切なことだけにピックアップし、「まず物理を身近に感じさせよう」という意思がうかがえる。
ただ、少しばかり文字が多いのが気になるところであるが、やはり詳しく丁寧に教えようという姿勢の表れであろうか。