“考える”日本史論述の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) JAPANESE-HISTORY
“考える”日本史論述の効果的な使い方
[“考える”日本史論述の概要と使用目的]
この参考書の対象は国公立大学の2次試験などで日本史の論述問題が出題される国公立受験生の使用する参考書なので関関同立・産近甲龍を目指す受験生には必要ありません。
問題は論述例題が39題+参考例題7題が時代順に並んでいて資料や指定語句を使う論述など様々な問題が載っています。
この参考書の特徴は解説の丁寧さだけでなく、受験生の視点なので無理難解な語句が使われておらず解答を導き出す時の過程も分かりやすく解説されているところです。
[“考える”日本史論述の具体的な内容]
論述は作る解答は様々で、場合により偏りのある解答になることもあります。しかし、本書は4人で作成されているので洗練された解答になり、日本史講師4人分の講義を体験できるようにもなっており、日本史論述の問題演習をおこなうための問題集であるが、テーマごとの解説も充実しているので効率良く学習に取り組むことができます。
論述をやっていく際に、最初に解いておいてほしい参考書です。
本参考書でテーマごとの論述対策と書き方も丁寧に解説されているので初めて論述の参考書に取り組む人には最適な一冊です。
本書は論述を勉強し始めたばかりの人寄りに作られているので、より難易度の高い論述問題集が必要であれば、「日本史論述研究」という参考書に取り組むようにしましょう。
[“考える”日本史論述の使い方]
- 1.まず問題に入る前に論述問題へのアプローチという章を必ず読んでください、この章では論述問題の頻出形式・引っかかりやすいワナ・回答作成のテクニックなどが詳しく書かれているので、日本史の論述とはどのようなものかがしっかり身につくはずです。
- 2.各時代の流れ、特徴を正確に把握していき自分で問題に沿った解答を作りましょう。
- 3.本参考書には各問題につき採点基準が設けられているので自分の解答を採点基準に当てはめて採点していきます。
- 4.解説を見ながら自分の作った解答と模範解答とのズレを埋めていきます。
※その時にナゼそのような解答にたどり着くのか作題者の意図を汲み取るように模範解答の視点に回りながら考えるようにしましょう。
- 5.解答を自分なりに修正し、自分の解答の質を引き上げていくように意識しましょう。
ペースは1日3題、1週間18題、24日で終わらせるようにしましょう。
[“考える”日本史論述の注意点]
論述問題は暗記だけでは解けません。なので、本番までにこの参考書や「日本史B表解演習書」などで頻出の時代背景などを丸暗記でなく、しっかり理解し本番でも対応できるようにしましょう