数学高速トレーニングの効果的な使い方

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数学高速トレーニングの効果的な使い方

 

数学高速トレーニング

【数学高速トレーニングの概要】

 
この参考書は、いわゆる単元特化型の参考書である。
種類の中には、数列・平面ベクトル・空間ベクトル・2次関数・三角比・三角関数・指数・対数・漸化式編が現在ある。おそらくこれからも多岐の単元に渡り、出版され続けるだろう。
 
まず、著者の大吉先生であるが、この方は解説が丁寧と言うことで評判なのでシリーズ通して、ハズレというのはまずない。
むしろ、全シリーズ非常に役立つ内容ばかりだ
文科系大学生に向けた数学の本や、素早く学べるという名目の本などを数冊見たことがあるが、その多くは1冊で多くの項目を済ませてしまおうというスタイルを取っているため、問題数もごく少なく、ひとつひとつの項目に対する理解は薄くなってしまいがちである。
しかし、このシリーズで、一冊ずつ課題をしっかり解いていくことで、概略がなんとなく分かっただけではなく、”使える”レベルにまで理解することが出来るだろう。
ザッと復習したという方には不向きだと思われるが、解答も略されること無くしっかりと書かれているので、苦手な単元を一から始めたいという方にはピッタリの本だと思われる。
 

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【数学高速トレーニングの詳細】

 
対象者は、「特定の単元を苦手とし、その単元を一から始めたいような人」だ。
 
全シリーズやってももちろん構わないが、時間(とお金)もかかるので、余裕のある人だけでいい。
 
難易度は基本~入試標準レベルにまで引上げてくれる。
 
1つの単元をたくさんのstepで分類しており、さらにその各stepにたくさんの練習問題ができるので、一気に苦手科目を得意にさせることができる、一冊となるだろう。
 
また、章末の「入試問題にチャレンジ」では、実際の入試問題に取り組むことができますが、本書のstep内容をしっかりとマスターできていれば、容易に解くことができるでしょう。
そして、この「入試問題にチャレンジ」で扱っている問題の大学が、なかなかの有名難関大学ばかりなので、自信がつくことも間違い無しです。
 

【数学高速トレーニングの使い方】

 
①1周目はしっかりと理解しながら読み進めよ
この本は、高速トレーニングというタイトルであるが、だからといって速習向けの参考書ではない。
大吉先生の解説はとても丁寧なので、まずは1周目でその解説を理解しながらじっくりとすすめて欲しい。
苦手な単元なのだから時間はかかって当然である。
 
②2周目以降は練習問題をひたすらこなせ
各stepについている練習問題をひたすら周回してほしい。(最低でも3周)
そこで練習問題ができれば、そのstepは理解できている証拠であり、逆にボロボロであればもう一度stepからその範囲に取り組む必要がある。
 
①②で本書の練習問題をマスターすれば、センターはもちろん国公立でも十分戦える力がついているだろう。
 

【数学高速トレーニングの総評】

 
さすがは、東進の数学トップ講師「大吉先生」である。
このシリーズは非常に受験生からも支持を受け、今や東進の数学書では一番の人気を誇る名著になっているだろう。
 
途中でも述べたが、全シリーズに取り組むのは余裕のある人だけで構わない。
基本的には自分の苦手とする単元だけを取り組んで欲しい。
 
なんにせよ、教科書傍用問題集などよりは解答・解説が詳しいので基本的な知識を何か他の本で補完し、苦手な単元の問題演習をこなしたい人には選択肢としてお勧めしたい一冊だ。

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