短期攻略センター数学の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) MATHEMATICS-HUMANITIES
【短期攻略センター数学の概要・構成】
駿台出版から出された、センター試験直前期に取り組むセンター対策本である。
全部で
- 「短期攻略 センター数学ⅠA 実戦編」
- 「短期攻略 センター数学ⅡB 実戦編」
- 「短期攻略 センター数学ⅠA 基礎編」
- 「短期攻略 センター数学ⅠA 基礎編」
と4冊あるので、基礎編と実戦編のそれぞれについても述べていこう。
まずは「基礎編」について。
3段階の学習でセンター試験数学I・Aの基礎力養成から対策ができる自習書である。
センター試験本番で5割を確実に得点するための「STAGE 1」
8割を得点するための「STAGE 2」
最終的に満点を目指すための「総合演習問題」を用意されている。
全てで76のテーマで構成。
例題・類題は各120題、計240題収録。
また掲載した問題のすべてに、目標解答時間と配点を明示。
紹介の通り、基礎からの内容ではあるが、全くの初学者では厳しいだろう。
基礎事項の確認・復習程度となっているので、「一度は習ったこと」が前提となる。
最終的には「実戦編」まで到達することが目的なので、このレベルの参考書は確認程度とし2週間で終わらせるべきだろう。
そして、すこしでも早めに「実戦編」に移ってほしい。
だからといって、いきなり「実戦編」に取り組めという訳ではないのは、もちろんのことだ。
自分のレベルとしっかりと向き合い、「基礎編」から始めることを勧める。
おそらく誰でも、この「基礎編」で分からない箇所は数か所でるはずなので、そこをしっかりと押さえたうえで「実戦編」へ移行してほしい。
続いて「実戦編」について
使用タイミングはもちろん「基礎編」の習得をしてからだ。
よっぽどの自信がある人以外は全員「基礎編」から始めることを勧める。
おそらく自分の忘れていた・知らないことと出くわすことになるだろうから。
その「基礎編」を終えてから、「実戦編」でセンター演習を積めば、少なくとも8割には達することはできる。
「実戦編」は「基礎編」と違い、ただただ問題と解説しか書かれていない、少々無機質なものになっているが、まあ「演習を積む」という目的は果たせるので許容範囲だろう。
しかし、やはりレイアウト・文体などもかなり単調なので、途中で飽きそうな人は要注意だ。
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【短期攻略センター数学の使い方】
センター試験(1月中旬)を受けるという前提で話をする。
まずは12月に入ったと同時に「基礎編」に取り組む。
ここを「如何に早く終わらせられるか」がポイントとなってくるが、今までにしっかりとインプット出来ている人なら、すらすら進むに決まっている。
よって、「ⅠAⅡBの基礎編を2週間で終える」ことにまず取り組む。
センター直前で本腰の入っている状態なら十分できることだろう。
つづいて、12月中旬から「実戦編」に移る。
本のタイトルとしては1日3題で1か月完成となっているが、そんな甘ったれたことを言っている時期ではない。
ちょうど、冬休みにも入るので「12月31日までにⅠAⅡBの2冊ともを1週終えよ」。
必ずである。
これを達成するには必然的に1日5題×(ⅠA・ⅡBの)2冊=10題程度を目処にする必要があるだろう。
そして1月以降は間違った問題に取り組む。
同じく1日約10~15題程度を目標にやり直しするべきだ。
そうして、センター本番までには3周は出来ていることだろう。
そうすれば、ほぼほぼ間違いなく8割には本番でも達することが出来る実力はついている。
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【短期攻略センター数学の総評】
新課程となり、まだセンター対策本が出そろっていない中では、かなり完成度の高いセンター対策本だろう。
さすがは駿台出版である。
「実戦編」は少し単調なレイアウト・構成なことが気になるが、センター対策の中身としては申し分ない。
また、短期攻略本にありがちな内容の貧弱なものではない。
二次の勉強もしないといけないし、短期間でしっかりセンター対策を終わらせたいんだよなぁ…と悩んでいる人には特におススメしておこう。
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