センター日本史B一問一答の使い方
更新日: (公開日: ) JAPANESE-HISTORY
1.センター日本史B一問一答の概要と使用目的
多くの受験生は、日本史の受験対策というと、一生懸命に歴史用語、年号を暗記します。
しかし、センター試験の場合、択一式ですから、用語はすべて問題文に記されています。
年号にいたっては、ここ20年間でほとんど直接的には問われておりませんし、年号を暗記していなくても解けるものばかりです。
センター試験では、用語や年号の暗記よりも、むしろ「その用語がどういった意味の歴史用語で、どの時代にあったものか」ということを、正誤判定問題やその他の方法を用いて問う形式が大多数なのです。
それなのに、多くの受験生は、意味の理解や時代の流れの把握といったことを全くやらずに、用語や年号をひたすら暗記している。
また、世間に流布する参考書や問題集の多くも、そういった学習を前提とした作りとなっています。
しかし本書は違います。
一問一答集といえば、単純な語句暗記を行うものというイメージが強いですが、本書はセンター試験に対応するために、正誤問題形式での一問一答となっています。
したがって、本書は語句の確認をするとともに、センター試験の演習を行うことができるのです。
対象は日本史のインプットがある程度固まった上でセンター試験においてどのような問題が問われているのかを確認・定着させたい人、国公立志望でセンター試験で日本史を受験する人、私立のセンター利用で日本史を使う人、要するにセンター試験の日本史で高得点を狙っている人にオススメです。
2.センター日本史B一問一答の具体的な内容
本書は過去20年分のセンター試験を徹底分析しており、センター試験で狙われやすい基本的な出題パターンの問題をすべて収録しています。
この歴史用語はどのようにインプットすればいいのか、を余すところなく掲載しており、問題のレベル別に★印で3段階に分けて表示しています。
一問一答集は、語句暗記というイメージですが、この参考書は正誤問題形式での一問一答となっています。
3.センター日本史B一問一答の使い方
まず使用時期としては一問一答形式の正誤問題なので誤った知識と正しい知識が交互に出てきますのでインプットするときに混乱してしまう恐れがあります。
この参考書を使うにはインプットが固まっている状態であることが前提となります。
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1.まずは基礎レベルである★★★と★★を完璧になるまでひたすら赤シートで回すようにしましょう。
- その際、×だと思った場合、なぜその問題が×なのか、どの箇所が間違っていて正しい言葉は何かを頭の中で考えてから赤シートをずらして答えを確認するようにしましょう。
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2.基礎レベルの問題がしっかりと答えられるようになったらすべての問題、★の問題も解けるようにします。
- ★の問題の中にはとても難易度の高い問題が出題されていることもありますが、国公立、私立を問わず難関大学を志望の人は解けるようになりましょう。難易度を見るのは、一問一答を一つずつではなく、問題番号下の★の数で判断することに注意して下さい。
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3.一通り回したら、できる問題できない問題に仕分けしていきます。
- 問題番号のところにチェックする部分があるのでまだ覚えていない問題、勘で答えてたまたま正解していた問題にはチェックしていき、その箇所を重点的に回していきます。
ペースとしてはこの参考書は原始時代から昭和時代の12テーマにわかれていますので、1日1テーマずつこなしていき、徐々に回すペースを上げていきましょう。
※一問一問にあまりこだわりすぎるのは効率が良いと言えません、質よりも回す量を上げるように心がけてください。
4.センター日本史B一問一答の注意点
注意点としては、この一問一答はすべて◯×問題なのでインプットが十分でない人には正しい知識と誤った知識でごちゃごちゃになってしまう恐れがあります。
入試が近づいてきた時期に日本史のインプットをほぼ完全に終えてから取り組むようにしてください。