出口の現代文レベル別問題集の効果的な使い方
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1.出口の現代文レベル別問題集1〜4の概要と使用目的
演習中心の基礎問題集
「出口の現代文レベル別問題集」は基礎的なインプットを終えた受験生に取り組んでもらいたいアウトプット用問題集です。
背景知識や出典についての解説ボリュームを減らし、本文解釈の解説と設問解釈に集中した構成になっているため、テンポよく演習に取り組んでいくことができます。
難易度1(超基礎編)は評論を中心に、小説・随筆合わせて15題が収録されています。
センター試験までをゴールに想定している初学者は、まずはここからはじめましょう。
[基礎現代文(実践演習)]が難易度に関しては近いといえますが、こちらの問題集のほうがより設問と読解の理解に特化しているため、総合的な国語力よりも読解力を中心のアウトプットを行いたいときに最適な問題集の構成になっているといえます。
難易度2(基礎編)になれば、比較的易しい私立大学の問題やセンター試験の問題をやや優しくした内容の出題になります。
評論を中心に随筆・小説合わせて15題が収録されているため、超基礎編よりもさらに踏み込んだ内容の問題を演習する問題集であると捉えてもらえば良いです。
難しい表現も少しずつ登場しますので[ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20]などの知識をインプットする参考書も並行して学習に取り入れたいところです。
レベル3(標準編)はいよいよセンターレベルの問題になります。
中堅私大を志望校として考えている受験生はこの問題集で確実な力をつけましょう。
公立大学を志望し、センターで8割以上の得点率を目指す受験生に関してはこの問題集を安定して得点できるようになるレベルの力が求められていると考えてよいので、アウトプット用問題集として是非取り入れてください。
こちらも他のシリーズと同様、評論・随筆・小説合わせて15題が収録されております。
2.出口の現代文レベル別問題集1〜3の具体的な内容
どのシリーズも、出典や知識に関する解説が抑えられている代わりに、得点に直接結びつく設問の解説が簡潔にされています。
インプットで得た読解力を試すために最適な問題構成になっているので、ほぼ演習用と捉えてもらって問題ありません。
3.出口の現代文レベル別問題集1〜3の具体的な使い方
時間を計測し、得点を記録しよう
この問題集を使用する時期には、読解テクニックが一通り身についているはずです。
時間内にできるだけ多くの正答を得ることを目指して演習に臨んでください。
1.時間を計測して問題に取りかかる。その際、自分が解答の根拠に選んだ箇所や選択肢の判断基準を明確にしておくため、必ずマークを残しながら読み進める。
2.解説を自分の解答と見比べ、問題点を発見する。
なんとなく選んで正解になっている設問は特に注意。運にまかせた解答を身につけないためにも、解答の根拠をしっかりと解説で確認する。
3. 2・3日時間をおいてから、もう一度前回演習した箇所を見直す。
正解はもう知っているはずなので、解き直す必要はないが、どういう流れで正解にたどり着いたのかを頭の中で再生して定着させる。
4.出口の現代文レベル別問題集1〜3の注意点
インプット用の参考書と違って、解説の分量がすくないので、演習して丸つけといういい加減な学習になってしまわないように注意しましょう。
日割りして演習する計画を立てやすい問題集は全てそう言えるのですが、スケジュール通りに演習をすすめることにこだわるあまり、一回一回の演習の密度が下がってしまわないように気をつけてください。
散漫な読み方でどれだけたくさんの問題を解いても、本番の試験会場で受験生を助けてくれる本物の読解力は身につきません。
膨大な時間を費やしてたくさんのことを覚える必要がない分、現代文の問題演習をするときにはなおさら、学習の量ではなく一回一回の密度を意識してください。