チャート式シリーズ 入試必携168 の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) MATHEMATICS-HUMANITIES
1.チャート式シリーズ 入試必携168 (理系or文系・センター対策)の概要
数学で大人気を誇る参考書「チャート式」。
今まで、使ったこと、買ったこと、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなチャート式から去年新しく出版されたのが、「チャート式シリーズ 入試必携168」、別名「紫チャート」です。
「理系用」と「文系・センター対策用」の2種類がありますが、基本的に構成や使い方、使う時期などは同じですので、まとめて紹介していきたいと思います。
ここで「チャート式とは何か?」「どんなシリーズなのか?」とまだチャート式について詳しく知らない方は以下をクリックしてください。
チャート式の種類、大学別のレベルなど基本的なチャート式の情報を載せているのでぜひ目を通してから、このページを読んで頂きたいです。
「チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A」
(冒頭にチャート式の情報を記載しています。)
さて、上のページを読んで頂くと、チャート式には様々な色とレベル、さらにⅠA・ⅡB・Ⅲと分かれていることがお分かり頂けましたか。
一般に今まで、チャート式と呼ばれる参考書は「分厚い・重い・問題数が多い」の三重苦がありました。
しかし、この紫チャートは今までのチャート式とはガラリとすべてが変わりました。
まずレベルですが、これは黄チャート~青チャートの丁度中間レベルの問題が掲載されていますので、中堅私大~地方国公立志望の生徒が使用対象です。
そして、ここが注意なのですが、今までの「インプット型」のチャート式とは違い、この紫チャートは「アウトプット型」です。
必ずインプットを終えた後に取り組んでください。
使用時期は3パターンの使い方があります。
①アウトプット型参考書としての最初の1冊として使う。
このチャート式は、高校内容を168題で押さえています。
なので、インプットを終えたあとにこの紫チャートで確認する、またはインプットした内容をこれからどういう風に活かしていくのかイメージを掴むといった目的で使用するには最適の参考書と思われます。
②直前期の確認として使う
インプットもアウトプットも終え、過去問に移る。その過去問に移る前にもう一度、高校内容を確認しておく。という使用方法ですが、遅くても12月中には終えないと、過去問を解く時間が割けませんので要注意です。
③直前期の詰め込み
こちらはお勧めしたくはありませんが、直前期まで数学をさぼってしまい、もうどうしようもない!といった時に、この紫チャートを死ぬ気で暗記するという使用法です。
気合を入れれば3週間程度で十分終えることのできる量なので、本当に切羽詰まっている方は、これで多少は点数が上がるかもしれません…
以上3つですが、①がダントツでお勧めです!
分量・難易度を考慮したうえで、これ以上アウトプット系参考書の最初の1冊に適する本があるのか?と思うほどです。
逆に②(もちろん③)のような使い方は、そこまで効果を発揮しないのでは。といった印象があります。
2.チャート式シリーズ 入試必携168 (理系or文系・センター対策)の構成
今までのチャート式と同様で、1ページに例題と例題解説、その下に類題があります。
例題168題、類題168題となっており、問題総数は336題です。
高校全範囲をコンパクトに薄くまとめている点は素晴らしいでしょう。
しかし、難点としては「解説が弱い」点でしょう。
どうしてもコンパクトにする余り、解説の省略が目立っている箇所が多く見受けられます。
ですが、問題の難易度的にはそこまで難しくはないので、しっかりと事前にインプット出来ているのなら、立ち止まらずに進めていけるはずです。
3.チャート式シリーズ 入試必携168 (理系or文系・センター対策)の使い方
3-1.例題だけを周回せよ
各ページ、例題の下に類題が必ずついていますが、まずは無視してもらって構いません。
この紫チャートの使用目的はあくまで「高校内容の確認・インプット事項の確認」です。
類題は所詮は例題と同じ内容なので、ひとまずは例題だけをひたすら周回して完璧にしてください。
3-2.つまずいた箇所はインプット参考書に戻れ
この紫チャートで、つまずいた・全く手が出なかった問題についてはあなたがインプットしきれていない証拠です。
放置しておくと必ず後で、ツケが回ってくるのでこのレベルのうちにしっかりと苦手分野は潰しておきましょう。