【国語編】日本女子大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) JWU
はじめに
日本女子大学の国語は学部・学科によって出題傾向が異なります。したがって、過去問演習する際は自分の志望する学部の過去問でないと問題数や出題形式が違ってしまう可能性があります。その点は注意して過去問演習を行いましょう。
本記事では日本女子文学部・人間社会学部・家政学部の傾向と対策について紹介していきます。
各学部概要と特徴
それでは今から日本大学の日本史の各学部の概要と特徴について紹介していきます。
文学部
- 試験時間:90分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :21〜23問
- 形 式:マーク式+記述問題
<構成>
大問[1]古文
大問[2]古文空欄補充
大問[3]現代文(論説・評論文)
大問[4]現代文(論説・評論文)
<傾向>
文学部の国語は大問1・大問2が古文、大問3・大問4が現代文という構成になっている。大問1の古文では記述問題の出題が多く、下線部の現代語訳問題は頻出。さらに、傍線部の内容についての説明を記述する問題なども出題される。
大問2の古文は古文中の空欄があり、その空欄の助動詞などを正しい形に活用させる文法問題が出題される。文学部の古文は文章読解力だけでなく、古文の文法知識も求められる。
大問3・大問4の現代文では主に論説・評論文が出題され、こちらも古文同様記述問題の出題が多い。
他大学で多く見られる内容一致問題などのマーク式の問題は少なく、20文字以内で傍線部の説明・45文字以上60文字以内で傍線部の説明などの記述問題が毎年複数出題されており、文学部の現代文は自分の言葉で記述する力が必要となる。
人間社会学部
- 試験時間:90分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :18〜20問
- 形 式:マーク式+記述問題
- 構 成:大問3題
<傾向>
人間社会学部の国語は大問1が古文、大問3・4が現代文となっている。大問1では10字以内で内容の説明や傍線部の現代語訳などの記述問題が多く出題される傾向にある。
マーク式の問題は傍線部の内容を問うものが多く、内容一致問題や文法を直接問う問題などはあまり出題されない。動作の主語を問う問題が出題される年もあるので、出題された時は答えられるようにしておこう。
大問2・大問3の現代文では主に論説・評論文が出題され、こちらも古文同様記述問題の出題が多い。内容一致問題などマーク式の問題が多めに出題される年もあるが、基本的には20字以内・40字以内の長めの記述問題が複数出題される。
空欄補充問題などもマーク式ではなく、文中から自分で抜き出す形なので、自分で答えを見つける力が必要となる。
家政学部
- 試験時間:90分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :18〜20問
- 形 式:マーク式+記述問題
- 構 成:大問3題
<傾向>
家政学部の国語は大問1が古文、大問3・4が現代文となっている。大問1の古文では他学部同様に記述問題が多く出題され、現代語訳問題・説明問題などの記述問題が多く、掛詞を説明する問題が出題された年もある。
マーク式の問題は傍線部の正しい解釈を選択する問題、傍線部の内容についての問題や文法事項を問う問題も出題される。
文章全体を通しての内容一致問題よりも傍線部毎の問題の出題が多い。大問2・大問3の現代文では主に論説・評論文が出題され、こちらも古文同様記述問題の出題が多い。
記述問題は5〜10文字程度の語句抜き出し問題、30〜60文字以内の説明問題や毎年ではないが漢字も出題されることがある。マーク式の問題は傍線部の内容についての問題や空欄補充問題が多く、内容一致問題の出題はあまりない。
入試対策
日本女子大学の国語では全ての学部を通して、現古ともに記述問題の出題が多くなっている。日頃の問題演習では問題に正解することだけでなく、文章の内容について考え、理解することを心がけよう。
古文では、問題を解いた後の復習では問題の答えの確認だけでなく、現代語訳や解説を読み、自分が考えていた物語の内容と正しい物語の内容にズレがあったかどうかや主語の把握などを重点的に復習することが大事です。
文学部の大問2は文法の空欄補充のみで構成されています。他の学部でも、現代語訳問題など間接的に文法知識を問う問題がほとんど毎年出題されているので、基本的な文法事項はしっかり抑えておく必要があります。
古典文法の基礎は早い時期に固めてしまい、取れる問題はしっかり取り、点数を落とさないようにしましょう。文学史の問題が出題される年もあるので、基本的な文学史は抑えておきましょう。
日本女子大学の現代文は文章自体はそれほど難しくなく、文量が多いわけではないですが、30文字や45文字以上の記述となるとそう簡単には解けません。
現代文はまず正しい文章の読み方・読解法を学び、その後問題演習でたくさんの文章を読み自分なりの読解法を身につけていきましょう。日本女子大学の現代文は記述問題が鍵になってきます。
入試初期の現代文の勉強法はマーク式の問題集を解いていても構いませんが、入試後期は文学部の対策のために記述問題が出題されている問題集を解いていきましょう。記述問題は慣れが必要なので、たくさん演習をこなしましょう。
年度によって漢字の出題がされる学部がありますが、漢字の勉強は効率が悪いため特定の参考書を使用して行う必要はありません。問題集に出てきた漢字の問題の復習をするなどして、少しづつ身につけていきましょう。
オススメ参考書・問題集
それでは今から、日本女子大学の国語の対策にオススメの参考書・問題集を紹介していきます。
現代文
「現代文キーワード読解」の使い方!
<特徴>
この参考書は現代文を読み解くのに重要な現代文のキーワードと入試に頻出のジャンルの背景知識などが解説されている参考書です。背景知識があれば文章の内容をある程度予測しながら読んでいくことができるので、文章の内容も理解しやすくなります。
日本女子大学は45文字以上や60文字以内などの長めの記述問題が毎年必ず出題されます。現代文のキーワードの意味を理解しているかそうでないかで、記述問題の完成度が変わってきます。日本女子大を志望する受験生はぜひこの参考書で現代文の重要語句・背景知識を身につけましょう。
<使用時期>
入試初期から使用しはじめ、入試本番までに完成させるつもりで少しずつ進めていきましょう。目安としては1〜2ヶ月で1周するペースで進めていきましょう。
「ゼロから読み解く最強の現代文」の使い方!
<特徴>
この参考書は現代文の正しい読み方・解き方を丁寧に解説している参考書です。日本女子大の記述問題を特にはなんとなく文章を読むのではなく、論理的な読解が必要です。この参考書で論理的な読解法を身につけましょう。
<使用時期>
入試初期から使用し、2ヶ月で終了することを目標にしましょう。この参考書はインプット用の参考書なので、1周だけで終わるのではなく読解力が身につくまで何周もしましょう。目安としては3~4周です。
「入試現代文へのアクセス 基本編」の使い方!
<特徴>
解説が詳しい現代文の問題集です。マーク式の問題だけでなく、記述式の問題など様々な形式の問題が多く掲載されているので、日本女子大を志望する人の問題集にオススメです。
<使用時期>
「ゼロから読み解く最強の現代文」終了後に使用する。3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。
「入試現代文へのアクセス 発展編」の使い方!
<特徴>
上記の「入試現代文へのアクセス 基本編」の姉妹書で、基本編よりも難易度が上がっています。要約と記述の問題が出題されているので、日本女子大を志望する受験生にオススメです。
<使用時期>
「入試現代文へのアクセス 基本編」終了後に使用する。こちらも3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。
「全レベル問題集現代文レベル3」
<特徴>
この問題集は日東駒専レベルの大学の問題が収録されている参考書です。日本女子大と同じくらいのレベルの大学の問題を解いて、素早く、かつ正確な読解ができるようにしましょう。
<使用時期>
「入試現代文へのアクセス 基本編」終了後に使用する。こちらも3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。
「現代文読解力の開発講座」の使い方!
<特徴>
この問題集は読解にフォーカスを当てた参考書で、問題の解答はもちろん、文章で著者が伝えたいことを重点的に、講義形式で解説しています。各文章に要約問題が付いているので、文章の重要な部分を自分が理解できているか確認することができます。この参考書を繰り返し使用し、日本女子大学の記述問題に対応できる力も身につけましょう。
<使用時期>
「入試現代文へのアクセス 基本編」終了後に使用する。1~2日に1題(週3〜4題)のペースで解いていきましょう。何度も繰り返し使用し、本書の内容を定着させましょう。目安としては3〜4周です。
古文
「読んで見て覚える重要古文単語315」
<特徴>
この単語帳は古文に最低限必要な単語が315単語、関連語も入れると600語近く収録されています。日本女子大学は単語の意味を直接問う問題は出題されませんが、現代語訳問題などで単語力は問われるので、このような300語程度の単語帳は1冊終わらせましょう。
<使用時期>
入試初期~入試本番まで使用!
目標習熟期間は2ヶ月ですが、単語は覚えたと思っても忘れてしまうものなので入試本番まで使い続けましょう。最初は1日に30語程度覚えることを目標にして、慣れてきたらどんどんペースを上げていきましょう。
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」
<特徴>
古文の読解法を講義形式で解説している参考書です。省略されている主語の見抜き方など古文を読み解く上で必須の知識が丁寧に解説されています。動作の主語を問う問題など日本女子大学でも頻出です。本格的に長文演習に入る前にぜひ取り組みましょう。
<使用時期>
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」終了後に使用!
「ステップアップノート30古典文法トレーニング」と並行しながら進めていく。1週間で3〜4章で進めていき、目標習熟期間は1〜2ヶ月です。こちらも習熟するまでなんども繰り返しましょう。目安は3〜5周です。
「古文上達 読解と演習56」
<特徴>
多数の文章が収録され、解説も詳しい参考書。問題の解説はもちろん、全訳、解答のポイント、単語チェック、文法ワンポイント、出典など細かく解説されています。記述問題も多く収録されているのでオススメです。
<使用時期>
第1部は「ステップアップノート」などで触れているので、やる必要はありません。第2部から進めてください。第2部は30問あります。1問1問がそれほど長くはないので、1日1題程度で進めましょう。
なお、問題を解く時はひとつひとつ品詞分解をして「単語・文法」に忠実に訳す訓練をしてください。第3部に関しては全26題の構成ですが、1〜3までは飛ばしてかまいません。4から始めるようにしましょう。第3部からは問題が難しくなるので、2日に1題のペースで解きましょう。
「全レベル問題集古文」
<特徴>
日東駒専レベルの問題が収録されている参考書です。日本女子大学と同じくらいのレベルの大学の問題を解いて、素早く、かつ正確な読解ができるようにしましょう。
<使用時期>
「古文上達 読解と演習56」終了後に使用する。3日に1題(週2題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。
「中堅私大古文演習」の使い方!
<特徴>
様々なジャンルの文章が収録され、レベルも日本女子大を志望する受験生の仕上げの1冊として適切です。出題形式も様々で現代語訳問題や説明問題なども多く収録されているので、仕上げとしてぜひ取り組みましょう。
<使用時期>
「全レベル問題集 古文③」終了後に使用する。2日に1題(週3題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。
まとめ
紹介したオススメ参考書を使用した際の日本史の年間学習スケジュールはこの様になります。各学部の概要で紹介したとおり、学部によって出題形式や出題分野が異なります。
入試勉強を始める際は自分の志望学部の傾向にあった勉強を行いましょう。
ぜひ参考にして日本女子大学の国語の目標点を取れるようにしましょう。