古文講師直伝!単語と文法以外に読解に必要なスキルとは?
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今回の記事は古文読解に苦戦している人必見です!
こんにちは!
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古典文法が完成し、単語もある程度覚えたけど、読解がどうしても取れないという方はいませんか?
そんな方に必見です!
「古文講師直伝!単語と文法以外に読解に必要なスキルとは?」について説明していきます!
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では本編です!
説話
概要
説話というのは「今は昔…けり」と言ったような出だしで大体のものが始まり、昔の人がエピソードを交えて教訓を伝えるものです。
必要なスキル
今昔物語集や宇治拾遺物語集が説話としてよく知られています。
本文に入る前にリード文から読みましょう。
リード文に出典が書かれていない場合、文章の後に出典が書かれているはずなので、出典を見た上でジャンルに合わせた読み方を必ずしてください。
説話であることが分かれば、後世に伝えたい教訓が書かれていると推測できるので、文章を読まなくても文章の流れがわかります。
ジャンル
①世俗説話:日常生活に根ざした説話
②仏教説話:仏教信仰にまつわる説話
③歌徳説話:和歌を読むことで利益を得た説話
この三種類に分けられるので、ジャンル分けしてから読むようにしてください。
説話はエピソード+教訓で大体の流れを推測できます。
出たらチャンスと思って臨みましょう。
物語
物語の概要
一番難しいジャンルだと思ってください。多くの理由がありますが、難しい原因の一つは登場人物が多いことです。
必要なスキル
登場人物が多いとそれぞれの関係性を把握するのが非常に難しくなります。
そのため、敬語を常に意識して読むようにしましょう。
もちろん説話や日記・随筆の時も敬語を意識して読むことは重要です。
しかし、物語では敬語が誰に向けたものなのかを取ることができないと、全く太刀打ちすることができません。
登場人物に番号をふるなどして、主語を見失わないようにしてください。
物語のポイント②
また、物語では想像することも重要になります。
物語は現代語でいう小説です。
現代語でも想像することができなければ、小説のようなフィクションは理解しきることができません。
古文は今と常識が異なるため、想像することができなければより理解することが難しくなります。
物語が読めないという人は頭の中で想像しなければいけないという意識を持って読むようにしましょう。
ジャンル
①歌物語:伊勢物語
②歴史物語:大鏡
③作り物語:落窪物語、源氏物語
物語は上の3つに分けられ、隣に有名なものを挙げています。
受験生の多くは歌が出てきた途端読むことができないと言います。
しかし、そもそもそれは古文が読めていません。
よほど特殊な技法が使われた和歌でない限り、本文を読むのと同じように読むことができます。
基本的に本文と和歌で読み方を大きく変える必要はありません。
掛詞のような、和歌のテクニックを抑えることが自分の受験戦略の中でコスパが合うのであれば勉強してもいいと思います。
しかし、古文の配点は大きくありません。
特に、古文の和歌の修辞法となるとかなり小さなものになります。
修辞法を勉強すれば必ず点数が上がるわけではないということを頭に入れておいてください。
日記・随筆
概要
日記・随筆は今で言うTwitterやブログだと思ってください。
もちろん、物語や説話でも書いている人(作者)がいますが、日記・随筆では書いている人(作者)も登場します。
必要なスキル
日記・随筆では主語が書かれないことが多いですが、書かれていない主語は基本的に作者と思って構いません。
主語のない心情や謙譲語の主語は作者と考えてください。
また、過去の助動詞「き」「けり」の違いはちゃんと理解しておきましょう。
「けり」は伝聞の過去、「けり」は直接経験の過去です。
最初に説話の始まり方で「今は昔…けり」と書きました。
これは、説話は話を継承するものであるため伝聞の過去「けり」を使っています。
一方で、日記・随筆は作者が登場するため、「き」の主語は必ず作者で、その文は作者の直接経験となります。
随筆は「日記+主張」と考えてください。
主張があると言うことは強調されやすいため係り結びが多くなります。訳としては特別出てきませんが、係り結びがあるところは作者の主張となるのでよく意識して読むようにしましょう。
土佐日記や蜻蛉日記が日記、
枕草子が随筆としてよく知られています。
最後に
いかがでしたか?
単語文法以外に必要な読解テクニックを余すことなくお伝え出来たかなと思います!
出典の知識があるかないかで読みやすさや、得点は大きく変わります。
読解の点数に伸び悩んでいる方は是非参考にしてみてください!
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