歴史総合と地理総合
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皆さんは歴史総合とか地理総合という科目を知っていますか?
2022年4月入学の高校1年生から履修が開始された教科です。
では、皆さんは歴史総合、地理総合についてどこまで知っていますか?
今日は、そんな皆さんも気になる新科目について調べてみましたので、高校1年生やその保護者様はぜひご覧ください!!
今までの高校生との違い
まずは下記の表をご覧ください。
必修科目 | 選択科目 | |
現高校2,3年生 | 世界史A、世界史B | 日本史!、日本史B、地理A、地理B |
現高校1年生以降 | 歴史総合、地理総合 | 世界史探求、日本史探求、地理探求 |
歴史総合
今までの高校生は世界史が必修で、地理と日本史は選択科目でした。そして何より、近現代文以降に割合が多く、センター試験や共通テストでの正答率が低かったんです。また、日本史が選択制であることで、日本史を履修しない人も多かったんです。
だから、世界史と日本史を最初に学び、自分の興味を持った方を選択するという流れに変わりました。
そして、日本史A、世界史Aとの大きな違いは「広い世界の中の日本を捉える」ということです。
今までの日本史A、世界史Aは総合科目でした。つまり、「それぞれのことを個別で学ぼう」という科目です。なので、それぞれ個別にものを暗記しているだけで、その背景がわかりずらかったんです。
しかし、世界情勢を加味して日本の歴史を考えると見え方、考え方が変わります。世界の中の日本、そして、日本が世界に与えた影響など、今までは縦(その国の歴史、時系列)で見ていたものを、横(その年代、時代の世界情勢など)で見れるようにしていくということです。こうすることで、グローバル化の進む現代において、時代認識や国際間感覚を養い世界で活躍できるような人材を育てます。
地理総合
地理総合の必修化も歴史総合の必修化と同じ経緯です。つまり、地理について学ばずに卒業する子が多かったんです。
しかし、地理を学ぶことは実は世界情勢を知る上でかなり重要なんです。
例えば、「中国のチベット弾圧」や「ロシアがなぜ北方領土返還をしないのか」は地理的な視点で見るとわかることも増えてきます。
だから、地理を学ぶことは大切なのです。
また、地理総合ではGIS(地理情報システム)やSDGs(持続可能な開発目標)、防災マップも学びます。これらは今の世界情勢を彩る重要な分野ですね。
「覚える、学ぶ授業」から「考える授業」へ
両科目に共通して言えることは「考える」ことが重要になるということです。従来の授業では、ただ出てきた単語と流れを覚えるのみで、「社会科目は基本暗記だよね」という印象を多く受けました。しかし、共通テストのサンプル問題(歴史総合・地理総合)を見てみると単純な暗記で対応できる問題がそもそも少ない。つまり、文科省としては、考える力を伸ばしたいということです。
写真や風刺画、資料とそのときの時代背景から、何がわかるのか。このような内容を今後の学校教育では導入していくことが予想されます。
知識をつなげる思考力をつけていくことで、今までの単純な暗記科目から脱却する。そして、思考力が重要な理解科目へと昇華していくわけです。
大学受験への影響
正直、まだ未知数というのが事実です。選択科目である日本史探求や世界史探求、地理探求は、従来の日本史B、世界史B、地理Bの範囲の比重が変わっています。しかし、共通部分も多くあります。
なので、受験の際は探求系の科目を使うことでイレギュラーを減らせるとは思います。
これに関しては随時情報が入り次第発信していきます!!
歴史総合、地理総合に関してはNHK高校講座などを参考にしながら、情報を収集していくこともいいかもしれませんね!!
最後に
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