【関西大学】一般入試の国語(現代文・古文)の傾向から勉強のコツ、おすすめ参考書まで解説!
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みなさん、こんにちは!
マナビズム姫路校です。
2023年度入試も、いよいよ本番!長かった受験生活も、ラストスパートです。
体調を整えつつ、感染症にも気をつけて第一志望の試験に挑んでくださいね。
さて、今回は関西大学の国語対策について、詳しくまとめました。
文章が多いことでも知られる関西大学に合格するためには、どのような勉強をし、どれくらいの実力をつけておく必要があるのでしょうか。
記事を参考に、国語対策の完成度を上げていきましょう!
関西大学 国語入試問題の概要
関西大学の国語について、概要から見ていきましょう。
試験時間と問題形式
試験時間 | 75分 |
問題形式 | マーク・記述式(学部個別) マーク形式(全学部) |
学部ごとの合格目標点率
法 | 78% |
文 | 80% |
経済 | 80% |
商 | 85% |
社会 | 85% |
政策創造 | 80% |
外国語 | 90% |
人間健康 | 80% |
総合情報 | 85% |
社会安全 | 75% (医工学80%) |
システム理工 | 80% |
環境都市工 | 80% |
化学生命工 | 75% |
出題傾向(2020年度入試 国語)
2020年度の入試問題「国語(古文含む)」を、設問形式別に出題率を分析しました。
正誤・適否選択 | 81% |
知識(語彙・文法・文学史) | 10% |
現代語訳(記述) | 4% |
記述説明 | 4% |
指摘(抜き出し) | 1% |
関西大学の国語は、評論と古文の2題構成です。
漢字や現代語訳以外には傍線がない独特の形式が特徴で、問題文から設問の対象箇所を的確にとらえる必要があります。
問題の多くは選択式ですが、記述式の漢字の書き、50字程度の説明問題、現代語訳が頻出。古文は中古の有名作品からの出題が多い点も注目しておきましょう。
出題分析:現代文
現代文では論説文・評論文が出題されます。
設問数は7問程度。
難易度は標準といえますが、文章量が多い点では「難」にも分類できます。
分析詳細
文章量は5000~6000字程度ですが、年々文章量が増加しています。関関同立のなかでは、文章量が多いといえるでしょう。
評論からの出題が多め。扱われるテーマは幅広い題材となっています。
設問に傍線がないのが特徴です。
文章のキーワードであることが多いので、形式段落ごとに整理しながら読み進めていかないと、問われている部分がどこなのか戸惑うことがあります。
先に設問にさっと目を通してから文章を読み進めていくのが良いでしょう。
設問のキーワードが出てきたら、チェックして読み進めていくこと。
対策は過去問で慣れておくことと、他大学や問題集等を解く際に傍線部がないと想定して解いておくのがおすすめです。
設問は内容説明問題が多く、は他大学と比較しても難しくはありません。しかし設問の選択肢の文章も長いので、全体的に速読力が求められます。
限られた時間の中で問題文を読み取り、選択肢の違いを確かめ、即座に解答していく力が必要です。
現代文の読解には、現代文単語の理解が不可欠です。
難解な専門用語には注釈がつくが、外来語を含めて注釈の付かない語句も多いので、現代文用の単語帳を使うなどして、語彙力を強化してください。
おすすめ参考書:「読解を深める現代文単語 評論・小説」(桐原書店)
おすすめ問題集:「大学入試 最新国語頻出問題」(文英堂)※古典分野も収録
問題の文章が難しくても、専門的な知識が必要な問題はありません。問いの内容は素直だといえます。素直な問いということは、最終的には文章全体の内容を正確に読解することが大切になるということ。
速読力と正確な読解力を身につけることが重要です。形式段落を意識し、文章構成から筆者の考えを捉えていく練習をしてください。古文の分量も多いため、現代文は試験時間75分のうち45分ほどで解く必要があります。スピード勝負だということを忘れずに。
おすすめ参考書:「入試現代文へのアクセス 基本編」(河合塾)
おすすめ参考書: 「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫)
おすすめ参考書: 「現代文解答力の開発講座」(駿台文庫)
おすすめ問題集: 「過程の演習 新国語問題集 アシスト 第22集 現代文編」(京都書房)
漢字について
全学部日程の問題は、同音異義語を選択肢から選ぶ問題が出されます。形式は共通テストと同様。易しい問題なので、漢字は満点必須です。
学部個別試験は記述(書き取り)問題、語彙力が必要となります。
記述問題(50字)について
難易度は「難」と言える問題。内容説明・要旨把握問題が記述で出されます。
記述問題集や小論文50字要約等に取り組んでおく必要があるでしょう。選択式の問題集を解いているだけでは絶対にできるようになりません。
現代文対策まとめ
過去問はもちろん、同レベルの私立大学の過去問を解くことがおすすめ。現代文読解の力がつきます。共通テスト対策問題集に取り組むのも良いでしょう。
出題分析:古文
古文の文章量は1300~2000字程度が多め。難易度は標準レベルです。
分析詳細
関西大学の古文は、中古・中世の作品から出題されることが多く、現代文同様に文章量が多いのが特徴です。
試験時間は75分、30分以内に古文の問題を解き終えたいところ。
文章の流れを理解して読み進めないと、途中で意味が分からなくなってしまいます。古文に限らず、分かりにくくなってきたら勇気をもって、戻って読み直すようにしてください。
設問では古文単語や文法の問題がそのまま出題されることはありません。ただし、現代語訳の記述では単語の意味や助動詞・助詞の意味、主従関係を理解していないと答えられないものが出されます。古文単語や文法の理解が読解の鍵を握り、問題を解いていく力となることを押さえておきましょう。
古文も、現代語訳以外には傍線部がありません。設問で指定された箇所を素早く見つける必要がありますが、この対策も古文読解力養成につながります。
一読して意味を理解していなければ、指定箇所を文章から見つけることもできませんから、「一読して文章全体の概要をつかむ力」を付けるのが合格の秘訣です。
問題の傾向自体はセンターや共通テストと同レベルです。センター試験の時代の過去問も含めて解いていくと良いでしょう。
おすすめ参考書:「古文単語315」(桐原書店)
おすすめ参考書: 「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」(河合出版)
おすすめ参考書: 「ステップアップノート30古典文法トレーニング」(河合出版)
おすすめ問題集:「中堅私大古文演習 -改訂版-」(河合出版)
おすすめ問題集:「過程の演習 新国語問題集 アシスト 第22集 古文編」(京都書房)
古文対策まとめ
共通テスト(センター試験)の問題は、良問です。過去問を問題集として活用してみてください。
おすすめ問題集:「2022大学入学共通テスト過去問レビュー 国語」(河合出版)
国語の学習法については、こちらの記事にも詳しくまとめています!チェックしてみてください。