【大学入学共通テスト】私立大学の共通テスト利用入試とは~受験時のポイント解説

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国公立大学を志望する場合は共通テストの受験が必須ですが、私立大学でも共通テストを利用できる大学・学部は多いです。しかし、大学ごとに制度がばらばらなので、多くの大学を併願する方は混乱してしまうことも。

今回は、私立大学の共通テスト利用入試の仕組みと、メリット・デメリットをご紹介します。受験時の注意点や対策方法もお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

私立大学での「共通テスト利用入試」とは

まずは、私立大学の「共通テスト利用入試」の概要を知っていきましょう。

単独型と併用型の2種類

私立大学の共通テスト利用入試には、大きく分けて「単独型」「併用型」の2種類があります。
単独型は、共通テストを受け、希望の大学に出願するだけで合否が決まる仕組み。併用型は、共通テストの結果と、大学ごとに行う個別試験の結果を合わせて合否が決まる仕組みです。

私立大学志望なら共通テストは関係ない?

私立大学の共通テスト利用入試とは、共通テストの成績を大学独自の基準で換算し、合否を決めるシステムです。共通テストの結果は関係ない、個別試験だけで合否を決める入試は「一般入試」といいます。

確かに、一般入試だけで私立大学に入ることもできますが、共通テストを利用した方が目標の大学に挑戦できるチャンスが多くなります。共通テストを利用している私立大学は、全体の90%以上にも上るので、私立大学志望の方も共通テスト対策はしておいた方がいいでしょう。

共通テスト利用入試のメリット・デメリット

それでは、私立大学の出願に共通テストを利用するメリットと、デメリットをご紹介します。

メリット:チャンスが増える

私立大学の共通テスト利用入試のメリットは、主に以下の3つです。

・共通テストだけで複数大学を受験できる
・一般選抜と併願可能
・受験料が安い

 共通テストだけで複数大学を受験できる

共通テスト利用入試のメリット1つ目は、1回の試験だけで複数の大学に出願できるということ。特に単独型の場合は、共通テストを1回受けるだけで何校でも受験することができます。併用型の場合も、共通テストで良い結果を出せれば、総得点が底上げされて有利になります。

一般選抜と併願可能

共通テスト利用入試は、一般選抜と併願することもできます。
例えば、共通テストの結果が振るわず不合格になってしまった場合でも、後から一般選抜を受けて志望校に合格することも可能なのです。一般的な受験生は、まずは共通テスト利用→うまくいかなかった場合は一般選抜という流れで受験することが多いです。

受験料が安い

共通テストの受験料は、18,000円。私立大学の共通テスト利用入試の受験料は、10,000~20,000円ほどとなっています。共通テスト利用で5つの大学に出願する場合、18,000+(20,000×5)で、高く見積もっても118,000円となります。

一方、一般選抜の受験料は、だいたい35,000円ほどが平均です。同じように5大学を受験した場合、35,000×5=175,000円と、約6万円も差があります。さらに、共通テストは地元で受けられるので、遠方の大学を受験する場合には旅費や宿泊費も節約することができます。

デメリット:難易度が高い

共通テスト利用入試には、以下のようなデメリット面も存在します。

・募集人数が少ない
・多くの科目の勉強が必要
・出願時期が早いことも

募集人数が少ない

共通テスト利用入試は、一般選抜よりも募集人数が少ないです。
また、安い受験料で気軽に出願できるので倍率がさらに高くなり、合格ラインが上がることが多くなっています。

多くの科目の勉強が必要

共通テスト利用入試は、指定される科目数が多い場合があります。5~6科目の指定がある大学も、少なくありません。
一方、一般選抜の場合は3科目が基本なので、極端な苦手科目がある方や、勉強できる時間が少ない方は、一般選抜の方が有利な場合もあります。

出願時期が早いことも

共通テスト利用入試の出願タイミングは、大学によって異なります。中には、共通テスト実施前に出願するシステムの大学もあるため、志望校の決定はなるべく早めの方が良いです。
多くの大学を併願する場合は、それぞれの大学ごとの出願締め切りがあるので、前もってスケジュールを把握しておくようにしましょう。

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主な私立大学と共通テスト利用入試

主な私立大学の共通テスト利用入試には、以下のものがあります。

関関同立

関西大学
共通テスト利用入試(併用型・単独型前期/後期)
出願期間:併用型 2022年1月6日(木)~2022年1月18日(火)
     単独型前期 2021年1月6日(木)~2021年1月15日(土)
     単独型後期 2021年2月1日(火)~2021年3月6日(日)
実施学部:全学部・全学科

関西学院大学
大学入学共通テストを利用する入学試験
出願期間:未発表(1月出願・3月出願の2回)
実施学部:全学部

同志社大学
大学入学共通テスト利用入試(併用型・単独型)
出願期間:2021年12月24日(金)~2021年 1月8日(土)
     神学部 2月12日(土)~2月19日(土)
     英米文学科 1月18日(火)~2月5日(土)
     文化情報学科 1月15日(土)~1月29日(土)
実施学部:神学部・文学部・社会学部・法学部、経済学部、商学部、政策学部、文化情報学部、理工学部、生命医科学部、スポーツ健康科学部、心理学部、グローバル地域文化学部

立命館大学
大学入学共通テスト併用方式
出願期間:2022年1月6日(木)~2021年 1月15日(土)
実施学部:グローバル教養学部以外の全学部

GMARCH

学習院大学
大学入学共通テスト利用入試(単独型・コア試験・プラス試験)
出願期間:2022年1月5日(水)~1月15日(土)
実施学部:法学部、経済学部、文学部、理学部、国際社会学部

明治大学
大学入学共通テスト利用入学試験(3科目方式・6科目方式)
出願期間:2022年1月6日(木)~2022年 1月15日(土)
実施学部:全学部

青山学院大学
大学入学共通テスト利用入学者選抜(単独方式)
出願期間:2022年1月6日(木)~2022年1月16日(日)
実施学部:全学部

立教大学
大学入学共通テスト利用入試(単独方式、3科目型・4科目型・6科目型)
出願期間:2022年1月7日(金)~1月15日(土)
実施学部:全学部

中央大学
大学入学共通テスト利用入試(併用方式・単独方式)
出願期間:前期 2022年1月5日(水)~1月15日(土) 後期 2022年3月1日(火)~2022年3月11日(金)
実施学部:全学部(文学部のみ併用方式は実施しない)

法政大学
大学入学共通テスト利用入試(3教科型・5教科6科目型)
出願期間:2022年1月5日(水)~1月15日(土)
実施学部:全学部・全学科

早慶上智

早稲田大学
大学入学共通テスト利用入試(単独型)
出願期間:2022年1月6日(木)~1月20日(木)
実施学部:政治経済学部、法学部、社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部

上智大学
学部学科試験・共通テスト併用型
出願期間:2021年1月4日(火)~1月19日(水)
実施学部:神学部、総合人間社会学部、文学部、法学部、経済学部、総合グローバル学部、外国語学部、理工学部

上智大学は、共通テスト以外に外部の英語試験スコアを利用する「TEAPスコア利用型」の入試も実施しています。共通テスト併用型試験でも、英語の外部試験結果を提出することで、CEFRレベルに合わせた加点が受けられます。ちなみに、慶應義塾大学は共通テスト利用入試は実施していません。

共通テスト利用入試に対応するには

最後に、共通テストを利用して私立大学合格を目指すには、どんな対策が重要になるかをお伝えします。

共通テストの仕組みを理解する

まずは、共通テストの仕組みを理解しましょう。
2022年の共通テストは、2021年1月15日(土)・16日(日)に実施されます。

6教科30科目の試験が実施され、自分が必要な科目のみ選択して受けることができます。選択科目は出願時に申請しますが、分野を絞って勉強を始めた方が効率的なので、志望校に必要な科目や、得点を稼ぎやすい科目は前もって調べておきましょう。

受験する大学の募集要項を調べる

共通テストを利用して私立大学を受験する場合、必要な科目は大学・学部ごとに違います。出願したい大学の募集要項を調べ、共通テストでどの科目を受験すればいいのかを把握しましょう。

出願は共通テスト実施前に締め切られることもあるため、スケジュールも確認しておいてください。配点の重み付けや、募集人数、例年の倍率なども、共通テストを利用した方がいいかどうか判断する基準となるでしょう。

共通テストに対応した学習

共通テストは独特の試験方式なので、高得点を稼ぐにはコツがいります。2021年に実施される共通テストは全問マーク式で、基本的には高校の学習範囲をベースとして出題されます。

入試改革に伴い、従来のセンター試験とは出題傾向が変わり、「思考力・判断力・表現力」が評価される問題が中心になりました。これを踏まえて、オーバーワークにならないように基礎知識をしっかり固めつつ、予想問題などで新しい問題形式に慣れる訓練が必要になります。

まとめ

多くの私立大学では、共通テスト利用入試を実施しています。1回の受験で複数の大学に出願でき、受験料も一般選抜より安いので、多くの受験生が利用する制度です。ただし、出願日程や個別試験の有無、必要な科目などは、大学・学部によってばらばらです。複数の大学を併願する場合には、スケジュールや出願要件についてしっかり把握し、着実に準備をしていきましょう。

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